スペイン カミーノ巡礼って何?
本屋さんで目に付いたタイトル、「カミーノ巡礼」。
何それ?
気になってたまたま手にした 森 知子さんの1冊。
最初は「へぇ~ こんな旅の仕方があるんだ・・」でした。
早速購入して読み進めるうちに興味津々、
だんだんバックパッカー魂が蘇り、
妄想も膨んで、「自分も行ってみたーーーーい!!」となったのです。
その時、丁度人生の岐路にあって、
「今しかない!」と思い立って準備を始めました。
全くご存知ない方はこちらの記事を。
本当にカミーノは誰にでも人生に大きな意味と気付きを与えてくれます。
巡礼と言えば四国お遍路さんも同じだと思いますが、違うことは
言葉や慣習が違う中で世界中からやってきた人と同じ環境で過ごす、
そんな時には孤独の中、自分と向き合えることです。
既にカミーノをご存知で、よりその面白みを知りたい方の為に
以下をご紹介いたします。
カミーノ巡礼前にチェックしておきたい本とDVD
おススメ 1)カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅
著者はイギリス人配偶者との離婚の傷を抱えたまま旅に。
- カミーノ巡礼のしくみ
- ルートの説明
- 準備したらいいもの
- 公共宿のとりかた
- 巡礼者の日々の生活リズムなど 情報記載。
実際に行ったらどんな状況なのかが想像しやすいです。
著者が女性なので親近感を持って読めます。
おススメ 2) 星の巡礼
アルケミスト(錬金術師)で有名なパウロ・コエーリョの本
フィクションですが、著者も巡礼経験者なので出てくる場面が
フランス人の道そのものです。
主人公が巡礼を通じて内的自分と戦う姿が描かれています。
スピリチュアル的な話。
翻訳者もザ・シークレットでお馴染みの山川夫妻。
星の道=カミーノ は奇跡の起こる道とも言われていますが
これを読んでいると自分にも奇跡が起こるかも?と思わせてくれます。
おススメ 3) カミーノ 魂の旅路
女優シャリー・マクレーンの自伝的著書。(翻訳 山川夫妻)
60歳を過ぎて精神的な成長を求めて旅だったマクレーンが、
神秘体験をしながら“人生の本当の意味”について考察するストーリー。
おススメ DVD アメリカ映画 星の旅人たち
巡礼道の素晴らしい景色があちこちに映し出され、
これをみたら絶対に行きたくなりますよ!
初めは一人でも旅仲間が増えていくのがカミーノ!
ある日、眼科医トムのもとに、
一人息子ダニエルがピレーネ山脈で不慮の死を遂げたという訃報が届く。
息子の亡骸を引き取りにスペインの国境の町、
サン=ジャンを訪れた彼は、ダニエルのリュックと亡骸を受け取り、
一度は帰国しようとするが、思いなおして息子の代わりに巡礼しようと決意し
出会った仲間といろんな体験していくストーリー。
まさか自分がこれと同じような体験をするとは想像もしていませんでした!!
森さんの本とDVDは実際の旅の様子を知るのに役立ちます。
「星の巡礼」とDVDは
現地で外国人巡礼者と交流するときに共通の話題として役立ちました。
最終地点コンポステーラに到着することより
その過程で様々な人に出会い、非日常的な状況に遭遇し、自己と向き合う、
それこそが巡礼旅の醍醐味!宗教は関係ありません。
誰でも参加できます(イスラムの人も来るそうですよ)。
コースの選び方
カミーノ巡礼のことが何となく把握できたら次に
どんなコースがあるのか調べてみましょう。
大きく分けて9ルートくらいありますね。
遠くはドイツやフランス内から続いてる道もありますが
一番知られているのはフランス国境
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからの道でしょう。(通称フランス人の道)
詳しくは日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のサイトも参考に。
http://camino-de-santiago.jp/
友の会のサイトには
・巡礼のいきさつ
・巡礼ルート
・プランの立て方
・スペインやフランスの主な空港から巡礼起点までの行き方
・準備するもの
・スペイン各地方の天気情報 などが書いてあり私もお世話になりました。
★ コースを選ぶ際の注意点
まずはいろんなサイトで各道を歩いた人の情報を見た方がいいかもしれません。
惹かれた景色を基準にするのもよいでしょう。
しかし年々巡礼者(ペリグリーノ)は増え続けています。
ということは人気コースは時には人だらけで混む場合もあります。
(山の狭い道は急かされて歩きにくい。特に最後の100キロ)
もちろん巡礼宿も混むことが予想されるわけで
ハイシーズン(4月から9月)はこのことを念頭にいれておく必要があります。
フランス人の道は初心者には歩きやすくおススメとあり、
宿の数も他コースより多いと思いますが、
「年々宿の確保が難しくなってる」とカミーノ複数回経験者は言っていました。
私は2016年5月1日スペイン国境から出発しましたが
100名以上収容できる近代的巨大公共宿でさえ満杯で、
初日からコンテナ仮設に泊まる悲惨?な羽目になりました。
その後もずっと宿の確保が毎日の課題となるほど。
公共宿では予約を受け付けてないところも多々あります。
そうなると早いもの勝ちなので
朝5時ぐらいから次の町を目指して出発、
並んで宿が開くのを待つ、というようなケースもありました。
プライベート宿もあるので野宿するまでにはならないですが
割高で遠回りのことも。
できるだけ費用を抑えて公共宿に泊まりたい場合は注意なさってください。
友の会では主にフランス人の道に関しての情報を本にして出版しています。
持って行くのには重たいから
必要な個所だけ写メしてスマホにいれて行きました。
余談1:国籍別では本国スペイン、ヨーロッパからではドイツ人、イタリア人が多かったです。
他アメリカ人、南米ではブラジル人が多めでした。
アジア人と言えばダントツ韓国の人が多いです。(カトリックの国ですからね。)
余談2:友の会では定期的に催しや相談会が開催されています。
一度参加しましたが………別に行かなくてもよかった、感じです。
経験者の話は下手すると自慢話になりがちで、必要な情報はそれほど得られなかった
というのが本音です。
こちらは母子で巡礼した人の話ですが
スペイン各地方の文化や歴史的背景、郷土料理などの詳しいことが書いてあります。
分厚いから持参は無理ですが行く前に目を通しておくといいと思います