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巡礼旅の荷物は100g単位の調整が必要!
巡礼では多くの人が毎日25㎞前後の距離を歩きます。
自分の持ち物全てを担いで歩くわけですから可能な限り軽くしないといけません。
重くても13kgと友の会のHPには書いてあります。
男性で13kgなら女性だと10kgを目安に考える方がいいでしょう。
小柄な女性や細身の人は悩みどころです。
写真は出発直前。
リュックだけで10kgになってしまいました。
飛行機内/街歩き用リュックや
ウエストポーチの中身等含めると
約13kg。( ;∀;)
では具体的な必需品をみていきましょう。友の会のリストも参考にしてくださいね。
Mustの品はこれ!
1)靴
私は行く半年前から準備を始めました。
一番最初に購入したのは靴です。
靴はカミーノを楽しく過ごせるかどうかの大きなポイントです!!
しっかり選びましょう!
選ぶポイント
・重さ:重いと疲れるので片足300gくらいにしました。
足首まで覆うもありですが重めになります。
私は季節が春なのと平坦な道もあるからこのタイプにしました。
結果これで十分でしたが、よく足を捻挫していたから
足首までタイプもいいと思います。
・靴紐:クイックレース がおススメ
紐のように解けることがありません。
途中で切れたら交換できないのが不安でしたがかなり丈夫です。
2年たった今でも健在。
・靴底:溝が沢山で滑りにくいもの
・防水性:ゴアテックスがベター。
雨だとゴアテックスでも染みてきますがマシでした。
雨の日は新聞紙を丸めて吸水、ドライヤーで乾かす等で対応。
購入後は必ず、履き慣れるまで履きこむこと必須です。
新しい靴でいきなりカミーノは考えられません!!
慣れない靴は靴擦れとマメの原因になり致命傷となります。
私は半年前に購入してから歩く練習を始めました。
インソール選びも大切です。登山用のいいものを!
靴下は5本指ソックスがおススメです!
マメができる割合がかなり低下すると思います。
ヨーロッパ人は5本指ソックスが普及していないのか、
普通の薄い靴下の人も多く酷いマメの水膨れに苦しんでいるを見かけました。
特にピレネー越えをする人は
いきなり初日3日ほどハードな山道を歩くことになります。
一旦まめが破れてしまうと痛くて靴さえ履けない状態になってしまいます。
サンダルで歩かざるを得ない人も結構いました。
水ぶくれ予防にテーピングもおススメです。
お土産ポストカードになるくらい
カミーノではお馴染み!
私は予防策がよかったのか、
マメはできそうになることはあっても水ぶくれにはなりませんでした。
(そのかわり膝をやられました)
仲間になったスペイン人はなぜか足の甲がひどく腫れあがって大変でした。
歩くことが目的なので靴は大切です。
2)リュック(よく聞く単語:mochila モチーラ)
リュック本体は担ぐ総重量10kgの中に含まれるので
できるだけ軽く、かつ容量の大きいものを探しました。
私が選んだタイプは本体が約1.5kgで46Lです。
使わない時はコンパクト、必要時にかなり大きくできます。
レインカバーもついています。
道中いちいち荷物を降ろして中身を出すのは面倒なので
選ぶ時はポケットが沢山あって小物がすぐに取り出しやすいか等も
チェックしましょう。
買う時はお店の人に相談しながらが良いと思います。
自分の身長に合うかの見極められるし
調節の仕方や専門家の意見&ノウハウを教えてもらえます。
実際に背負ってみないとわからないこともありますからね。
私はストックと一緒に好日山荘で購入しました。
まずはお店で下見を。
3)ストック (よく聞く単語:baston→2本でbastones バストネス)
1本使うか2本か、どちらかと言えば2本の方が安定すると思います。
選ぶポイント
・材質: より軽いカーボン素材
・持ち手:I字とT字があるのですが収納しやすいI字にしました。
・重さ: 1本約200g(最軽量かも)
・収納性:現地まで飛行機に乗るとなると
リュックに収納できる折りたたみ式が良いでしょう。
私は3つに分かれるタイプにしました。
登るときと下る時では使い方が違うので事前に調べるか、
お店の人に聞いて使い慣れておきましょう。
ちょっと一言
靴、リュック、ストックは
同じブランドの同じ製品を持ってる人がいます。
間違って持っていかれないように目立つ色にしたりや名前を書いておく
ことをおススメします。
宿で立てかけるときには2本一組で縛っておく、
何か目印になるものをつけておくと
早朝真っ暗な中でもすぐに見つけられますよ。
使い方に慣れましょう
普段から山登りやトレッキングをしている人は問題ないと思いますが
そうでない私のような初心者は
リュックの調節の仕方やストックの使い方さえわかっていません。
行ってからオタオタしないように
靴、リュック、ストックの3つを揃えてから以下を実践しました。
1)靴に慣れる
↓
2)ストックを使って歩く練習をする。
少しづつ距離を伸ばし20Km の感覚をつかむ。
1時間でどのくらい歩けるか自分のペースを掴む。
山道のアップダウンも経験しておく。
↓
3)リュックに荷物を入れて担いで歩く。 最初は2,3㎏から始めて10kgまで。
↓
4)1日25km、10kg担いで歩いてみる。
4)寝袋
公共の巡礼宿は掛け布団はなく、ベッドだけが多いです。
シーツや毛布があればラッキーです。
ですから寝袋は必須です。
季節的にこのタイプでは寒いかと思いましたが
寝るときに重ね着をしていたら大丈夫でした。
余談ですが行程残り3分の一くらいのところで
寝袋を使っていても南京虫?ダニ?に全身やられました。
結局寝袋を一度丸洗いして乾燥機にかけました・・・
虫よけスプレーがあってもいいですね。
参考に私の購入したのは重さ430gでコンパクトです。
毛布は生地 : 表ナイロン100%、裏ナイロン100%
- 羽毛量 : 180g
- サイズ : 肩幅77×全長205cm
- 収納サイズ : 直径12×25cm(収納スタッフバッグ付)
- 重量 : 430g
5)雨具(レインウェア or ポンチョ)
レインウェアかポンチョ、迷うと思います。
どちらがおススメかと言うと・・どちらもです!
私はレインスーツだけ用意していきました。
レインスーツは雨の日だけでなく防寒、防風にも良いので
上着はほぼ毎日着ていました。
小雨や小一時間の雨なら全く問題ありません。
しかし、最後のガリシア地方に入ると連日の雨。しかも一日中。
そうなるポンチョもリュックを含め
身体を全体的に覆うことができるからよかったです。
私は現地の雑貨店で安物のポンチョを買ったため
すぐにスナップボタンのところから破れてしまい
使い勝手はわるかったですが、買って正解でした。
リュックにカバーはついていても背中あたりからしみ込んでくるので
持って行けるなら日本から両方を、
重たいようであれば現地調達してでも両方がおすすめです。
又、ポンチョはフード部分が落ちやすいからレインハットも役立ちました。
いづれにしても杖を持つ手が濡れると冷えて大変です。
雨用手袋もおススメです。
6)シューズカバー
靴がゴアテックスで防水性があるからと、
シューズカバーは重要視していませんでしたがシューズカバーはおススメです!
雨が止んだ後でもぬかるみを歩くと靴や裾がものすごく汚れます。
ズボンは毎日洗えないから裾の泥除けにお役だち。
カバーはそれだけ洗えばいいのでGOODです。
(ずっとカバー無しで頑張っていた仲間も
ガリシア地方でとうとう現地調達しました。それくらい必要)
カバーには靴全体を覆うタイプもあります。
靴先はゴムでも大雨1時間もすれば
足の甲部分からビシャビシャになって、歩くのにも乾かすのにも苦労したから
できるだけ甲が隠れるものが良いと思います。
まとめ
いかがですか?
今回は巡礼旅で絶対必要なものについて書きました。
できるだけ軽く、そしてご自分にあった使いやすいものを選んでくださいね。