女一人スペイン巡礼旅 迷子や荷物の心配はご無用!

初めての巡礼旅ですと勝手が今一つわかりません。

一人で参加して道に迷わないかしら?

歩いている途中で病気やケガにならないかしら?

こんな重い荷物を毎日担いで歩ききれるかしら・・・

いろいろ不安になることでしょう。

私もそうでした。しかし、歩きだしてみるとなんとかなるものです。

道標においての注意

基本的に迷うことは滅多にないと思います。

なぜなら大きな街中では地面の至る所にこんなマーク=道標があるので  道路に埋め込まれた道標

これに従っていれば大丈夫です^^。

交通道路標識のところに看板があったり

街路樹にもペンキで書いてあったりもします。

田舎道での道標

よそ見していて見逃さないようにしましょう。

とはいうものの、たまに田舎道で紛らわしい看板があることもあります。

コチラ!紛らわしい道標

どっちやねん??!と突っ込みたくなります。

私は3回ほどこの様な紛らわしい場面に出くわしました。

ケース1 三叉路

上の写真のときは左右を貫く大きな車道と前進する田舎道の三叉路でしたが、

ガイドブックで確かめ、ほかの巡礼者の動向も見て判断、

結局は渡ってまっすぐの田舎道を選択しました。

ケース2 自転車道

「歩き」の人と「自転車」の人の道が違っているということもあります。

自転車道は迂回していることがあるので、

ついていくなら徒歩の人にしましょう。Camino 自転車

ちなみに巡礼中は自動車道を並走したり、自転車が通過していくことがあります。

巡礼者同士声をかけあって注意を促します。

コチェ、コチェ! と言われたら「車だよー」の意味。

ビシ、ビシ~! と言われたら「自転車だよー」の意味。

 (bicycle、スペイン語ではbicicleta)

ケース3 故意に誘導する道

宿やカフェに立ち寄ってほしい主人が

わざと自分の宿に来るように仕向ける場合があります。

間違って行っても路頭に迷うことはありませんが、

無駄な体力を費やすことになるので要注意です。

又、ガイドの地図を見ればわかるのですが、

場所によってはルートが途中で別れまた一つになるという所もあります。

それは

車道に沿って歩き近道をするか、

未舗装道で景色を楽しむが回り道であるとかの場合です。

 

もし一人で歩いていてどちらかわからなくなった時

他の巡礼者が来るのを待って一緒に考えるのがベターでしょう。

また途中で道標を見かけなくなったら「あれ???」と思って

迷子になっていないか確かめる必要があります。

巡礼道を外れてしまうと元に戻るには時間も体力も無駄に消費するので

このあたりは注意が必要です。

身の安全について

夜道

年間何万人もの人が訪れるカミーノ、

全く事件や事故がないわけではありません。

私の時は悪天候の中、体調を崩したおばあさんが

救急車で運ばれることもありました。

過去には道に迷って知らない村に入り込んだ青年が精神異常者に襲われたとか

韓国の女の子が行方不明になったこともあったそうです。

この行方不明ケースでは

宿にチェックインした後、夜に一人で出かけた後発生したとか。

女子が誰とどこに行くかは自己判断と自己責任ですね。

★女子が気を付けること

誰かと出かけなくても行動は日の出ているうちにしたほうがいいです。

次の目的地まで行ってしまったら日没後到着になってしまうとか

まだ早朝暗いうちに一人で出発する等は避けたほうがいいと思います。

暗いと道標を見落とすこともあるので。

★治安について

バルセロナやマドリードなどの大都会と比べると北スペインは

窃盗や強盗等の犯罪は少な目だと思います。特に巡礼路では。

ただし残念なことに、巡礼宿の中で物がなくなることはあるみたいです。

出来心でしょうか。

自分の持ち物には名前を書いたり、貴重品は厳重に管理する必要はあります。


とにかく、体調を管理し自ら危険な行動をしなければ、

ほとんどの人はちゃんとゴールできますから大丈夫ですよ^^

重い荷物はどうする?

毎日10kg近くのリュックを背負って歩き通せるかしら?

と思われるかもしれません。

特に連れがいなくて全く一人の女子は心配になるでしょう。

荷物が軽いのはわかっている、でも女子だからこそ要る荷物があって

大柄で体力のある男性よりついつい荷物が多くなるのが現状。

さて、か弱い女子や高齢者は一体どんな対策をしているのでしょうか?

徒歩巡礼と言ってもいろいろパターンがあるのでご紹介します。

巡礼スタイル4パターン
1)全ての荷物を背負って最初から最後まで歩き通す人

 (できるだけ公営宿使用)

2)荷物は必要なものだけ持って身軽に歩く人(公営&私営宿両方使用)

3)全ての行程を徒歩でなく、たまにタクシーやバスを利用する人

4)ある区間だけ歩く人(特に最後の100キロだけ歩く人)

私は最初1)のつもりで行ったのですが、

1週間過ぎたあたりで2)に切り替えました。

最初から2)でもよかったかもしれません。

なぜなら初日から3日目までが山道でUPーDOWN激しく、

重い荷物を背負ってると、

この時にもろに膝に負担がかかってしまうからです。

私は出だしで膝をやられ2週間ほど影響がありました。

ということで、無念ではありましたが途中で変更した

荷物は必要なものだけ持って身軽に歩く人

具体的にどうしているのか?をお教えしますね。

宅配サービスとは??

リュックを次の目的地の宿まで届けてくれるサービスです。

宿のレセプション近くには次の目的地の宿のチラシや

宅配サービスのチラシ置いてあることが多いです。

もしチラシがなければ宿の人や

同宿の巡礼者で利用している人に聞いてみましょう。

利用手順

1)前日までに予約しておきます。(予約は電話か下記HP参照)

2)専用のお金を入れる小袋があるので 

  自分の名前、次の宿の名前、電話番号を記入して

 お金を入れ、リュックにぶら下げておきます。

3)当日、宿の入り口か決まった場所に置いてそのまま出発します。

4)業者が荷物を集めにきて先に車で次の宿に届けてくれます。

5)自分が宿でチェックインするときにはそこにあるはずなので受取ります。

荷物が届いたところ

*小銭がない時は多めに入れましたが、

お釣りをいれた袋がリュックに括り付けてありました。

同じテリトリー内だとその業者は翌日も使ってほしいから

リュックに新しい袋が括り付けていきます。

次の宿が確定してない場合は・・

次の目的地で一番有名な公営宿の名前を記入しておき

自分でそこまで取りに行くことになります

 

(スペインの郵便局Correos 以外で)

900kmの道のりを同じ宅配会社で扱ってることはありません。

同地域で業者はいくつもあり、大体が半径何km内かで営業していて

範囲を超えると次の業者にバトンタッチというシステムでした。

スペイン語が話せなくて電話ができないなら宿の人にお願いするか

スペイン人の巡礼者に頼んでもいいでしょう。

参考HP:郵便局のサイト

http://www.elcaminoconcorreos.com/en/rucksack-transfer

今は1回5ユーロなんですね。私の時は4ユーロでした。

Correosではリュックだけでなく

大きな段ボールの荷物をコンポステーラまで送ってくれるみたいですよ。

巡礼後にヨーロッパを旅行する予定があり荷物が多い人で

且コンポステーラの宿が予約できている人には便利なサービスですね。

まとめ

巡礼中は歩きながら考え事をしていたり、

日差しが強い日は熱中症になりかけで

頭がぼーっとして道標を見落とすことがあります

これだけは要注意ですね。

又、宅配サービスにかんしては

1日5ユーロとして全行程で約2万円、高いと思うか安いと思うか?

私は利用してよかったと思っています。

なぜなら巡礼後にスペイン国内旅行を1か月近く予定していたことがあり

身体に故障なく、体調を最後まで維持できたからです。


30代の日本人女性、普段山登りが好きで体力のあった彼女は

12kgくらいはあろうかという荷物を背負って大西洋の見えるフィニステーラまで踏破しました。

しかし後日会った時、膝をかなり痛めていて

「スペイン国内をもっと回りたかったけど痛みに耐えられないから早めに帰国する」

と話していました。


毎日でなくても

  • 体調の悪い時
  • 足をやられて歩きにくい時
  • 山道が大変な時

は単発で利用するのもありかと思います。

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紛らわしい道標

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