巡礼の起点とするロンセスバージェスに行くには
まずマドリードからパンプローナまで行かなくてはなりません。
パンプローナは作家ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」の牛追い祭りで
有名になった都市です。ナバラ州の州都で城塞が残る歴史ある都市です。
そこで巡礼に入る前に一息つきました。
パンプローナまでの道のり
2016年4月28日
台北から香港とカタールのドーハを経由してマドリードまで行きました。
(キャセイ航空とカタール航空利用)
初めてのカタール航空の機内食ははどれもカレー風味??
ベジタリアンを事前に申し込んでいたので
あっさり食を期待していましたが、何度か出る食事は
どれもカレー風味なのであまりあっさり感はなしでした・・・( ;∀;)
余談:
機内で一番印象に残ったのは避難訓練用のビデオ!
いつもは適当にしか見ませんが、カタールはサッカー国なのでしょうか?
サッカーの観覧席と飛行機の座席をオーバーラップさせるような感じで
説明が続きます。
サッカー観戦中に観覧席にベルトを締める場面が出てきたり、
危険な動作、例えば観戦中にたばこを吸うと
審判が笛を鳴らしてイエローカードを出すなど、
とにかく今まで見たことない構成のビデオで何度見ても笑える内容でよかったです。
一見の価値ありでした。搭乗する機会があるなら是非見てください^^
マドリードの空港には翌29日午前8時頃に到着しました。
入国はスムーズで、あらかじめユーロを持って行ったために
両替をすることもなく空港から近郊線の電車に乗って
AVE(新幹線)の駅があるアト―チャ駅まで行きました。
駅内のカフェで一休み。水やお菓子を買って
予約していたAVEに無事乗り込みパンプローナへ。
都会を抜けて郊外に行くと車窓からの眺めが素晴らしかったです!
青と黄色とグリーンのコントラスト!
赤いポピーがちらほら咲いているのを見て
「真近を歩いて早く草木に触れてみたいwwwww」と
風景にくぎ付け状態になり、居眠りする暇もなかったです。
パンプローナで巡礼グッズをゲット!
パンプローナの駅前は閑散としていてこじんまりとした印象でした。
パンプローナはには旧市街と新市街があります。
鉄道駅から中心部にある旧市街までは南東方向に約2km(徒歩30分)です。
当時、新市街にあるホテルまで荷物を担いで歩ける距離かわからなかったので
バスに乗りました。乗って正解!
迷うことなくホテルに到着してチェックイン。
すぐに荷物を降ろして旧市街へ向かいました。
こちら→パンプローナ旧市街にある市庁舎。
有名な牛追い祭りの時、
この前の広場は数万人の人出溢れかえるようです。
すぐ近くにはツーリストインフォメーションがあり
情報をもらえました。
市庁舎の近く、坂を少し上がったところに
巡礼グッズを販売している店caminotecaがあります。
目立つからすぐにわかりますよ。
ここには巡礼で使うリュックやウェア、ストック、日焼け止めや
トイレタリー用品もあります。
日本からわざわざ持ってくるのが面倒な人や、
持ってくるのを忘れた人はここで調達する手もあります。
ただし、ウェアは西洋人向きなのでかなり大きめなのと割高です。
私は持って行った膝用サポーターより丈夫なものがあったので
買い足しました。
それとカミーノ巡礼者の目印(聖ヤコブのシンボル):ホタテ貝
とバッチも購入しました。
またこのすぐ近くには公営の大きなアルベルゲがあります。
まだクレデンシャル(巡礼手帳)を持っていなくて
一足先に手にいれたい人はここでも買えます。
但し出発地のスタンプは押さないように頼みましょう。
ここは巡礼のルートにある街なので
街のあちこちで大きなリュックを背負った巡礼者を見かけます。
2日後には戻ってくるのですが、その時のことを想像したりすると
ワクワク感でいっぱいになり気分は既にBuen Camino!でした。
SIMカードも旧市街で購入しました。詳しくはこちらの記事で!
さすがスペインはシエスタの国。
昼休みが長くて12時から15時までは閉まっていますからご注意ください。
バスターミナルは地下にある
郊外への長距離バスのターミナルは景観を考慮して
ペンタゴンの形をした城塞跡の地下にありました。
(申し訳ありませんが、2019年1月閉鎖となっておりますので
ご自分で最新情報をご確認くださいませ。)
地下はこんな広いスペースのターミナルになっています。
売店やカフェもあるので出発までここでゆっくり過ごせます。
私は前日にここでロンシェスバージェス行きのチケットを購入しました。
まさかのロンシェスバージェス(( ;∀;)思いもしなかった巡礼前夜!!
バスは1日1本。バスは各地から集まった巡礼者で満席でした。
定刻通りに16時出発。
パンプローナを出た時はまだ曇りだったのですが、
17時過ぎ、到着するころには山中だからか雨が・・・いやな予感。
ロンシェスの巡礼宿は100名以上収容可能な、
修道院を改装した近代的内装の公営施設と聞いていました。
当然まだ余裕でベッドがあると信じつつ
バスが泊まるとすぐに館内に駆け込みました。
中は意外にも長蛇の列でごった返し!
とにかく受付の列に並び巡礼手帳に開始証明のスタンプを押してもらい
次にチェックインの手続きに進みました。
お金を払って渡された紙には「A]とあり、
受付の人は裏口の方を指してあっちへ行けと言います。
「????」よくわからないまま裏口へ出るとその先は森?!
わけわからない!!と思っていたら同じような人たちが次々裏口から出てきます。
その人たちに確かめると、どうやら遅く到着したために宿は満杯で、
別棟がその先の森近くにあるとのことでした。
既にジャージャー降りになってきた雨の中を迷いながら進みます。
するとようやく到着したところにあったのは・・
なんとコンテナでした!!( ゚Д゚)
更地にプレハブが幾つか並び・・
簡易トイレや洗面所はコンテナの中
(@ ̄□ ̄@;)!!
荷物を置いて場所を確保した頃には真っ暗。
4月末なのに冷え込んで、とうとうみぞれ交じりの雪っぽいものがチラホラ・・
チェックインから落ち着くまで雨に濡れてしまったために
体は冷え切っていました。
とても雨の中遠い道のりを歩いてご飯を食べに行く気になれず、
早々にトイレだけ済ませて眠ることにしました。
事前情報と似ても似つかぬ部屋・・・
さび付いてガタガタする二段ベッド・・
奥に小さなヒーターがありますが最後に到着したので私は手前の戸口のところ。
人が出入りする度に風が吹き込みます……
受付時にチラ見した本館との差があまりにも激しくショック!
これはアンラッキーなのだろうか・・・
「出発前からすごい洗礼受けてるかもぉ~」( ;∀;)
と思いつつ、疲れていた為にすぐに寝落ち。翌朝まで熟睡でした。
赤いピンが本来の宿の場所。
地図の中の川(レガタ アラニョンと書いてある文字のあたりの灰色の□マークが並んでいるところが
プレハブ宿です^^
まとめ
このように公営宿は予約できない早いもの勝ちなところがあるので
可能ならば受付開始の2時頃には到着しているのがベストです。
この日、ロンシェスはフランスのピレネー越えをしてきた人が
昼過ぎから続々とやってきていた為に満杯になりました。
宿の確保には注意なさってください。
ハイシーズンならフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ボーから出発するか
公営宿でなく、私営宿をネットで予約しておいてもいいかもしれません。
又は距離を短くしてパンプローナから歩き始めてもいいでしょう。