
5月1日 歩行距離30㎞ RONCESVALLES~(ZUBIRI)~LARROSOANA
夜明け前にいち早く洗面と手洗いを済ませ荷物の準備を整えました。
昨日からのみぞれ雪はそのままで、「初日からこの天気で大丈夫だろうか?」と
不安がよぎりました。それで同室だった女性に気付いたら
「カミーノは初めてで初日だから後ろからついて歩いてもいいですか?」と
口にしていました。
その女性は連れの女性に確認をとって「いいわよ」と快諾してくれて
雨の中を3人で出発しました。
アルベルゲのチェックアウトはどこも大体朝8時です。
多くの人は夜明けと同時に出発します。
初日は悪天候でもあったので7時半くらいに出発しました。

あちこちにこのような標識や看板が出てきます。
これはサンチャゴまであと何キロを表しているのですが、
実はものによってはいい加減なところもあり、
途中で残距離が増えていたりすることもあり驚かされます^^
大変といえばそうなのですが
牛、馬、羊、ロバなどを
近くで見れて楽しかったです。
5月でもこの辺りはまだ寒かったです。
一緒に歩いてくれた女性2人はスペイン人のアナとロサ!(このあとよく登場します)
アナはカミーノは5回目。
このフランス人の道は以前完歩したことがあると言うので心強いです。
もう一人のロサは初めて。自然や動物のことをよく知っていて
道端で咲いている草花の解説をしてくれました。(ハーブ博士?!)
ケガの時傷口に塗ると良い、とのことでした。
アナはご主人がイギリス人だっただけあって
英語が上手いのですがロサは全くダメ!
私は身振り手振りと乏しい英語&スペイン語の単語
を並べてのコミュニケ―ションを図りました。
その会話?の間は時間を忘れ、初日のしんどさも和らぎました。
ZUBIRIの街で昼ご飯。
スペイン名物のサンドイッチ=ボカディージョを初めて食べました。
本当はスパニッシュオムレツ=トルティージャを頼んだつもりだったのです。
なのに出てきたらアナはトルティージャで
私のはトルティージャを挟んだボカディージョ!
どうやら注文の時に
お皿に載せるのかパンに挟むのか言わないとダメだったようです。
多くの人はこのズビリで泊まるのですが、
私達は昨夜の苦い経験(満室のおそれ)から
もう少し頑張って次の村まで足を延ばすことにしました。
Larrasoana での私営宿 San Nicolas
サンニコラス通りから少し入ったところ。
わかりにくいかも
まだ新しいのかガイドブックには
載っていなかった宿です。
(巡礼宿には次の街や村の巡礼宿情報やチラシが置いてあり、
宿によっては電話予約できたりもします)
到着した時はもうベッドは残り僅かでした。
とても清潔、かつ設備の整ったアルベルゲで
自炊できるキッチンやコインランドリー&乾燥機までありました。
たしか1泊15ユーロくらいだったと思います。
(途中まで細かく出費をつけていたノートをなくしてから
記帳をやめたためはっきりした金額がわかりません)
とにかく昨夜のあの最悪の環境からしたら天国のようなもの!
荷物を置くとすぐに3人でまとめて洗濯をしました。
皆が使用するため空くまで時間待ちしましたが仕方ありません。
その後近くのバーに寄ってから巡礼者向けディナーを出している店で
夕食をとりました。ワインはサービスでついていました。
各国からの巡礼者で盛り上がり!アジア人は私一人だけでした。
初日から30キロ以上も歩き未体験のことばかりでクタクタ、
この晩はあっという間に寝落ちしました・・・
5月2日 歩行距離20.6㎞ LARROSOANA~PAMPLONA
アナとロサは朝食はカフェと決めているみたいで、
最初の休憩時に朝食となりました。
二人の定番はフランスパンのようなパンをトーストした上に
持参していたオリーブ油をかけたもの。
(スペイン生トマトペーストを塗るのも美味しい!)
それとバナナ。アナはコーヒーを頼むことが多かったのですが、
ロサにはびっくり!カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)を
いつも頼み、その中にこのトーストしたパンを漬して食べるのです!!
オリーブオイルたっぷりなんですけど????( ゚Д゚)と思いましたが、
硬いパンに水分を含ませた方が食べやすいし、
胃に入ればどうせ同じことなので「なるほど」と思って気にしなくなりました。
(マネはしませんでしたけど)。

この日も動物を近くに見たり、植物の蘊蓄を聞いて
大麦や小麦畑の中を通過したり、車道沿いを歩いたり、
鉱物採掘場の横を通過したり・・
ナバーラ州は風景が変化に富んでいたので
飽きることはありませんでした。
パンプローナに近づくと
段々家々が多くなり街路樹や季節の花々が
目を楽しませてくれました。
もうそろそろかな?と思ってから
旧市街地に入るまでの距離が結構ありました。

旧市街地へ入っていくところ。
一番大きな公共アルベルゲはこの先大きな教会のすぐ近くなのでわかりやすいです。
アナ&ロサは次の村のアルベルゲを昨夜予約したとのことで、
私はここで一旦お別れとなりました。
私が予約していた私営宿
オステル カーサ イバッローラ(Hostel Casa Ibarrola)


この宿はまだ新しく気持ちよく過ごせました。
自炊スペースあり(食器・調理器具完備)、
コインランドリー&乾燥機あり。
ドライヤーあり。各ベッドにコンセント完備。
オスピタレイロは陽気で親切。
城壁すぐ横で分かりやすい場所。近くには小さなスーパーあり便利。
巡礼者用グッズを売る店にも近く、私は2日間で痛めた右膝を案じて
丈夫な膝サポーターとカミーノバッジを購入しました。
