5月3日 歩行距離27㎞+10㎞ PAMPLONA~MURUZABAL
パンプローナの旧市街を夜明け前に出発しました。
この街は広いので郊外に出るまでかなり歩きます。
一人暗い道を迷わないように路上に埋め込まれた貝印を頼りに歩きました。
太陽が昇る頃、この日のメインスポットである
強風で有名なぺルドン峠の手前に到着。カフェで一休みしました。
このあたりは大麦畑や菜の花畑の眺めが壮観!
気合を入れなおして「いざ出発!」という時になんと
アナ&ロサが入ってきてびっくり!
彼女達は昨晩この近くに泊まっていて先ほど出発、これから朝食とのことでした。
偶然にもできすぎ!これは一緒に歩きなさい、ということかと思い、
彼女たちを待って峠に向かいました。
峠までの道は本当に景色が「いかにもスペイン!」という感じで
求めていたカミーノの風景がそのまま目の前に広がっていて大満足でした。
しかし登りがきつくなるにしたがって息が上がり気味に。
そして峠のトップに行きついた時は・・・まともに立っていられない!!((+_+))
晴天にもかかわらず凄まじい突風!写真を撮るのも大変~でした!!
登りもそれなりに大変でしたが下りの方が危なかったです。
大きな石がゴロゴロしてる急な下り坂、
滑りやすい上に人が多いから後ろからせかされます。
足元と周囲に気を付け慎重に下りました。
重い荷物が膝により負担をかけます。
痛む足を引きずりながらようやく本日の宿へ着きました。
ここはプライベートなので電話予約可能。
(私営宿はネット予約できるところもありますが
電話で直接予約の方が安いことが多かったです。)
名前の示すように大きな庭が特徴。
清潔快適。ロッカーやランドリーもあります。
簡易ベッドだけでなく普通のホテルのように個室も。
夕食は別料金で宿のご夫婦が心を込めて美味しい夕食を提供されてます。
荷物を置き、シャワー、洗濯のあとは地元のレストランで昼食をとりました。
ホワイトアスパラが美味しかったです。
続いて3人でパワースポットと言われているという教会まで散歩しました。
*この教会は12世紀末に建造されたというロマネスク様式の教会で八角堂の形をしています。
ある女王のお墓を祀ったという説も。安置されている聖母子像が有名(1940年代に全修復)。
ロサが3回周囲を回ると良い、というので真面目に3回右回りしました。良い理由は不明です( ;∀;)
あいにく解放時間外でに入ることはできませんでしたが
ここに来ることによって3人の絆が深まったような気がしました。
そしてこの時までは「今後も2人と一緒にいると何かと頼ったり
他の巡礼者との交流が狭まったりするのでよくないかも。
そろそろ別行動しよう」と考えていたのですが、
これもご縁だと考え直し、
遠慮もやめてこの後も二人と一緒に行くことに決めました。
夕食は12人くらい、ヨーロッパ各国からきた巡礼者たちと歓談しながら
食べました。母娘で来てる人、友達と来てる人、一人で歩いてる人・・
イタリア、スイス、フランス、スウェーデン、ドイツの話・・・
皆様々な動機や背景があり、話が弾んで楽しかったです。
5月4日 歩行距離31.5㎞ MURUZABAL~ESTELLA
夜明け前に出発は気持ち良いです。
プエンタ・ラ・レイナ(女王の橋)と呼ばれる町で朝食をとりました。
カフェのテラスで食べていたのですが、その時ロサが
「手紙を出したいけどこの時間は郵便局空いてないし次の街まで仕方ないね・・」
と言ってたまさに丁度その時!
郵便局が、いえ郵便局の制服を着たオバサンが朝食を食べにやってきたのです。
びっくり!Σ(・ω・ノ)ノ!
事情を話すとオバサンは「出しておいてあげるわよー」と
快くロサの手紙を預かってくれました。
カミーノのプチ奇跡!と思って嬉しくなりました。
*カミーノではいろいろ奇蹟が起こると言われています^^
朝から良いことがあったので出だし好調!
この日は上りが多くてちょっと大変でしたが広大な景色を楽しみながら進みました。
途中で道を間違えて違う方向に行く巡礼者がいると
別の巡礼者が大声をかけて呼び戻すなんてこともあり、
皆親切だな~とほほ笑む場面もありました。
一旦道を間違えると体力&気力を使うので大変なのです。
エステージャは大きな街です。立派な教会があり気になりましたが
アナがこの街で用事があると言うので
さっさと通り過ぎて目星をつけた宿に向かいました。
Albergues Capuchinos(アルベルゲ カプチーニョス)
教会に隣接した巡礼宿。
内装がアンティークで素敵でした。
巡礼者が使用する部屋は二段ベッドが二つ。
つまり4人で一部屋、ロッカーもあり清潔快適でした。
シャワーも男女別。ランドリーもあって文句なし!
廊下の扉を開けると礼拝堂に直結していて中にも入れます。
大きなキッチン、食堂もあって自炊する人にも最適。
付属レストランを利用しましたが
丁寧に作ってあって味も美味しかったです。
街のど真ん中からは外れていますが
巡礼道沿いなのでおススメです。
この系列の巡礼宿はレオンなど他の場所にもありあす。
夕方街中に出かけました。アナは薬局によって足用サプリメントを購入。
そして以前彼女が来たことがあるというお気に入りスピリチュアルグッズの店で
ロサの誕生日プレゼントをこっそり買っていました。
巡礼路上ではあちこちでスピリチュアルなものが目に入ったり
グッズを売るお店も沢山あって巡礼路は楽しいです。
エステージャで初めてATMから現金を出そうとしました。
スムーズに操作はでき、カードも出てきてレシートにも希望した金額が
プリントアウトされました。
にもかかわらず、現金だけが出てきません!( ;∀;)
焦りました~。
アナが銀行に電話して助けてくれたのですが
返金手続きは自分の口座のある銀行から請求してもらわないといけなくて
その連絡を国際電話やメールでやりとりすることになり
かなり疲れました。美味しい食事もあまり楽しめず・・
(宿にはレストランが併設されていて
シェフさんがちゃんといました!
リオハワインもお手頃価格で飲めます。)
しかし最後にはアナやロサの元気づけの言葉によって回復!
万が一戻ってこなくても仕方ないや!と割り切って寝ることにしました。
就寝前に女子3人だけの部屋にアメリカ人の男性が転がり込んできました。
他所の宿が満杯で歩きに歩いてやっとここにたどりついたそうです。
ハイシーズンでないのにフランス人の道では宿の確保が一番の悩み
となってきていました。