女ひとりカミーノ巡礼旅 Day17 ERRADILLOS de los TEMPLARIOS~ELBURGO RANERO/ Day18 ELBURGORANEO~MANSILLA de las MURAS

鳥が飛び交う湖沼

5月17日 歩行距離31.5㎞ ERRADILLOS de los TEMPLARIOS~ELBURGO RANERO

車道に沿った平坦道がこの日も続きました。

変化の少ない景色は少々退屈です・・・

↓巡礼者が作った手作り十字架巡礼路で見かける手作り木の十字架

この頃は仲間5人、それぞれのペースで好き勝手に歩いていたのですが

たまに並走することもありました。

ある時スペイン各地方の話になりました。道端の記念碑

最初アナが「バズーカ」という単語を口にしていたので何だろう??と

考えていたらバスク人の話でした。

スペインは各地方の民族性が強く、

特に出発したロンシェスやパンプローナ辺りは

バスク語やバスク文化が今も色濃く残っていて

昔から独立したいと願っているような地域です。

アナは以前のカミーノ体験でバスク人とも交流したそうで、

バスク人のことを高く評価していました。

とっつきにくいがとても真面目で信頼できる!と。

その一方でバルセロナ(カタルーニャ地方)のことは

「あそこは人種が違う!」と敬遠していました。

あまり人のことを批判しないロサまでもが「バルセロナ人はねぇ~」と

話していたので、そうなんだ、と思いました。

どこの国でもいろいろあるようです。

台湾やイギリスに暮らしてみて

そこの言葉が方言のレベルを超えて全く異なる言語だったり、

習慣や文化の大きな差を見てきただけに、

きっとスペインでも複雑な事情や民族感情があるのだろうと察しました。

カミーノ中間地点Sahagun ↓を通過。(残りあと450㎞くらい)

巡礼路中間地点の碑

 

 

 

 

 

 

ポプラ並木の木陰道が続きます。ポプラ並木が美しい

この日初めて5人でランチをとりました。

約束もしてなかったのに偶然同じ店に入ってきたからです。

ここで「カンパーイ!」をして以降、急速に絆が深まっていきました。

名実ともに「仲間」になった瞬間でした。5人で食事

 

カフェを出ると珍しいことに

自転車で巡礼してる若い日本人の男の子を見かけ、

その後宿では日本人男性と一緒になりました。

(お遍路さんの笠を被っていたので日本人と一目瞭然!)

日本人巡礼者が多いと聞いていた割りには

それまであの日本人女性としか会わなかったので

やっと遭遇した」、そんな感じでした。

(この後はもう日本人と会うことはなかったです)

沼の畔の巡礼宿

ALBERGUE LA LAGUNA

名前にある通り宿の目の前が小さな湖?沼?です。

水鳥がいっぱいいました。

敷地内は広大な庭がありのんびりできます

別棟、独立した食堂や公共スペースがあります。

コインランドリーの確認はしませんでしたが、

庭が広いので洗濯干し場は問題なしです。

ベッドは二段パルプベッド。部屋は狭いです。設備も古いです。

枕元にコンセントがないため屋外にあるコンセントを使いました。

私にはよくわからなかったのですが、オスピタレイロの男性は

ロサにはすごく親切なのにアナには不親切だった、とアナが激怒していました。

なにか人種的な問題が絡んでるような気がしました。

 

アナの頭を冷やすために二人だけで村のカフェに行きました。

そこからの帰り道・・私の口の中が変!

何だろうと舌で探ると歯の詰め物がごっそりとれていました!Σ(・□・;)

何十年も取れなかったものが何故こんなところで!?

薬局を探してとりあえず詰め物になるようなものがないか探しましたが

残念ながら無し。(*´Д`) 長期旅の前には歯のメンテナンスもお忘れなく!!

あと1か月近く滞在するのに困ったな。放置したら虫歯がひどいことになりそう。

不安を抱えながら夕食を5人で楽しみました。

La Costa del Adobe

この辺りはポロネギの産地だそうです。地元の食材が美味しい ポロネギ料理

ねぎのソテーやご当地ならではの料理を沢山頼んで皆でシェアしました。

トリップアドバイザーでも高評価の美味しい、快適、親切なお店。

おススメです。

5月18日 歩行距離23㎞ ELBURGORANEO~MANSILLA de las MURAS

並木道の樹木に巡礼者たちが残した落書きが沢山ありました。

「Love is the Answer」などなど。

皆何かを求めて歩いているのでしょう。

 少し遠くに線路をずっと眺めながら

この日も車道沿いの平坦道をあるきました。ポピー畑が綺麗です。

ポピー畑

 

巡礼中、見どころの一つに住宅があります。

田舎の家は昔ながらの様式を残しているので各地方、個性が出ていて面白いです。

材料が同じ石でも花崗岩のようなもの。ベージュの砂っぽい岩、

黒い板のような岩を重ねたもの、土に藁を混ぜた日本のような壁・・

土の穴を利用した家

土の穴を利用した家

↑こちらは岩を利用した洞窟式?住宅でした!

Mansilla de las Mulas の町に到着。

巡礼者がへたばってる像

巡礼者がへたばってる像

私営宿 Albergue El Jardin de Camino

1階に生ハム等を売っている巡礼宿

大人数が宿泊できる

いい宿でした!

まず1階入り口が

生ハムやチョリソ―の店にもなっています。

(珍しい!)

レストランも併設でランチはここで食べました。

ベッドの部屋やシャワー室も新しく清潔で広いです。

庭もゆったりしていて手洗い洗濯場と干場があります

アナはここにバスタオルを干しておいてなくなりました。

ある男性が持っているようでしたが、名前が書いてないどこにでもありそうなものだったので

言い出すことができず・・・見分けがつくようにしておきましょう!

宿から少し歩くと雑貨店や薬局もありました。

必要なものは揃う便利で過ごしやすい街です。

レオン民族博物館 

Museo Etnografico Provincial De Leon(レオン州民族博物館)

宿から歩いて行ける場所にレオン州に関する民族博物館がありました。

4階建てで歴史的資料、昔の農機具、昔の住居内部や産業に関する展示が

あって大変興味深かったです。

特に各地域の伝統祭の衣装などはユニークでした。

時間があれば散歩ついでにおススメです。

 

参観してる途中で喉がイガイガしてきたのでまずい!風邪かも。と思い一人で

先に宿に戻りました。途中の薬局でビタミンBサプリを買って。

夕食を抜いて早めに横になっていたら仲間が

ポカリとクッキー、バラの花のお見舞いを差し入れてくれました。

嬉しい差し入れ

体調が良くない時に心配してくれる人がいるのは

本当に有難く、心が温かくなります

みんなの旅の足を引っ張らないように、

これ以上ひどくならないように

体調管理に気を付けようと思いました。

 

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巡礼者がへたばってる像