女ひとりカミーノ巡礼旅 Day23 RABANAL del CAMINO~MOLINASECA/ Day24 MOLINASECA~CACABEROS

朝焼け 

5月23日 歩行距離30㎞ RABANAL del CAMINO-MOLINASECA (かなりハードな行程)

曙の空は美し過ぎて息をのむほど。

西の空に満月がまだ残っている中、東の空が茜色に染まっていく光景は絶景でした。

灌木の林

灌木の林も見事です。

しかし昨夜の雨のせいで道がぬかるみ、

大きな水たまりを避けての歩行出だしから大変でした。

標高1200m地点からの出発でしたが、更に350mほど登りました。

石だらけの道をひーひー言いながら。険しい石だらけの道独特な形の民家

途中休憩の村。とてもユニークな建物です。

 

 

 

 

掘っ立て小屋のマリア様↓

マリア様
巡礼者を見守っています。

それでも道が険しい上に寒い!!からテンションがあがりません。

黙々と歩いてようやく 

小説「星の巡礼」にもでてくるフォンセバトン 鉄十字に到着!

  

巡礼者はここに出身地から持参した石や写真等に

自分の過去や想いを込めて置いてゆきます。

魂の浄化でしょうか・・・

何かを昇華させるのでしょうか、想いは人それぞれ。

私達も各々に用意した石を置いてきました。

ゆっくり感動に浸り、暫くこの地にいたかったのですが、

あまりの寒さにアナに急き立てられ早々にこの場を早々に立ち去りました。

 ☆       ☆       ☆

ここから更に峠を越えてようやく下りに。

今度は3㎞の間に700m一気に降ります

あまりの寒さでアナは機嫌が悪いから、

持っていた「携帯カイロ」をあげました。

初めて見たようですごく感動していました。

「日本人は何でも持っている!」と。(≧◇≦)

これまでにも強風で目に砂が入った時は目薬を、

髪に花を留めたい時にはヘアピンを、

他人の鼾がうるさい時は耳栓を、

ストックをまとめたい時はマジックテープを・・と

様々な物をいいタイミングでポーチから出していたので

私のニックネームは「メリーポピンズ」になっていました。

ドラえもんを知っていたならドラえもんと呼ばれていたことでしょう。(〃▽〃)

急斜面が続く

写真ではそこまで急に見えないかもしれませんがかなりの急斜面でした。

岩がゴロゴロしているので歩きにくいです。

疲れも溜まってくると集中力がきれて

途中でとうとう足をぐねってこけてしまいました!

治りかけていた右膝をかばっていたので左足首の軽い捻挫です。

次の休憩時に塗り薬を塗って対応しました。

それからも2回こけてしまいました。( ;∀;)

標高が下がってくると天気は回復し、暖かくなったと喜んだのもつかの間、

だんだん暑くなっていきました。

疲れ、暑さ、足の痛み

「いつになったら次の町なんだろう・・」と考えてばかりいました。

最後のあたりは道幅も狭くなり、岩の間を縫うような形で下って行きました。


ようやく待ちに待ったモリナセカの村!こじんまりとした可愛い村でした。

村を抜けきったあたりにある 私営宿

Albergue Santa Marina

モリナセカの宿

洗濯干しスペース 広々、一段ベッド!

疲れた身体を癒すのにとても快適な宿でした!

あらかじめ5人で予約していたのと、早く到着したので

大部屋の二段ベッドではなくこのような広々と

した一段ベッドの部屋になりました。

久しぶりの一段ベッド^^

地下にコインランドリーがあり、庭に干すことができます

トイレ、シャワーや内装は綺麗で、

巡礼宿というよりも一般の人が使う田舎のホステル並みレベルでした。

食堂も広いです。バーもありました。

朝食も出ました。(有料)

一人一人にオムレツを出してくれた記憶があります。

テーブルにはこの宿お手製のジャムまでおいてあり美味しかったです。

これで1泊7ユーロ

熊野古道?? 日本との交流碑

 

宿のオスピタレイロは親日家でした。

 

四国お遍路協会?と交流があり

88か所お遍路をしてきたと話していました。

熊野古道とも提携するとかしないとか。国際交流、すごいですね。

 

夕方になって皆で川原の近くでご飯を食べました。

ジュゼとロサは川に入って子供の様に水遊び、川遊び

私は川からの清水を汲んで喉を潤しました。

午前中の疲れがあっと言う間に癒された午後のひと時でした。

 

5月24日 歩行距離25.3㎞ MOLINASECA~CACABEROS

モリナセカからは緩やかな下り道が続きました。

この日はずっと車道沿いの道。

山間から人里へ入っていくと一般の住宅が増え始め、

お城のあるポンフェラーダの街が近づいてくるのがわかりました。

この地域は気候が今までと明らかに異なります。

住宅の庭や玄関先には必ずと言っていいほどバラやユリ科の花などが

植えてあり、春なので見事に咲き誇っていました。

花が咲き誇る季節

イチジクやキウイ、クルミの木も沢山。

畑で葉物野菜を栽培している農家も初めて見ました。

 ポンフェラーダ城

ポンフェラーダ城

 1178年レオン王が命じてテンプル騎士団の本拠地として建造された城。

 中世、巡礼者を保護する役割を果たしていましたが、

 騎士団の勢力が大きくなるにつれ

 王家から迫害を受けて数奇な運命を辿ったそうです。

着いた朝の時間に城中に入れたのかもしれませんが、

先を急ぐのでカフェ休憩だけにしました。

広場沿いに巡礼グッズを売っているユニークな土産物屋、

銀行や雑貨店などいろいろありそうで、

ここでゆっくりしたいな、と思わせる感じの街です。

その後 車道や未舗装道に沿ってカカべロスの町まで行き、巡礼路から外れて

そこから私達は左に逸れて大きな修道院遺跡の近くにある私営宿に落ち着きました。

カカべロスから宿までの道沿いには果樹園が広がっていて

サクランボの実がちょうど実っていました。様々な植物

住宅の庭にも。ジュゼがもいでくれた実を食べていると

厳しいアナのダメ出しが出たのでそれからはこっそりと・・・

ポプラの木の綿毛があたり一面に。まるで雪のようで綺麗でした。


カカベロスの宿 

私営宿 Albergue UBAIDO NIETO DE ALBA

真新しい清潔な宿です。

巡礼者専用ではないようです。

広大な敷地(庭)

キッチン棟、ベッド棟、シャワー棟などに分かれています

キッチンは広く快適。システムキッチン、食器、調理器具完備です。

プライバシーが守れるユニークベッド 広々キッチン

ベッドは今までに見たことのない構造で、プライベートが保たれます。

この日大部屋は私達5人だけだったのでそれぞれ好きな場所に分かれて

マイスペースを確保^^

これも初めてのことでしたがチェックインの時にお土産をもらいました。

カミーノマークの入った帽子とストラップでした。

とても快適でいい宿なのですが、近くにほぼ何もないです。

遺跡を是非見学したいとか、ハイシーズンで他に宿がないというならともかく

わざわざここまで来ると遠回りになるのであまりおすすめできません。


宿の裏に修道院遺跡があります。かなり大きくて見ごたえがあります。

展示資料館と遺跡を見学できます。

修道院横の教会 修道院遺跡

5月ですが天気が不安定で、朝晩は小雨がよく降っていました。

日中でも天気がころころ変わりました。

欧米人はタバコを吸わなくてもテラスで食事をゆっくりとるのが好きみたいで

いつもテラスで食べていましたが、この日は雨で寒い!!

まだ完全に風邪が治っていなかったのでひとり先にベッドに戻りました。

雨が多くなってきたのはガリシア地方が近くなってきたからかもしれません。

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夜明け前に満月と歩く