5月29日 歩行距離27㎞ VILEI~GONZAR
Vileiの村を抜けた辺りからまた雨が降り出しました。
やっぱり雨のガリシア地方です( ;∀;)
どんどん森の中の道を登っていきました。
Ferreiros という村あたりが残り100キロメートル付近です!
皆道標と一緒に記念写真を撮っていました。
中には道標に埋め込まれたプレートを
お土産に持って帰る人がいるみたいで、
そうなるとあと何キロかわからなくなります。
自分のことしか考えない人には困ります……(# ゚Д゚)
遠くに大きな湖が見えてきたらもうすぐポートマリンの町です。
しかーし、町に至るまでには大きな難関が待ち構えていました!!
今も記憶に残るくらいの難所!
Mercadeiroからポルトマリンの川までは2㎞ほどしかないと思うのですが、
一気に約250m下らないといけません。
その道なのですが、急傾斜の岩道なのです。
幅が人が一人通れるくらいの狭い道で両側は岩になっていました。
足元が雨でぬれているのでツルツル滑ります。
岩壁に手をついて体を支えたいのですが、ストックを持っているから
それが邪魔で手もつけません。ストックも滑りやすくなっています。
岩が大きいから一段の段差が大きくて半分飛び降りる感じでした!
人一人しか通れないから道は混雑、
ゆっくり歩きたくても真後ろに人が来てるから焦りました。
歩き慣れた大柄の欧米人が早く通りたくてぬかそうとするけれど
一人しか通れないような幅なのでなかなか進めない。
だから彼からイライラオーラが出てるんです。( ;∀;)
本当にこのポイントは肝を冷やしました。
ようやく車道に出てほっと一息 (*’▽’)。
それから大きな川を渡りました。
それまでに渡った河川で
一番川幅があったように思えます。
ポルトマリンの町はこじんまりしていますが、
教会を中心にしてカフェやお店がたくさん並んでいました。ATMもあり。
雑貨店でなく、チェーン店系「スーパーマーケット」がありました。
町を抜けてからは車道沿いの単調で退屈な道。
陽も射してきて暑くなり、最後の方は「まだか、まだか」と念じるくらい
見どころのない道でした。
ようやく宿の案内板を見つけたので嬉しくなって
未舗装道をずんずん進んで・・・行くとドロドロの道!
汗だくになりながらやっとゴンザール村の宿に到着!
(もう少し先までいくと舗装道から簡単に宿に行けたようでした。涙)
私営宿 Casa Garicia (サンチャゴまで残り82㎞)
石造りの宿は涼しい日は冷えます。
仲間と付き合ってテラス席に座っていましたが5月でも天気が悪いので冷えました。
周囲に何もない村ですが
宿にバーやレストランがあったので食べるには困りませんでした。
但し、トイレ、シャワー、洗面が男女共同・・・
奥のシャワーブースに行く手前に洗面とトイレがあり、
トイレは便器だけあり仕切りがありません。
顔を洗おうとして入っていくと
シャワー前に素っ裸でトイレをしているおっちゃんに遭遇したりしました。
「みたくないものを見てしまった・・“(-“”-)”」という感じです。
庭が広くて、
洗濯ものを干す場所はいくらでもありました。
夏場は涼しくていいかもしれません。
この夜、ベッドに入ってから身体痒くて痒くて仕方ありませんでした・・・
ベッドが不清潔というわけでもないのに。
手足ではなく下着の中まで痒く、見てみると赤いプチプチが沢山!
寝袋かも?と思って虫よけスプレーをしましたがずっと痒いままでした。
もしやオ・セブレイロでダニか南京虫をもらってしまった???
5月30日 歩行距離32.3㎞ GONZAR~MELIDE
宿を出るとすぐに上り坂になりました。午前中に峠を2つ越えました。
ガリシア地方の森は緑がとても綺麗で空気もより新鮮、
マイナスイオンいっぱい、という感じで癒されます。
やがてパレス・デ・レイの町に到着。
こじんまりした教会をチラ見してセジョ(スタンプ)をもらい
カフェで一息いれました。この町にもATM、雑貨店、薬局が揃っていました。
再び町から緑の中を抜けていきました。
途中のカフェにはこんな大きな貝が!!
このサンシュリアン辺りから
急に人が増えだしました。
自転車隊、お揃いのTシャツを着た宗教団体の人々、
海外学校のレクリエーション参加者、学生
などグループが目立ちました。
「とうとう100㎞を切ったんだな」、とここで初めて実感しました。
(100km以上の徒歩でしか巡礼したという証明書がもらえないため、ここから参加する人多数)
人が多い、暑い、単調な道で退屈でした。
最初の数日に歩いたナバラ州の広大な大地や菜の花畑、ブドウ畑を
懐かしく思い出しました。
かがてメリデの街に近づくにしたがって工場なども見え始め益々退屈。
私営宿 aluberge San Anton /アルベルゲ サン・アントン
おススメです!場所は教会のすぐ近く。
メリデの公営宿はどんな感じか知りませんが4ユーロの違いなら
この様な私営宿にお金を出す価値があると思います。
100キロを切って巡礼者が激増しているのでどの宿も予約は早めがいいと思います。
まだ新しいのか、全てにおいて清潔でした。
一部屋ベッド3台だけだったので私達は貸し切り状態、ラッキー^^
食堂も広いです。朝食をここで食べましたがよかったです。(有料)
庭にコインランドリー、乾燥機があります。洗濯ものも干せます。
メリデの街は大きいです。何でもそろっていると思います。
大型スーパーマーケットもありました。お土産屋さんもありました。
各々洗濯や買い物を済ませた後、
メリデで外してはならない場所=プルポの店へ皆で急ぎました~
メリデはゆでタコ(・。・)が有名!
なぜこの山間部で蛸が有名なのかわかりませんが
とにかくガリシアに来たらプルポ(蛸)は絶対食べるべきだと思います!
私は正直蛸はあまり好きでないです。
噛むのが大変、食べにくい。生でも火が通っていても。
しかし、この店のタコバーガーは最高でした❤
蛸のすり身のペーストがハンバーガーになっていて
ふんわり柔らかく美味しいのです。
勿論アヒージョ(にんにく)とオリーブオイルかけの一品もおススメです!
メリデならどこでも食べられると思いますが、行ったお店はオーナーさんも感じよかったので
ご紹介しておきます^^