女ひとりカミーノ巡礼旅 Day31 MELIDE~SALCEDA ~PEDROUZO/ Day32 PEDROUZO~SANTIAGO

サンチャゴへあと一歩

5月31日 歩行距離33㎞ MELIDE~SALCEDA ~PEDROUZO

最後の辺りになると1日に歩く距離が25㎞を超えても大丈夫になってきました。

若い人だと1日35㎞くらいは歩けるみたいです。

メリデの街から出る道沿いに教会があって、早朝から入れたので

立ち寄りました。でもそこのガイドのお兄さんの話が長すぎて・・・( 一一)

他の巡礼者が入ってきたタイミングで早々に失礼しました。

(朝からテンション高い人はニガテかも~)

この日は平坦な道ばかり

ユーカリの巨木が立ち並ぶ林や森を抜けて・・・

ユーカリの木が多い

この辺りは外来種のユーカリの木が多く、森はユーカリの落ち葉でいっぱいでした。実はいい香りがします^^

最終段階の道

 

 

 

ガリシア地方独特の穀物倉庫なども目にしながら進みました。

巡礼者が多いせいか、2,3キロおきにカフェがあり、

何度か休みながら歩いているうちに気が付くと既に出発から25㎞!あっという間。

12時過ぎにはサルセダの村に到着しました。

宿の受付は14時から。まだ開いていなかったので隣の一風変わった

(店中古いTシャツだらけ)でビールを注文し、テラス席で時間つぶしをしました。

その間に車で手作り革小物を販売する人も来て、退屈はしなかったです。

私営宿 El Albergue de Boni

すごく陽気なオスピタレイロが迎えてくれました。

チェックインで冗談を飛ばすような人^^

私達が5人で予約していたから、5人だけの小部屋を用意してくれていました

風通しのよい明るい部屋食堂も広々としていました。

(自炊はできるかもしれませんが、近くに食材を売ってる店等はない感じなので

メリデから買ってきたほうがいいかもしれません。)

洗濯は有料でオスピタレイロがしてくれました。乾燥機もありました

裏に庭があるので洗濯干しスペースも十分です。

私は寝袋のダニ?が虫よけスプレーだけではどうにもならないので

ここで丸洗いしました。羽毛なので乾燥機はためらわれたので外干しで。

シャワーだけは離れにありました。残念ながらそこの設備は古めでした。

明るい部屋 裏庭

夕食まで庭に寝ころび、それぞれが好きなことをして過ごしました。

明日の最終日に向けて体力温存するために。

 


夕食は隣のレストランで17時からでした。

あまり美味しいとは言えないディナーでしたが、

お酒の入った仲間4人の話は盛り上がっていました。

そしてデザートを食べ終わり、そろそろ宿に戻ろうかな、という時に突然

「今から準備できるよね?」と言われました。

「は???」何の準備?と思って尋ねると、

ジュゼが冗談で「今からサンチャゴに行こう!」と言ったら

他の女子3人が「行こう、行こう!」と

その冗談にのっかってしまったとのことでした。

「え?マジ?」( ;∀;)と思いましたが、

これも面白そうだと思って仕方なく?同意しました。最終日にまさかのどんでん返し?

 

そこからすぐに部屋に戻ってオスピタレイロに事情を話しました。

するととてもよい人で

「いいよ。わかった!じゃ宿代は要らないから返すよ。いい旅をね!」

と言ってくれたのです。Σ(・ω・ノ)ノ!

休憩もして、シャワー、洗濯までさせてもらったのに、ベッドも使ったのに

タダにしてくれました。感謝、感謝!((●´ω`●)

それから急いで荷造りをして、

呆れ顔をした若者たちに見送られながら宿を後にしました。

午後7時。まだ夕日が完全に落ちていなくて

オレンジ色に輝く森の中をPedrouzoペドロウゾまで進みました。

この晩追加で歩いたのは10㎞強。

アホなことをする仲間達、楽しすぎの最後の夜でした。


この日2回目の宿 公営宿

Albergue de la Xunta de Galicia Arca do Pino, O Pedrouzo

Albergue de peregrinos de la Xunta de Galicia Arca do Pino, O Pedrouzo - Camino Franc?s :: Albergues del Camino de Santiago

http://www.alberguescaminosantiago.com/albergues/albergue-de-peregrinos-de-la-xunta-de-galicia-arca-do-pino-o-pedrouzo-la-coruna/

 

 

 

晩9時過ぎに到着しても快く受け付けてくれました。

想定してない行程だったのでもちろん予約なし!

空きがあるかどうかわからず行きましたが収容人数が多いので

なんとか一番端にベッドを確保できました。

とても大きい部屋に二段ベッドが何十個も並んでいたと思います。

キッチン、自炊スペース、食堂もかなり大きめでした。

シャワーは数時間前に浴びているので使用せず。どんな感じか確認していません。

施設自体は古いと思います。

ベッドの直近に公共トイレがあり、その前だったので人の出入りが

気になりましたが文句は言えません。

かなり疲れていたのですぐに眠ってしまいました。

6月1日 歩行距離33㎞ PEDROUZO~SANTIAGO(終点サンティアゴ・デ・コンポステーラ)

とうとう最終日!

サンチャゴに到着したらすることが沢山あったので

隣のカフェで軽く朝食を済ませ夜明け前に出発しました。

まだ月が輝いていてとても綺麗でした。いざサンチャゴへ の朝

すぐに森に入って登って行きます。

 

 

3.5㎞くらい歩いてようやく1件カフェを見つけたのですが

営業前でトイレを借りることができませんでした。

ロサはすごく行きたかったのに仕方ないので更に4㎞我慢しました。

この周辺(森)に

カフェなどトイレを借りられそうなお店は全くないので要注意です

最終日にふさわしく、晴天に恵まれました!

飛行場の隣を通過し、どんどん上り坂を登っていきました。


Gozoの丘に建つモニュメント→GOZO丘 モニュメント

ここからサンチャゴの市街を

見下ろすことができるのですが、

その昔、命がけで巡礼してきた人はここに立って

「ようやく着いた!」と感慨にふけったそうです。

しかし、今はモニュメントがあり写真スポットになっているので

大勢の巡礼者や観光用大型バスで混雑、

一人しみじみ感慨にふけるようなことはありませんでした。

 

丘から旧市街まで遠かったです。5㎞くらい。

サンチャゴは大都市なので、市街に入ってからも目的地の大聖堂まで

かなり歩きました。

そして11時11分 コンポステーラの大聖堂前に到着!  

大聖堂前でナイスな記念写真を、と考えていましたがそれは叶わず残念!

ヨーロッパではよくあることですが、一応の記念写真

ちょうど外壁修復工事の真っ最中(2016年6月)だった

からです。(涙)

クレーンがあったりで写真映えがしないため

混雑した聖堂前広場をさっさと通過し、

クレデンシャル(証明書)をもらいに

オフィスへ向かいました。

広場からパラドール前を通過、階段を下りて最初の広い道を右折

暫く歩くと巡礼者が沢山出入りしている建物があるのですぐわかると思います。

昔アナが来た頃と場所が変わっていて少し迷いましたが無事到着。

小ぎれいな建物に一歩踏み入れると、な、なんと長蛇の列!

1時間待ちと言われ、本当に1時間待ちでした。オフィスは長蛇の列

移転してから間もなかったので建物は綺麗、

受付も機械導入で手際よく処理されていました。

 

 

スタンプいっぱいの巡礼手帳を見せ、

歩いた距離と、巡礼に参加した動機を申告します。無事クレデンシャルをもらう

巡礼証明その場ですぐに発行してくれました。

もう証明書をもらった、

ということで安心してしまったのでしょうか、

受付にはもらったばかりの証明書の忘れ物

かなり置いてありました。ご注意を!

パラドール 

昔の建物を豪華ホテルに改装したパラドール。

ここの地下で1日数量限定で

巡礼者に無料のまかない夕食

提供されるとのことです。

興味ある方は早めに行って並びましょう。

大聖堂では毎日昼までに申請すれば当日到着した巡礼者の名前と国籍が

読み上げられるそうです。

私達はこだわってなかったので教会には寄らずそのままビールで祝杯、

ランチを食べに行きました。


翌日の列車が朝6時ごろだったので宿は駅前に予約していました。

そのため大聖堂からまたかなり歩いて坂を下りました。

サンチャゴでの宿↓ 

Albergue La Estacion

http://www.alberguelaestacion.com/

http://www.alberguelaestacion.com/

オスピタレイロは親戚が日本にいるとか言っていて

とてもフレンドリーでした。新しい、清潔で快適な宿です。

列車を利用してサンチャゴをすぐに離れる人には便利です^^

反対にサンチャゴで暫くのんびりする、

または大西洋まで抜けるフィニステーラまで更に巡礼を続ける人

大聖堂近くの宿が便利だと思います。


荷物を置いて速攻でシャワーを済ませ、タクシーで大聖堂前まで戻りました。

仲間達はカトリック信者もいるのに誰もミサに参加せず・・( ;∀;)

私一人夕方6時半開始のミサに30分くらい参加しました。

大聖堂のミサ

そして土産物屋が閉まるといけないので急いでお土産を買いに・・・

各自自由行動の後、夜8時に再び集合しました。

最後の晩餐後はバーへ行ってまたまた祝杯をあげました。

*サンチャゴで食事した店

おしゃべりに夢中でレポートできるほど覚えていませんが

どこのお店の人も感じがよく、気持ちよく過ごせたお店です。

Restaurante Sanjaime ーーーホタテ貝のグラタンなどを食べました。

O celme do caracolーーナスのグリル、美味しかったです。

A  Reixa Barーーー1960年代のアメリカ音楽に詳しい人ならとても懐かしく

 感じる店かもしれません。壁に沢山の写真、楽器が飾って

 ありました。

10時過ぎまで飲んだり踊ったりした後

星空の下、大声で歌いながら歩いて宿まで戻りました。

一生忘れられない夜となりました・・・

************************************

巡礼旅を終えて

4月30日~6月1日まで、33日間の旅がようやく終わりました。

達成した感動とかそういうものはあまりありませんでしたが、

目的地にまで至るその過程、毎日の日々の出来事で

数えきれないくらいの気づきや学び、

感動があったので結果よりも過程が宝物になりました。

 

翌日私はアナたちとマドリード経由で生ハムで有名な街テルエル近くまで行き

アナの家に数日滞在しました。

世界遺産の街クエンカイスラムの城塞の残るアルバラシンを訪れた後、

一人で南スペイン コルドバ、グラナダ、セビリアそしてモロッコを回って

マドリードから帰国しました。

追記:2019年9月

大聖堂の外壁工事は完了しているみたいです。

みかんさんがパラドールで提供される無料の食事について詳しく書いてくれています。

熊野詣でをしてから行くと特別にプレゼントもあるみたいですよ!

いいな~ヤタガラスバッチ!

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 旅行ブログ バックパッカーへ
にほんブログ村 旅行ブログ 女性トラベラーへ
にほんブログ村

巡礼旅での心境の変化をつづった文章を電子書籍にしました。

よろしければこちらもどうぞ!ありがとうございます。

0
大聖堂のミサ