50代女一人中央アジア旅 ウズベキスタン/ブハラ古都巡り~(動画あり)

ナディールメドレセ全景

ナディールメドレセ全景

サンスクリット語で「僧院」という意味の古都ブハラは

2500年の歴史があり9世紀には既に黄金期を迎え、

優秀な宗教者や科学者、神学生、商人らが各地から集まっていたそうです。

1220年モンゴル来襲で一時衰退したものの16世紀に復興、

今もシルクロード交易時代の面影を残す街となっています。

当初寄るつもりはありませんでしたが、サマルカンドとどう違うのか気になって

1泊だけして観光してみました。行ってよかったです。

サマルカンドは巨大な建造物以外は街が整備されていて

あまり「シルクロード」を彷彿させるものは残っていなかったのですが、

ブハラは「砂漠の中のオアシス」を感じさせる一瞬がしばしばありました・・・

ブハラ観光スポット

1)ラビハウズ(池)

旧市街の中心にあり特段綺麗な水の池ではないですが

周囲は老木が茂り、駱駝の像やレストラン&カフェがあって

庶民の憩いの場となっていました。ラビ池夜のラビハウズ

2)ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ(神学校跡)

1622年建造の神学校。

正面の門(ファザード)のタイル絵が

サマルカンドのシェルドル・メドレセのライオン画のように

タブーの動物モチーフとなっています。

2羽の鳳凰が白鹿をつかんで太陽顔に向かって羽ばたく図。

こちらでも鳳凰は「幸福」の象徴だとサマルカンドで教えてもらいました。

中に入ると他所のメドレセと同じく、かつての教室&寄宿舎跡は全て土産物屋になっていました。

ナディールメドレセ、ライトアップ

ナディールメドレセ、ライトアップも美しい

シーズン中(4-10月)は夜に民族舞踊ショーが行われるそうですが3月だったので残念。

3)カラーン・ミナレット(塔)とカラーン・モスク(モスクは8000スム)

高さ約46m(地下部分9m)、

直径9m、のブハラのシンボル。

1127年建造。

よくある青タイルで装飾はされていませんが

煉瓦の異なる積み方で美しい模様を描きだしているところがユニーク。

カラーン・ミナレットカラーンミナレット2

かつてはミナレットや見張り塔、

旅人の目印として存在していた他、

18,19世紀には処刑(投げ落とし)場としても

利用されていたとか!(*´Д`)

太陽光の下、美しくそびえた様は

そんな暗い歴史を微塵も感じさせないミナレットでした。

(外から見上げるだけ。登ることはできません)

ミナレットはモスクに付随するものですから

もちろんモスクもあり入場できました。

私が訪れた月曜の午前中はまだ誰もいなくてとても静かでした。

中庭で暫くのんびり静寂を楽しみましたよ。カラーン・モスク中庭

青いドーム、回廊、288の丸屋根が見どころだそうですが、

これまでに似たようなところを巡ってきたのであまり感動もなく

内部では特に見学するものはなかったです。><”

*この向かいにミル・アラブ・メドレセがあります。

現在も神学校として使われている?ような感じで一般公開はされていませんでした。

4)ウルグベク・メドレセ&アブドゥールアジス・ハン・メドレセ(共通券8000スム)

15世紀ごろに建てられた神学校。

ウルベルグのファザード装飾

ウルベルグのファザード装飾

ウルベルグ内部

ウルベルグ内部

立派なファザード(門)のタイル装飾ウルグべクの方は青タイル装飾が見事。

一方向かいのアブドゥールの方は色がピンクやクリーム色のパステルカラーで艶やか。

どちらも門だけ美しく修復されていますが、中にはいると

アブドゥールの方はぱっとしない土産物屋が、

ウルベルグの方はまだ修復されていない廃屋にちかい

寄宿舎跡が見られました。

アブドゥールのファザード

受付のおばさんが親切に「昔の部屋の様子を見せてあげる」からと寄ってくるものの、

古い部屋の一室だけを見せるとあとは土産物を勧めるパターン。

サマルカンドのメドレセで8万スム払ったのでここも8万と聞き間違えたけれども

8000スムという安さは中の修復中の状態や

規模が小さめなのを考えると納得のお値段でした。

5)アルク城 5000スム(写真撮影+3000スム)

アルク城外観

古代ブハラ発祥の地と言われ何度も陥落しては再建された城。

今のものは18世紀の建築だそう。

城内で一つの町が形成されていたというから驚きです。

城壁は煉瓦が一つ一つ積みあがってるのがはっきりわかります!

よくもこんな根気のいる作業をしたものだと驚嘆!

アルク城門城の内部にはいくつかの資料展示室がありますが

わざわざお金を払ってまで撮影するほどでもないと思います。

城からの眺めを期待して登りましたが、新市街の眺めはさほどでもなく、

旧市街の方を見渡せないので少しがっかりでした。

6)交差点バザール タキ

ブハラの土産物数々

タキとは大通りの交差点を丸屋根で覆ったバザールのこと。

丸屋根は高く大きく外光が入るように工夫されています。

バザールだけでなく、ブハラでは一般の家にもありそうです。

宿泊した神学校跡のホテルの部屋にも丸屋根(天光が入る)がありました。

昔は専門商が並んでいたそうですが、今は観光客向けの

衣類、スザ二刺繍布、スカーフや絵、スパイス、絨毯、アクセサリー、陶器等

いろいろ売られていました。

名産の鋏&ナイフを日本人はよく購入するそうで、日本語で勧められました。

ほとんどの店で値札はついていません。

私はまだまだ旅が続くのでお土産は買いませんでしたが

全て交渉次第だと思いまーす。

7)その他

操り人形館が ラビハウズのすぐ目の前にあります。

各民族、各地の衣装をまとった可愛い人形たちを見ることができ、

しかも無料!(ドネーション制)操り人形館

操り人形2是非覗いてみてください。

美術館も時間が余ったなら立ち寄ってもいいでしょう。

現代風の絵と郷土に関するアート作品が展示されていました。


ブハラは駆け足だと1日で見て回れます

でもカフェでのんびりお茶をしたり、ゆっくり買い物をしたいのであれば

2日はあった方がいいかもしれません。

プランとしてはタシケントから夜行列車でブハラ早朝到着。

宿に荷物を置いて終日観光。翌日午前中買い物して午後は

サマルカンドや他の町へ移動することも考えられます。

今回ヒヴァには行きませんでしたが、地元の人が結構おすすめしていたので

次回機会があれば行きたいと思っています。

ブハラの天候

3月は季節の変わり目で、

1日目は晴天、日中25度以上で初夏の陽気。汗ばむくらいでした。

ところが翌日は雨模様。

一転してとても寒かったです!

(小雨の中、ラビハウズ付近はあまり喫茶店もなく、テラスでお茶していて風邪ひきました!)

しかもここは砂漠のオアシス、ということがよくわかる程砂嵐がすごく

目も開けていられないくらい!

女性たちがいつも頭にスカーフを巻いているのは宗教的な意味合いだけでなく

強風による髪の乱れや砂ぼこりから髪が痛むのを防ぐ役割があるのかも、

と思ってしまいました。

初夏や夏は日差しが凄いと思います。

サングラスやスカーフ、帽子、日焼け対策はお忘れなく!

 

 

 

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ブハラ独特の丸屋根