チョルポン・アタから東へ向かい、
天山山脈(7000m級の山)の登山基地と言われるカラコルの町へ向かいました。
カラコルは海抜1700~1990m地点にあり、
ロシア系人が町を築いてその後中国系もスリムが移住してきたそうです。
私が訪れた時、雪山登山やウィンタースポーツの時期ということもあってか
チョルポンアタとは異なった雰囲気でした。
町は大きく、人も車も多くて活気があり賑わっていました。
チョルポン・アタからのアクセス
カラコル行のミニバス乗り場はHippodrome スタジアム近くにありました。
*地図の赤いピンがスタジアム。バス停はそこから西へ行ったANARという店の向かい、
私がバス停と入力したあたりです。
当初ビシュケクから来た時にバスを降りた
バスターミナルに行けばいいかと思っていましたが、それは間違い!(要注意!)
宿のご主人に送ってもらったので助かりました!
ミニバスは人が集まったら発車するシステムです。
宿のご主人が聞いてくれたところによると
8時半に行った時、あと1時間くらい待たないとダメと言われました。
そこで今度は呼び込みをしているタクシーの運転手さんに交渉してくれ
200スムというのでOKしました。それでも発車まで30分は待ちましたよ。
タクシーは最初は3人の乗客だったのですが、
走っているうちにお客さんをどんどん拾っていったので
最後には7人の満席!
4人でおしまい、と思っていたらなんと
まだ後ろにも席があってびっくり!!でした。
約1時間半でカラコルの中心部、ツム百貨店前に到着。
ミニバスですと少し離れたメインバスターミナルで降ろされるので
そこからまた中心部までバスかタクシーに乗らないとダメなのですが、
思いがけずいい所で降ろしてもらえたので助かりました。
宿まで歩いて5分でしたから^^v
料金も安いのでわざわざミニバスに乗らなくてもいいかな。
タクシーを利用するのもありかと思います。
長時間でタクシーのぎゅうぎゅう詰めは大変ですが、たった1時間半なのでね。
カラコル 街の様子
中心部には銀行、ATM,両替所、データ通信ショップ(SIMカード)、薬局
スーパー、レストラン、カフェ、土産物屋等が集まっていたので大変便利でした。
ただ、道が舗装されているのは車道のみ。
一部の歩道や周辺の建物近く、一般住宅地は舗装されていないので土埃が凄いです!
山脈の麓なので澄んだ空気の町かと想像していましたが、
車の量も多く排気ガスもあるので空気は悪いかも。
キャリーバッグやスーツケースをゴロゴロするのも
道がガタガタなところが多いのでちょっと面倒ですね。
3月下旬、天気はよかったですが、首都ビシュケクやチョルポン・アタより
やはり気温は5度ほど低かったです。
室内は暖房が効いてるのでわかりませんが、郊外の山に出かける時には
防寒対策は必要だと思います。(朝晩は5度くらい)
カラコル中心部 観光スポット
ロシア正教 教会
カラコルで是非見たかった場所の一つ。
総木造つくりの教会です。1898年の建造。
カラコルでは一般の住宅も窓枠や屋根の飾りが可愛い♪木造の彫刻でできていて
大好きなのですが、ここの教会はその技を集結したような
茶色と緑のコントラストが素敵な教会です!
内部は信者の女性がきれいに保持していましたが、
他所の教会と比べると少し閉鎖的?あまりウェルカムではない感じ。
いかにもロシア系という美人さんなのですが、
建物周辺を撮影しているときから
ジーーーっと凝視されていて何だか怖い雰囲気でした(汗)
内部の写真はダメなのでコッソリと・・・
17時前に行ったのですが、17時までだったのでしょうか、
私が出たらすぐに教会の扉は固く閉ざされ、女性は事務所建物に戻っていきました。
ドゥンガン・モスク
カラコルではイスラム教のモスクも木造です!!
可愛くペイントされたモスク、世界でも珍しいタイプのモスクだと思います。
これまで見てきたモスクはどれも巨大で荘厳だったからとても新鮮!!
中は絨毯が敷き詰めてあって神聖な感じ。
訪れた時はちょうどお祈りが始まる時間で、
男性信者(だけ)が沢山中にいました。
入っていいものかどうか迷っていたら
とっても愛想のいいおじさん(聖職者)がやってきて
お祈りが終わったら入ってもいいよ、と言ってくれたので外で暫く待っていました。
入り口から見ているとウズベキスタンで見たお祈りとは違っていました。
イスラム教でもお祈りの仕方にバリエーションがあるとこの時初めて知りました。
ここはロシア正教教会と対照的に、異教徒に対してオープンマインドでした。
聖職者のおじさんはフレンドリー、男性信者の若者たちも無神教の私に対して好意的で
モスクの成り立ちや、イスラム教の良いところを説明してくれました。
この建物はもともと中国にあって運ばれてきたそうです。そういえばちょっと中華風。
モスクを出てから宿に戻るのに方角かわからず、道行く人に尋ねていたら
アラブ系の信者家族が様子を見ていて、親切に車で送ってくれました。
(アラーの神のお導き???)
聖職者のおじさん(左)と親切な家族
歴史資料館
ロシア正教教会のすぐそばにあります。入館料80スム。
相当古そうな建物ですが、中は意外に広く、見るものも沢山ありました。
キルギスの古代から近代に至るまでの資料を展示してあるのですが
一番興味深かったのはイシク・クル湖から打ち上げられた土器などの数々。
湖底に沈んだ謎の集落。どんな民族がどんな風に暮らしていたのでしょうか?
チョルポン・アタの博物館は閉まっていて見れなかったので
ここで見れてよかったです。
カラコルでの宿
このホテルは町中心部から徒歩5分。大通りから少し入ったところにあります。
ボコンバエバ方面に行く南バスターミナルにも徒歩5分の場所で超便利!
宿泊当日、朝の11時頃に到着してしまって
まさかチェックインできると思っていなかったのですが
宿の女将さんが親切ですぐにチェックインさせてくれ
お茶まで出してくれました。(食堂で常時お茶を勝手に飲んでOK)
建物自体は古いですが、とても清潔に保ってあって、ベッドの寝心地もよかったです。
水回りは最近新しくしたようで、気持ちよく使えました。
部屋にはデスクもあり作業をしやすかったですし、大きめのクローゼットもあって
部屋は使いやすかったです。コンセントも複数個所に配置。熱いお湯あり。
暖房もよく効いていたのでTシャツ1枚で過ごせました。Wi-fiが少し弱め。
1回だけモーターが故障して水が小一時間ストップしました。
朝食は宿泊費込みで
女将さんが毎朝違ったメニューで手作りしてくれます。量も十分!
これで1泊約2000円は申し訳ないくらいです!
部屋で荷物をほどいて階下に行くと
「これからの予定は?」と聞かれ、
とりあえず近くの教会に行こうかと思っているとはなしたら
「温泉もいいわよ~」とそこからデイトリップの紹介をしているとわかり
扱っている内容を見せてもらいました。
カラコルでは郊外にいろいろ観光スポットがあると知っていましたが、
各地に点在しているし、冬で山間に行けるかどうかもわからないから、
町をぶらぶらするだけでいいと考えていたのです。
しかし女将さんの話を聞くと簡単にいけそうだし、
なんと言っても明瞭会計なのがいい!
正味1日半しかない時間を有効活用しようと、
その場で午後の半日ツアーをお願することにしました。
そして翌日は絶対無理でしょ、と思っていた
アルティン・アラシャンへ行くことにもしました。
女将さんのおかげでカラコルでの滞在が一気に充実したものになり
本当に感謝しています!
その場で知り合いの人に電話して車を手配してくれるのですが、
手数料は一切取らずに運転手さんに直接渡したので、
もうけで勧めているのではないことは確か。
英語はニガテとのことなので込み入った話は翻訳アプリを使っていました。
中央アジアではグーグル翻訳アプリは大活躍でしたよ!!
行く前にダウンロードして使い方をチェックすることをおすすめします。