ボコンバエバ村にはホテルのような宿泊施設はありません。
設備の整った近代的ホステルもありません。
そこで観光客は民泊(ゲストハウス)を利用することになります。
村のツーリストインフォメーションで扱ってるのは7か所。
料金は以下。値段は共通みたいですね。
1泊(朝食込み)800スム(約1360円)
夕食400スム(約680円) 2019年春現在
全てのゲストハウスでオフシーズンも受け入れているのかどうか、それは確認していません。
私はこのリストにある「口コミの良い」ゲストハウスに日本予約サイトから予約して行きました。
まさにホームステイ!グルミラゲストハウス
ゲストハウスはボコンバエバ村の中心地からタクシーで5分程(50ソム)。
歩けない距離ではないですが大きな荷物を持っている時は
タクシー利用がおすすめです。
目抜き通りから一歩入ると未舗装路になりガタガタ道を歩くことになるからです。
車が横を通過するとすごい砂塵!!!靴もキャリーバッグも真っ白になるような場所です^^
さて、そんな宿に午前11時半くらいに到着しました。
タクシーの音でわかったのでしょうか、ドアベルを鳴らす前に
宿のご主人が迎えに出てきてくれました。
外からはわかりませんが中に入るとかなり広い敷地。
続いて奥さん(グルミラさん)も笑顔で迎えてくれました。
部屋は頼んでおいたベッド2つの部屋は何故か使えないらしく
ベッドが5つの部屋に通され、それは落ちつかないので
ベッド3つの部屋にしてもらいました。
ローシーズンで宿泊客は私一人、3人部屋をゆったり使わせてもらえてよかったです。
コンセントの差込口は沢山。ストーブやエアコンはありませんが、
私のベッドは壁をはさんで薪ストーブがあったのと
布団がフカフカ、あったかかったので寒くはなかったです。
トイレ・シャワーは家族と共有です。
部屋数は二人部屋が2つと3人部屋、5人部屋、それにホスト夫婦の部屋。
庭にYurtという遊牧民の家があってそこは6人宿泊可能。
(庭にYurt専用のシャワーとトイレあり)
つまりハイシーズンには18人くらい宿泊できますね。
宿泊客が多い時はトイレ&シャワーが一つなので気を遣うかもしれません。
Wi-fi はありますが、なぜか私のスマホは電波が弱く
なかなかFBのアップロードができませんでした。4Gデータ通信でも同じ。
もしかしたら田舎だからかもしれません。
食卓は広くて、いつもお菓子やジャムが並んでいました。
庭で採れたというリンゴの他、採取した果実から作ったジュース、
手作りヨーグルトはとても美味しかったです。
毎朝たっぷりの朝食、丁寧に作られた夕食、
どれもグルミラさんの愛情が籠っていました❤
さてホスト家族ですが、
ご夫婦二人だけでした。彼らの歳は50代後半。
息子さん二人と、娘さん一人はビシュケクに住んでいるそうです。
庭に出てびっくりだったのですが、広大な敷地に馬や牛がいて果樹園もありました。
又、ここのお宅は家の隅で小さな雑貨店もしています。
ご主人は口数が少ない「オヤジ!」って感じの人。優しいです。
奥さんは陽気で明るい「お母さん!」って感じ。
英語は通じないので例の翻訳アプリを多用していました。
これまでに世界各地から観光客を受け入れてるようで
ダイニングの地図にはこれまで訪れた人達の国にピンが!もちろん日本もありました。
ご主人の趣味のひとつは紙幣集め。見たことのない国の紙幣もありました。
我日本のお札はなく、5円玉だけ。
(わかります、最低でも1000円札。10ドル以上の価値はあるからねー)
私も躊躇いましたが、喜んでもらえるなら、と野口英世を寄贈しましたよ。
誰?どんな人?と尋ねられたので説明をしどろもどろでしました(汗)。
チェックインのお茶の時これからの予定を聞かれ
「まだ何も!」と答えたらいろいろ提案をしてくれました。
(写真等のわかりやすい資料があります)
乗馬、トレッキング、鷹ショー、スカスカキャニオン、
キルギス音楽ショー、キルギス式弓矢 等
夕方村の中心地の探索に行きましたが、
村にははっきり言って見どころはありません!
この村を拠点に何かアクティビティ参加をするしかなさそうです。
私は高い場所やスポーツ系はニガテなので乗馬、弓矢はパス!
雨の予報だったのでトレッキングもパス。
ということで残りのイベントを手配してもらうことにしました。
(ホストは手数料を取りません。ですから直接相手に支払いました。全てスム現金で。)
鷹嬢は華麗で可愛い❤
鷹ショーが見たいと言ったらグルミラさんはその場ですぐに鷹匠に連絡を取ってくれ
2時間後に車で迎えにきてくれました。
ショーは広い場所が必要なのでイシク・クル湖畔まで移動です。
車を降りると鷹匠はなんと!
トランクから「目隠しをした鷹」を取り出すではありませんか!!
私の真後ろにいたとは全く気付かず。
それくらい大人しかったです。
まずは英語が達者な鷹匠が鷹についての説明をしてくれました。
- 鷹は雌の方が大きくて狩に向いている、
- 大人5人で鷹の巣まで行って2人がかりで卵?雛?を盗んでくる、
- 2か月ほど飼育したら3か月目から訓練を開始する、
- この娘は7歳くらい、鷹狩の鷹は老齢になったら自然に返してやる、
- 鷹狩の主な獲物はウサギと狐、ウサギは人間の食肉用で鷹が食べるのは狐の肉、
- 狐の皮はいろんなものに利用する・・・等
次に鷹を持たせてくれました!
もっとずっしり重たいのかと思ったら意外と軽い!
4㎏ほどだそう。とても大人しくて美鳥!鋭い目がキラキラ☆彡
翼も光沢があり、拡げるとすごく大きくてびっくりしました。
続いて鷹匠がショーの説明をし始めました。
気づいたらいつの間にか脇に兎を抱えています( ゚Д゚)
まさか・・・ですよね、鷹狩りのショーなんだから・・・
兎ちゃんはこれから起こることを察知しているのか
フリーズしたように動きません。
助手の男の子が背後にある小高い丘まで鷹嬢を連れて行きスタンバイ!
鷹匠が地面に兎ちゃんを置いてその場を離れると・・・
目隠し(獲物に集中するため被されている)を外された鷹嬢が
あっと言う間の急降下で兎を目指して飛び掛かります。
兎ちゃんは必死で逃げます!
そしてそばに置いてあった車の下に逃げ込みました!
鷹嬢は惜しくもその下には入れず、兎ちゃんは九死に一生を得ました!(*^^)v
(もしかしたら毎回このパターンで兎ちゃんは傷つくことはないのかもしれませんが
肝の冷えるお仕事、兎ちゃん、ご苦労様。
でもネットで見た他の鷹ショーでは本当に息の根を止めるケースも載っていたのでこれでよかったですぅ~)
兎のデモンストレーションの次は狐。
さすがに狐のモデルはいないので鷹匠が狐の皮を引きずって走り、
生きた狐に見立てました。
こちらも鷹匠が猛ダッシュをすると同時に鷹嬢が丘から急降下、
今度は見事にキャッチして掴んだまま放しませんでした。
鷹匠がそばに行って引き離してようやく終了。
鷹は狩をすると喉が渇くそうで(( ´艸`)、
近くの川で喉を潤しました。鷹が水を飲む姿はちょっと滑稽で可愛いです❤
こんな姿はめったに見れない!!
鳥は最初に目にした生き物を親だと考える性質があると聞いたことがあります。
鷹嬢はまさに鷹匠を父親と思っているかの如く、とても慕っているのがわかりました。
鷹匠も本当に可愛がっていて、
「海外旅行に行って最近帰ってきたばかりだけど
その間ずっと娘のことばかり考えていたよ」というくらい大切なようでした。
ショーも素晴らしかったですが、この父娘の姿が一番印象に残りました・・・
*所要時間1時間くらい
往復送迎ありで料金は3000スム(約5100円)でした。
これまでの飼育、訓練の年月や鷹嬢の餌、鷹匠の猛ダッシュの労力など考慮したら
妥当な費用でしょう。複数人で参加したら割り勘できていいですね。