キルギスの民族衣装や刺繍工芸品、織物・・・は
どれもカラフルで素敵なデザインばかり!
それら全てが詰まっているのがYurtと言われる遊牧民が使用している家です。
そんなYurtをこの旅では何度か目にすることができました。
あと一つ、これに加えたいものがあるとすれば、
やはり民族に古くから伝わる楽器を用いた音楽。
思いがけなくこのボコンバエバのゲストハウスで
キルギス音楽を生で聴けるという機会が訪れました!
奥さん(グルミラさん)が演奏家に電話してくれ、
出張サービスを申し込んでくれたからです。
リビングでもいいわよ、と言われましたが、
いえいえ、せっかくの機会ですからYurtの方でお願いします!!ということで
私の願いが叶いました。
演奏出張サービス
わざわざ隣村から遠路車で来てくれたのはプロの演奏家さん夫婦。!
夏場や夜遅いと家族総出で来てくれることもあるそうですが、
突然その日に、しかも夕方がいいとお願いしたので
都合のつくご夫婦だけが来てくれました。
グルミラさんは演奏説明に英語の通訳も要るだろうと、隣に住む女子高生まで呼んできてくれ親切!^^。
その日演奏家夫婦によって持ち込まれた楽器は
コムズ:杏か松の木で作った弦楽器で古くはヤギの腸を弦にしていたとか
クルクヤック:クルミや桃の木で作った弦楽器。弓と弦に馬毛が使われているユニークな形は馬の頭部を模したもの
チョポチョール:いわゆるオカリナ
テミル コムズ:ロシア等でもみられる口琴
アコーディオン:近代になってドイツから入ってきたそう
以上でした。
*博物館で見たコムズは多種多様なデザインがあり、螺鈿など美しい色で装飾されたものもありました。
プロらしく衣装も凝ったもので、動物の毛皮や毛をあしらった帽子や、
キルギス伝統の紋様がある上着、先祖から受け継がれたアクセサリー、
国から与えられた勲章などでした。
演目は多彩!
毎曲ごとに歌の大まかな意味を説明してくれました。
恋愛の歌、自然を称える歌、遊牧民らしく乗馬風景の歌・・・
(現代風)歌謡曲っぽいものもありましたよ。
10曲以上は演奏してくれたと思います。
ご主人のソロが半分以上、あとは奥さんとのコラボです。
一番印象的だったのは、弦楽器の演奏!
手の動きが弦を上から下に移動させて弾くだけでなく、指でつまんだり、
手を大きく円を描くように演奏したりするのです!!Σ(・ω・ノ)ノ!
しかも楽器そのものを動かして肩に載せてみたり、地べたに置いて演奏したり・・・
静かな調べもあれば、軽快でテンポのいい曲もあり、
見ても聴いても楽しいLIVEでした。
夫婦ならではの息のぴったり合った演奏も見もの!
演奏は1時間半ほどで終了、とても貴重な経験となりました。
演奏後質問タイムや記念撮影タイムもありました。
ご主人は同じプロ演奏家の祖父から習ったそうで
6歳から50年、ずっと音楽一筋だそうです。すごいですね!
どおりで何種類もの楽器が演奏できるわけです。
*出張演奏サービスは4000スム(約6800円)
グルミラ ゲストハウスは庭の景色も素晴らしい!
グルミラゲストハウスの庭には上記のYurtが2つあるほか、
家畜がいたり果樹園もあります。
とても人懐っこい、撫でて~とおねだりする犬もいて
朝その犬と散歩するだけでとても癒されました。
夏場はここでバーベキューをしたりイベントもするみたいです。
天気がいいと日の出も素晴らしいです!