50代女一人カザフスタン旅 アルマトイで突然アパートを借りることに!(宿泊情報)

アルマトイ アパート街

キルギスから陸路で国境を越え、

カザフスタンの第2の都市(元首都)のアルマトイに到着したのは既に夜8時すぎ。

丸々12時間以上の移動でくたくたでした。

すぐにでも荷をほどいてゆっくりしたい!

そう考えながら予約していた宿に向かいました。が、そこで意外な展開が!!

宿の受付でドタ・キャンさせられる!!”(-“”-)”

アルマトイの宿で口コミ高評価の9を誇る宿

  • スタッフが親切
  • ビルの11階に位置しているので屋上からアルマトイの街並みが一望できる
  • 地下鉄の駅に近くて便利!
  • 近くにスーパーがある

ということで予約したのは「スカイ ホステル アルマトイ

行く前に詳しいアクセスを書いたメールをくれていたので信頼していました。

が!!

1階入り口に入った時からなんだか違う・・・

警備の人にパスポートチェックされるのは防犯のため仕方がないが、

建物の雰囲気が古くて暗い。

エレベータで一緒になったのは小学生くらいの子供達で

ビルに住んでいるわけではなさそう。

よく見ると押した階が私と同じ。

さてはて?この子達もホステルに宿泊しているの??

受付は私が想像していたようなお洒落なホステルではありませんでした。

ゴチャゴチャしたいわゆる「昔のユースホステル」みたいな雰囲気。

こりゃ失敗したな、と薄々思いましたが、今回の旅も残すところ僅か、

最後の宿なので我慢すればいいか・・その時はそう思いました。

しかし、受付嬢に私の名前を告げると

「1泊の予約ですよね?」

「は?4泊予約してますけど」

「実は貴女のベッドはないんです。」

「はぁ~????意味がよくわかりませんが?」

「実は急に団体の予約が入ってしまい、その人達に全てベッドを提供したので

貴女のベッドはないのです」

という信じられない返答!!

それなら何故前もって言ってくれなかった!?

昨日教えてくれてたなら別のところを探せたものを!!!

「いえ、急に夕方に決まったもので・・・」

嘘だと思いましたね。

実は私は数日前にここの予約をドミトリーの部屋から個室に変更できないかと考えて、

空き状況を調べていたのです。

すると私が滞在する期間、個室どころか、ドミトリーも売り切れ完売でした

おかしいな、オフシーズンなのに。

私が予約した2月は12人部屋はまだガラガラだったのにな、そう感じていました。

そんな背景があってのこの場面です。久しぶりにむかっ!(~_~メ)!!

そして彼女が言うには

「あなたさえよければ

そこのソファーに今夜は寝てくれてもいいとオーナーが言っています。無料で。

でも明日は他所に行ってくださいね」と。

子供達がウロウロ走り回ってる公共スペースのソファーで誰が寝れるものですか!!

ふざけるな!!って感じでした。

そのお姉さんは

「私も夕方に来てオーナーから言われたばかりで、ごめんなさいね」と

本当にそうみたいで、すまなさそうにはしていました。

そして「よかったら近くで同じくらいの値段のホステルを紹介しますよ」、

と提案もしてくれました。

近くのホステル?いやいや、私はいろいろ場所や設備などを比較検討して

ここがいいと思って予約したの。

値段が同じくらいならいいってわけではないんですよ、お姉さん!!

一応写真を見せてもらいましたが、

安いドミトリーの部屋だから惹かれるところはなし。

疲れと怒りで頭が回らない・・・

とりあえず予約サイトを開いて自分で検索。

あーーーー前もって言ってくれてたなら以前チェックしていたお気に入り宿を

思い出して検索できたものを、こんな状況では思いだせないよーーーー( `ー´)ノ

せっかくのチャンスを活かして・・・

あまりの疲れに

「とてもドミトリーで他人と一緒の部屋で過ごすことなんて耐えられない!

値段なんてどうでもいいから個室を探すぞー」と個室を検索。

するとホテルの他にアパートが沢山ピック・アップされてきました。

実は気になっていたのです。アパート。

ウズベキスタン タシケントでもそうだったのですが、

大都市ではアパートの部屋を旅行者に貸し出して

それで収入を得ている人(OLや個人経営者)がいるみたいなのです。

しかしウズベキスタンでは「滞在登録証明書」というものが外国人には必要で

いわゆる民泊にあたるアパート泊はこの滞在登録証明書を発行してもらえないから

利用しないように!とありました。

しかし、ここはカザフスタン。泊まったらダメというわけではない。

ただアパートを借りる仕組みが今一つわかってないのと

大家さんにどう連絡し待ち合わせするかなどが不明なだけ。

検索で出てきたところはそこから近くて、見た目もよさそうでした。

詳細を知るにはホストの連絡先電話番号をゲットせねば!

と思ってとりあえず予約してしまいました!

それから受付嬢に

「すみません、ここに電話して

どうやって鍵をもらったらいいか聞いてもらえますか?」と言ったのです。

彼女はすぐに大家さんに電話してくれました。

すると、大家さんは近くに住んでいるのではなく、

鍵はアパート管理人に預けているのでその人から受け取ることになっているとのことでした。

でもその前に

ロシア語はできるの?テンゲの現金は持っている?

カザフの電話番号はあるの?What’s Up使ってる?

と大家さんに質問されました。

答えはどれもNO!です。

それを聞いた大家さんは、できたらこんな夜遅くに突然宿泊したいという

わけのわからない日本人はお断りしたい、そんな感じでした。(当然です!)

しかし、ここで諦めるわけにはいきません!

予約サイトは一旦予約すると当日の場合100%のキャンセル料が発生します

私はスカイホステルの身勝手なことを強調して受付嬢に懇願、

こちらの急に予約した事情を伝えてもらって無理やりOKしてもらいました。

詳しいチェックインのやり方は受付嬢が聞いて、私に説明してくれました。

そして紙に現地語でアパート管理人に向けて事の成り行きを書いてくれました

彼女はタクシーも手配し、タクシー代も渡してくれました。

スカイ ホステルのオーナーのやり方と口コミとは違う状況や雰囲気には

憤慨しましたが、受付嬢の誠意ある対応には感謝でした。

「スカイ ホステル アルマトイ」に予約した際は要注意です!

事前に電話で再確認を!

アルマトイ アパート泊初体験はこんな感じ

チェックイン

タクシーで建物に到着。1階の住宅用入り口は自動ロック式扉だったので

誰かが出てきた隙に中へ入りました。自動ロック式

管理人室でさきほど受付嬢が書いてくれた紙を見せ、管理人さんが状況把握、

鍵を持って別棟の2階にある部屋まで案内してくれました。

そこで彼と大家さんが電話でやり取り。

ここでもロシア語翻訳アプリが大活躍で、お金を前払いする交渉になりました。

私はテンゲを持っていないからドルでもいいかと尋ねると

それでもいい、ということで、100ドルを管理人さんに支払い、

彼に受け取り証明として一筆書いてもらいました。

予約サイトのポリシーには10000テンゲ(約3000円)のデポジットを

チェックイン時に支払い、チェックアウトの時に

器物損壊がなければ返却されるとなっています。

多分支払いはチェックアウトの時にするのが普通。

でも私はイレギュラーだったのでデポジットはなく、

いきなりほぼ全額をこの時に支払いました。

4泊105ドル(約11800円) 1泊約26ドル(約3000円)

部屋には何でも揃っていた

アパート入り口 アパート ベッドアパート洗面所 アパート キッチン2アパート キッチン1

アパートは古いです。一人には十分すぎる広い部屋。

ベッド&リビング、ダイニング&キッチン、トイレシャワー&洗面の3部屋。

清潔に保たれて、必要なものはほとんど揃っていました。Wi-fi完備。

一番有難かったのはドラム式洗濯機!!(使えるまで試行錯誤しましたが)

ジャケットやボトムスまで洗え、洗濯物を干す道具や干場まであって大助かり。

温水壁暖房がすごく効いていたので室内はTシャツ1枚でも暑いくらいということで

洗濯ものは1晩で乾きました。アイロンもあったし。

電気ポットとレンジも助かりました。アパートの洗濯機

調理器具と食器もあり自炊できるなと思ったのですが、

電気コンロの使い方がわからず、結局自炊はせず。

4泊しましたが、ゆっくりのんびり自分の時間を持てたのでここを

利用できてよかったです。

場所も最高!

その日は朝からずっと移動、アルマトイに到着したのが8時頃

それからスカイホステル経由でこのアパートに到着したのが夜9時半。

食品を買う時間はなくお昼はクッキーと果物だけ、

夕食も食べていなかったのでお腹ペコペコでした。

しかしこんな見知らぬ住宅街、深夜に食事にいくなんて考えられない!

せめてお菓子だけでも・・・

そう思っていたらなんと!階下にちょっとしたスーパーがあり飢えは免れました^^

しかも中で繋がっている!

翌朝外に出てみるとスーパーの隣はカフェ。なんでもあるやん!

部屋の真下はカフェ

部屋の真下はカフェ

場所は2GISアプリを使って見てみると

中心地ジベッグ・ジョルまでバスで3駅!

大通りから一歩入った場所で便利でした。

(ただ私がいた時は目の前を大がかりな水道管?工事をしていて

昼間は音と砂埃が凄かったですけど)

大家さんとのやり取りは What’s Up

中央アジアではLINEやメッセンジャーではなくWhat’s Upが主流

みたいでした。あちこちでやってる?と聞かれたので。

400x400bb Appstore lrg 43327cbc81fd84dc4f570d0ab37cc41475cfb8854fe4ff56945e2b8cf5b45bee

キルギスで宿のご主人に何かあったらワッツアップで聞いてね、と言われ

初めてアプリをダウンロードし、電話番号を登録したのですがなぜか使えませんでした。

SMSを接続できるように設定してください、というメッセージが出て

メールアドレスを登録しましたがダメでした。原因はわからず。

そんなことがあったのでカザフスタンでもダメだろうと思いながらも

SIMカードを購入してカザフスタンの電話番号をもらえたので

試しに接続してみました。

すると あら不思議!なぜか使える。(キルギスはやっぱりダメのまま)

次に伝えたい日本語を翻訳アプリでロシア語に変換。

それをコピペして大家さんに送信しました。

大家さんは女性で、どうやらそのアパート内の一室で

昼間は仕事をしているOLさんみたいでした。

何か必要なものはある?と聞いてくれ親切でした。

しかし、込み入った話になると翻訳アプリは不自然に翻訳されるのでしょうね。

私は翻訳で出てきた難解な日本語に頭を抱えたりしてたので、

彼女も意味不明なロシア語にとまどっていたと思います。

チェックアウト

大家さんの心配ごとは私からまだ受け取っていない残金の5ドル。

私の心配ごとはいつどうやって鍵を返し、誰に残金を渡すのか。

チェックイン時と違って、管理人さんを通すわけではないと

大家さんの雰囲気からわかりました。

いつ だれに どこで 返せばいいかを質問したのですが

当日になっても返信はなし。仕方ないので

こちらから「チェックアウト時間ぎりぎりの12時に部屋にいますのでよろしく!」

と送ったら「その時に若い女の子が部屋に行くからその子にお金と鍵を渡してね」

という返事でした。なるほど。

そして時間に待っていたら、なんと3人の女性がドアのところに立っていて

翻訳アプリで「お金払ってね」と教えてくれました。

鍵も返却すると女性たちは掃除道具を持って中に入り、いそいそと掃除を開始

そーゆうことなんだ。

私はてっきり大家さんが暇な時間にきて掃除していくのかと考えていたのですが

人を雇って掃除していたのですね。ホテルみたいなものか。

一応自分でも掃除機をかけたりゴミ出しは済ませてましたが、

これならその必要はなかったかも、と思いました。

アパート泊はハードルは高いけど面白かったです

アルマトイは大都会だけあってホテルの値段は安くはありません。

かといって安いところを探すと、二段ベッド(ドミトリー形式)の部屋になり

リーズナブルな値段の個室が少ない感じでした。

そんな中でアパートは結構綺麗な部屋だったりとか、便利な場所にあったりとかで

女性一人旅には理想的な宿泊場所でした。

今回はロシア語しか話せない大家さんでしたが、

英語も話せる、迎えに来てくれる、そうゆうケースもあるみたいですよ。

ホテル予約サイトだけでなく、Air B&B(民泊)から検索することもできます。

私のケースは現地の人の手助けもあり、

ロシア語ができなくても翻訳アプリとWhat’sUpを駆使してなんとかなりました。

長期滞在者には割引もあるみたいなので興味のある方は試されてもいいと思います。

アパート泊のデメリット

アパート泊は大家さんが大抵離れた所に住んでいると思います。

鍵の返却はポストにとか、誰かに預けておいてね、とか。

私は日本へ帰るフライトの時間が23時と言う深夜でした。

チェックアウトの時間は12時と決まっています。

ホテルやホステルならチェックアウト後でも荷物を置かせてもらえることが

ほとんどですが、アパート泊となるとそうはいきません。

さてはてどうしたものか。

近くにホステルがあったので、そこで荷物だけ預かってもらう交渉をするか・・・

そんなことを考えてながら階下のカフェへ立ち寄りました。

外から見るととても狭い売店のような感じなのですが、

一歩中へはいると奥が座れるスぺースになっていて

「ここで預かってもらえたら助かる!」と思いつきました。

ダメ元で聞いてみると快諾してもらえたのでラッキー!!

営業は午後7時までということだったのでギリギリまで預かってもらいました。

荷物を取りに行った時も親切で、

アプリを使いながら会話をしていたら話が弾み

まあお茶でも飲んで行って!とお茶と菓子パンをごちそうしてくれました。

あまりにも恐縮なのでお礼に少額置いていくと、

「ちょっと待って!」とカザフスタンのチョコレートまで

お土産に持たせてくれました。

カザフスタンを離れる最後の時にいい思い出をもらえました(*^▽^*)。

大きなショッピングセンターにはクロークや荷物預かり所があります。

もしかしたらそういうところでスーツケースも預かってもらえるかもしれませんね。


今回宿泊した場所は

大家さんはBooking.comと契約しているけれど、日本からも予約できると思っていなかったみたいで

私が予約をいれた時「一体どこからうちのアパートを知ったのですか?」と不審がられました。

私はその旨をBooking.comに伝え、ただ今調査中。ですから詳しい住所はここで記載いたしません。

スカイホステルに関して Booking.comの対応

予約当日に宿泊していないと

本人がドタキャンした、向こうからキャンセルさせられたに関わらず

「無断宿泊したと宿泊先から連絡が入ってます。キャンセル料が発生します。」

みたいなメッセージが送られてきます。

もちろん今回はスカイホステル アルマトイでの事件を報告しました!

そうしたらBooking.comからお詫びのメールが来て

「もし今回別の宿泊先に滞在したことによって当初の予定より出費が多くなったのなら

領収書等を添付送信してもらえばスカイホステルに請求することもさせていただきます。」(受け入れられるかどうかはわからないが)

と書いてありました。

有難い提案でしたが、今回はドミトリー1泊900円くらいのところから

1泊3000円のアパートに変更したので

同等レベルではないから請求は無理だろうと判断。

又、移動のタクシー代は負担してもらってたので、

キャンセル料さえ請求されなければ良しとしました。

今後もし同じようなケースがどこかで発生すれば参考にしたいと思います。

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アルマトイ アパート街