高雄観光の王道と言えば蓮池潭・龍虎塔! もちろん私も行きました。
でも虎龍塔を観るだけではもったいないです。
この鳳山地区は高雄でも古い地区で、池の周りには城郭の跡や沢山の廟があり
それらも是非ゆっくり参拝したいもの。
今回の旅の目的は台湾各地の廟/宮を巡ることだったので
この地区で時間を過ごすのはとても楽しかったです^^
廟・宮・寺を参拝する際には線香をお忘れなく!
台湾の廟等に入る際は入口向かって右手から入ります。
中に入ると紙と線香がセットになったものが山積みされている
窓口があることが多いです。
これはお供えセットで、偶にお菓子等もついています。
大体どこの廟でも1セット100元(約370円)が相場でした。
お金は窓口の人に渡すこともあれば、
無人で「功徳箱」という賽銭箱に入れるところもあります。
紙のお金を祭壇に置いてから線香に点火し、
各神様に順番にお線香をあげていきます。(順番図は書いてあります)。
参拝が終われば最後に紙のお金を外の焼却炉で燃やします。
(お菓子等は持って帰って大丈夫。燃やす時は紙の束をばらして空気を入れ燃えやすくするのがコツ)
もし、願掛けや御神籤をひかないのであれば、お線香だけでもOk。
無料でバラになって置いてあるのでその線香を使って参拝もできます。
虎龍塔
高雄のガイドブックには必ず登場するこの風景。
あまのじゃくなのでわざわざ行く必要はないかな、なんて考えていましたが
実際に行ってみると良かったです!(台湾くまモンもいたしぃ~)
龍や虎はそれほど古いものではありませんが、
細かいところまで丁寧に作ってありましたし、
塔の屋根の装飾は繊細、カラフルで一見の価値はありました。
7重塔の上に登ることもでき、そこからの蓮池潭の眺めも良し!です。
池にはちゃんとピンクの蓮の花も咲いていました。
龍(高貴な存在)の口から入って
虎(凶暴で悪の存在)の口から出るのが
悪を払うということでいいそうです。
角かく曲がった参道前にはちょっと変わった架空の動物もいました。
龍のような虎のような亀のような・・・
静かな中で時間を過ごしたいなら早朝に行くのがおすすめです。
私は8時半ごろに行きましたが、
その時はまだ団体客はいなくて比較的ゆっくり見学でき
写真も落ち着いて撮影できました。
しかし9時前になると続々と中国人観光客団体が訪れ、狭いスペースは人だらけ!!
逆光になって写真撮影にはちょっと向きませんが、
ゆっくり見学するには朝がおすすめです。
又、龍虎塔や池周辺は日差しを遮るものがないの
で日傘や帽子、サングラスは必携です。
慈済宮
龍虎塔の真向かいに建つ300年の歴史を持つ大きな宮です。
ご祭神は「保生大帝」という道教の医療を司る神様です。
台湾の廟/宮ではよく御神籤がおいてあり、
ポアポエという道具を使って神様にお伺いを立ててから引きます。
ここの廟が他所と異なるのは医療の神様なので
御神籤の結果が処方箋や病気の今後について書いていること。(薬籤)
私は今のところ健康なのでここでは御神籤はひきませんでした。
自分の健康に不安があったり家族に病人のいる人は
ここで御神籤をひいてはいかがでしょう?
御神籤の引き方はこちらを参考に↓ KKdayの記事より
擲筊(ポアポエ/ポエ占い)について
擲筊は願い事を神様に問う際に、赤い三日月型をした「筊杯(jiǎo bēi ジャオベイ)」の木片二つを投げると、神様がその願望に対して以下の形で返事をしてくれます。
筊杯を二つ同時に投げると、結果は3つの組み合せがあります。
・聖杯(shèng bēi シンベイ):2つの筊杯がで表が一つ・裏が一つ。
・笑杯(xiào bēi シャオベイ):2つの筊杯が両方とも平らな面。
・陰杯(yīn bēi インベイ):2つの筊杯が両方ともふくらんだ面。裏と表が出ればOK。どちらも表、又は、どちらも裏であればNO。という意味になります。
おみくじの引き方
①参拝と同じように、神様に名前・住所・年齢を告げてから、聞きたいことや悩み事について言い、筊杯を投げます。裏表の聖杯が出れば②へ。
どちらも表又はどちらも裏であれば、この質問はダメという事なので、質問の仕方を変えたり他の質問をしたりして、再度筊杯を投げましょう。(本来であれば、1つの質問に対し3回連続で裏表が出たら次の質問に移れますが、ツアー等で時間が限られてる方もいるので1回でもOK。)
②筊杯の隣に数字が書かれた細長いくじが置いてあるので、1つ引きます。引き当てた番号でいいのか神様に聞くため、筊を投げます。裏表が出れば筊杯を戻してから③へ。出なければくじを引き直し、再度筊杯を投げましょう。
③近くに籤が入った引き出しがあるので、先ほど引き当てた番号と同じ籤を探し、一枚もらいましょう。
📄籤の左上に書かれている「上上、上下、中中、中下、下下」は左から順に大吉→凶を表しています。
境内の「解籤処」と書かれた所で引いた籤を中国語で解説してもらえます。
私がこの宮で一番注目したのは「天井」でした。
立体的で天に繋がっているかのような細かい細工の天井!必見です。
廟に行くとついつい神様のお顔ばかり拝顔しますが、
廟によって内部の色彩、建材や天井の作りが異なるのでそういうところにも
注目すると面白いです。^^
啓明堂
蓮池潭地区で一番大きい廟。
1898年創建で御祭神は武聖関公(三国志の関羽)と文聖孔子。
廟の向かいには春秋閣があります。
三国志ファンの方には興味深いのではないでしょうか?
私は関公にはあまりご縁がないので廟内はさらっと見終えましたが、
こちらでは眷属の姿がユニークで見入ってしまいました^^
龍の顔体に・・何の足???
左営上帝廟
遠くからでもすぐにわかる玄天上帝神像がある廟!
ド迫力!
巨像(下部は廟の建物)は池の上にあります。
参道(橋?)の両端は上帝の部下の神々が立っておられて
特別の場にいざなわれる感じです。
*玄天上帝とは
中国の有名な神様で、北の守護神・水の神と言われています。
最高神(玉皇大帝)の命を受け、星や自然界を司り天界、人界、冥界を統率しているとか。
道教では北辰(北極)信仰をしているので玄天上帝のことを
北極大帝、北極紫微大帝とも言います。
又、北の方向は架空の動物でいうと「玄武」(亀と蛇が合体したような動物)なので
後にこの玄武と相まって玄武大帝、玄天上帝を呼ばれるようになりました。
恰好は斬バラ髪に七星剣、足元は亀と蛇を踏んづけている姿がお決まりです。
最近、西洋・東洋限らず占星術に興味があるので
こちらの星の神様には是非お会いしたかったのです。
とても威厳があるお姿にほれぼれ❤
巨像の下は廟になっています。
内部には玄天上帝が祀られ、その頭上にはお札のようなものがありました。
そして驚いたのは横にあった「サンゴでできた蛇と亀の置物!」
蛇は白蛇そのもの、リアルです。是非実物を見てみてください。
(手前は巨大ポアポエ!これは投げられない!)
又、廟のそとには絵馬をかける木が立っています。
絵馬に願い事を書いてぶら下げてきました。
中から女官さんが御神籤を運んできてくれる
面白い御神籤販売機で御神籤も引きましたよ!(動画参照)
この場所までは団体観光客は来ないのでゆっくりのんびり参拝できます。
おすすめです。
護安寺
台湾の民間信仰は面白くて、
道教、仏教、中国の神様が一緒に祀られています。
廟とあるのに仏様がいたり、お寺なのに道教の神様がいたり。
玄天上帝巨像を後にし、そのまま車道に向かって進むと
ちょうど真正面にお寺が目に入ってきます。護安寺。
お寺だから仏様が主神かと思ったら、なんとここにも玄天上帝が!
しかもド真ん中で一番いい場所にご鎮座!
小さめの観音様は上帝の前で控えめに祀られていました。
玄天上帝はかなり人気のある神様のようです(*^^*)
蓮池潭へのアクセス:紅35Aで9駅12分蓮池潭下車
玄天上帝廟へのアクセス:
高雄駅から(バス停c区)から205番で17駅32分 左営市場下車徒歩7分