50代女一人台湾旅 台南 観光スポットへ行く前に知ってほしいこと

台南 日本時代の建物

台北から高速鉄道で約2時間、高雄から特急で約1時間、

台南は台湾島の真ん中より少し下に位置する古い街です。

16世紀頃まで台湾には原住民と呼ばれる幾つもの少数民族が暮らしていました。

しかし17世紀大航海時代にやってきた紅毛人(ポルトガル、スペイン、オランダ)

によって暫く支配占領されていたのです。

そこへ中国大陸から台南に鄭成功という武人がやってきて

紅毛人から台湾を解放し、台南の地で政治体制を整えたことから

台南は商業や貿易でも栄えるようになりました。

日本統治時代は日本人が沢山住み、学校やその他公共施設も建設され

今でもその面影が残っています。

近年は当時の建物をカフェや宿、雑貨店に改装して観光客にアピールしているので

以前にも増して日本で人気のあるスポットになっています。

そんな台南を観光する前に知っておきたいこと、

確認してほしいことを書いてみました。2019年春

まずは‘’鄭成功‘’祖廟へ

鄭成功鄭成功は台湾を紅毛人から解放した英雄として今でも有名な人です。

しかもこの人物は日本とも深い縁があります。

実は彼の母親は日本人!

中国福建貿易商の父親が長崎平戸にいた時に現地の裕福な家の娘と結婚。

そして生まれたのが鄭成功です。少年期に家族ともども福建に戻り、

明(漢民族)王朝が清(モンゴル族)に滅ぼされた際、

明の復権を願って兵を挙げ、戦略拠点として目をつけたのが台湾でした。

当時台南を占拠していたオランダ軍が邪魔なので追い払ったのです。

鄭成功の紹介文

鄭成功 母と子

その後台南でしっかり政治体制を整えたかったようですが

残念なことに熱病にかかって40歳くらいの若さで亡くなり

彼の遺業は息子が引き継ぎました。

鄭成功の子孫が今も大切にしている「祖廟」が台南市街地にあります。

台湾の歴史や日本との関係を思い起こすのに

鄭成功に会いにいくのはいかがでしょう?

孔子廟林百貨店がすぐ近くなのでふらっと立ち寄れますよ。

レトロな雰囲気 林百貨店

林百貨店

林百貨店は日本時代に建てられたデパートで、レトロな雰囲気が漂う場所。

中は観光客向けの食品(1F)雑貨(2F)衣類(3F)が販売されています。

どれもプレゼント向きの上品でおしゃれなお土産が揃っているので

ここでお買い物をするのはおすすめです。

要注意!孔子廟と赤崁桜 は外壁修復中!(2019年5月現在)

赤坎楼

 

孔子廟はもともと内部はあまり見る物はありません。

沢山の位牌のようなものが並んでいるだけです。

古い建物や、その場所の雰囲気を楽しんだり写真撮影に向いているのですが

残念なことに私が行った2019年春は赤崁桜ともに修復中でした。

どちらも以前行ったことがあるので

入場料(赤崁桜)を支払ってまで見なくてもいいやとスルーしました。

いつまで続くかわかりませんが、行く予定のある方は事前確認をおすすめします。

台南 再開発計画

赤崁楼や近くの中学校跡地を含め大がかりな再開発計画(総合教育文化施設エリアにする)があるようです


赤崁桜には入りませんでしたが、隣にある「度小月」には行きました^^

台北ですと小綺麗なお店で台湾庶民の味って感じがしにくいのですが、

ここは昔ながらの食堂!なので好きです。

もちろん味も安くてGoodです!!(60元)

小さめサイズなので間食におすすめ。

度小月店の様子 度小月 麺

インスタ映えする?  路地裏 蝸牛巷など

蝸牛巷2 蝸牛巷1

どこか懐かしい・・・

そんな想いを抱かせてくれるのが台南の路地裏。

写真映えするようにちゃんと意識してセッティングされているのも嬉しいです。

壁の絵も落書きでなく、ペインティング!

地図なしでぶらぶら、行き当たりばったりで歩くのも楽しいです。

台南 路地裏1

有名フルーツ&アイスの店 泰成水果

泰成水果ガイドブックに載っていたので初めて行ってみました。

ガイドにはメロン半分をくり抜いた器に

アイスとフルーツがたっぷり載っているという写真だけ。

実際に行くとお店は昔ながらのお店でかなり狭いです。

(4人がけテーブル3つくらい)

クーラーも効いていません。

家族経営で、店に入るとおばあちゃんが注文を取り、

奥さんがアイスの担当、ご主人がドリンク担当、おじいちゃんが配膳担当でした^^

行列ができるのでここではゆっくり食べるというような場所ではありません

注文は絵札があるのでそれを指さしたら大丈夫です。

私は結局看板メニューは頼みませんでした。

どう見ても一人で食べるにはボリュームがあったからです。

二人で丁度いい感じです。

ドリンクだけ注文してテイクアウトにしました。

泰成水果2

日本時代の名残りはこんな所でも!

台南市美術館2

日本統治時代の建物は今も政府関係の建物として使用されたり

上記のようにリノベしてお店などに再利用されています。

この他にも日本時代の場所を生まれ変わらせているところがあります。

例えば台南市美術館(新館)!

この広い土地はかつて日本の神社「台南神社」があった場所です。

斬新なデザインの建物。

入館しなくても裏手から階段をつかって上部まで行けるので

ここから夕陽を眺めることができますよ!

台南 美術館からの夕陽 台南 美術館裏

また、裏には日本時代を知っているだろう老木が立っていて

根元に土地の神様が祀られていました。

ここはなんとなく「氣」がいいです^^

観光スポットとして有名でないところを巡るのも面白いです!

台南成功大学のガジュマルの木

台南には「鄭成功」の名前をとった成功大学が駅の近くにあります。

台湾の大学は一般人でも出入りできるので散歩に最適なのですが、

この成功大学の中にも「日本ゆかり」の場所があるので

時間があれば散歩ついでに見てもらいたいです。

それはガジュマル(榕樹)ガーデンの大きな木。

大正12年昭和天皇が台湾僥倖された際に植樹された木で、今も生きているのです。

私が初めて訪れた時はまだ柵も支えもなく元気でしたが、

近年は少し弱ってきているようで、大学の手厚い保護下にありました。

ハグできなかったのが残念(涙)!

成功大学の巨木
成功大学の巨木 由来

巨木の由来

大学の学食も使えます^^


 

 

台南はグルメの街で、郊外に見どころもあり、

2,3日では回り切れないくらい魅力的な街です。

最近のガイドブックには事細かに情報が

掲載されているので

そちらも参考になさってくださいね。

 

 

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台南 日本時代の建物