台湾中部、西海岸付近(雲林県北港鎮)に
1694年創建、台湾媽祖廟総本山と言われる「朝天宮」がある
とのことで行ってみました!北港朝天宮HP
~朝天宮に伝わる媽祖様誕生物語~ 媽祖さまの生家は代々役人をしている家系で、父母は一男五女を育てる敬虔な仏教徒でした。 跡継ぎの男子が一人だけなのでもう一人授かりたいと、日夜観音様にお願いしていました。 ある夜、母親の夢に観音様が現れ、一粒の薬をくれたのでそれを飲んでみたらすぐに懐妊。 西暦960年旧暦の3月23日に女の子が生まれました。今から約1060年前のことです。 生まれた女の子は生後1か月泣くことはなく、それで両親は女の子の名前を「黙娘」と名付けました。 幼い頃から聡明、愛らしく、よく仏経典を学ぶ娘でした。 13歳の時にある禅の僧が彼女の家にやってきて彼女の深い仏性を見抜き、秘法を伝授しました。 16歳で仙人と言われ、その後仏法を以て悪を退治し多くの人を救いました。 雍煕4年、9月9日家族に別れを告げて湄山に登り神になったそうです。
他所で伝わっているお話と違いますね^^
目次
第一印象は意外と小さい宮!!
総本山というからには豪華で立派な廟だろうと想像して行ったのですが、
意外にこじんまりしていてびっくりしました!
創建当時の姿がそのまま残っているという感じです。
街の中心が廟、そこから道が放射線状に伸びていて
正門から延びる目抜き通りには参拝客向けのお供え物や土産物を売る店が
並んでいました。(お伊勢さんのおかげ横丁を想い出しました^^)
年代を感じさせる古木の装飾が細かい門をくぐると・・そこは真っ白?
お香の煙に一気に包まれまた!
場所が狭い上に参拝客が多いので「ごった返している」、そんな廟です。
地元の人はもちろん、台湾全土から参拝者が来るのでしょう、
修学旅行っぽい学生たちの団体もいました。
媽祖様は近くて遠い ><”
入ってすぐに媽祖様がいらっしゃいます。とても小さなお姿。
ガラスで仕切られているのと
手前に大きなテーブルがあるのでお顔がよく見えません。
狭いスペースの中、お香をあげる人、ポアポエ(三日月形木片=占いの道具)に集中している人、
祈りを捧げる人、廟の管理人が入り乱れていて、
私はゆっくり参拝することができませんでした。(;’∀’)
(神様とすぐに繋がれる人は別だと思いますが)
様々な神様が祀られています
仏様、縁結びの神様(月下老人)、学問の神様、財運の神様(福徳正神)、
そして珍しく媽祖様のご両親(聖父母)も祀られていました^^。
My 媽祖様!
この廟では初めて興味深い制度を見ました!!「My 媽祖様」制度です。
参拝している時、媽祖様ご本尊前の祭壇に
mini媽祖様の人形を置いて参拝している人がいて
その時は「人形の奉納かな?」と思って見ていました。
しかし帰りがけに小さな媽祖像ばかりが置いてある部屋があり、
中を覗き込んでいたら廟のおじさんが説明してくれたのです。
よく参拝する人はmy媽祖像を持っていて、廟で保管してもらっているとのこと。
そして自分が来た時にMy媽祖様を取り出してもらい、
祭壇に置いて参拝するそうです。
ほぉ~、、、なるほど。
↑ミニ媽祖様とMy媽祖様の保管部屋
手作りお守り
こちらの廟では服務台のところに
お守りと媽祖様カードが置かれています。
これは廟でボランティアをされている人達の手作り!!
袋から護符まで全てハンドメイド。(希少です~)
護符は丁寧に畳まれて袋に取り付けてあります。
参拝記念に是非頂戴したいところです^^
無料ですが、
まずポアポエで媽祖様にお伺いを立て、聖杯=Okが出たらもらえます。
お守りを手にしたら香炉に行き、線香の上で時計回りに3回まわして
煙にくぐらせるようにします。
カードで媽祖様のお顔を確認できました!台湾でよく見かけるお顔の黒い媽祖様ですね。
建物が素晴らしい!
お守りまでもらって言うのも何なのですが、
個人的な感想として、こちらの廟は静かに神様達とつながるのは・・・容易ではありません。
ですが、来た甲斐があったと思ったのは、規模は大きくないものの
創建当時(300年以上前)の建物がほとんど手を加えられていない状態で
残っていて、それを間近に見られたことです。
柱は黒く光沢を放ち、門の彫刻は活き活きして見ごたえがあります。
屋根の陶器製人形や動物も素晴らしいです。
動画
朝天宮近くでおすすめの食堂
台湾の麺線はいろいろなところで食べていますが、
ここの麺線はとろみが独特で喉ごしがいいといいますか、
新食感で他所では味わえない感じ。
お店は清潔でご主人もすごく愛想いいです。
卵をすすめられ、いらないですと言ったのですが、
後から注文していないのに「試食用」としてゆで卵を出してくれました。
おすすめするだけあって、こちらの卵も単なるゆで卵でなく、
白身がとろけるように煮てあって美味でした❤
アクセス
行き 嘉義→北港
国鉄嘉義駅からバス7325番で北港「国泰人寿」下車 /7201は「北港派出所」下車
バスは廟の目の前には止まりません。下車してから少し歩きます。
運転手さんにあらかじめ(朝天宮では伝わらないので)
「媽祖廟に行く」と伝えておくと
降りるタイミングを教えてくれます。
駅前のバス停の乗り場案内は「北港」行は1,2,3どの場所からでも
出ているみたいで紛らわしかったです。
結局 駅真正面にある2番乗り場から7325に乗りました。
(悠遊卡使えます。)
グーグルマップでは所要時間43駅約2時間とありますが、
田舎の道をほぼノンストップで走行しますから約50分で到着しましたよ。
帰り 北港→台中
帰りは北港から台中に向かいました。長距離バスの利用です。
朝天宮から徒歩で数分のところ、ちょっと目立たないところに
「台西客運」のオフィスがあります。一見しただけではわかりにくいので
写真を参考にしてください。
建物の中に入るとチケット売り場と待合室、トイレがあります。
台中までは朝馬でも台中駅まで行っても一律料金230元でした。
バス乗り場