普段あまり意識しませんが、台湾は火山島です。
島北部には「大屯火山群」があり、13の温泉や沢山の噴気孔、
その周辺には硫黄の結晶や蒸気をあげる地熱がみられ、火山湖もあります。
その火山群の中でも1120mの七星山が一番有名。
この辺り一帯は陽明山国家公園と言われ年中多くの観光客でにぎわっています。
さてその陽明山国家公園近くに北投という町があります。
温泉町として有名で、日本統治時代は療養や歓楽街に来る日本人で
賑わったそうです。
目次
温泉博物館
北投の中心地に温泉博物館があります。
ここは日本時代に「公共浴場」だった建物を使用しています。
日本のお風呂屋さんを想像してはいけません。
赤茶色の外観にステンドグラスまであるとてもモダンな造りで、
レトロ感がいっぱい!!
こんなお洒落なお風呂屋さんで温泉を楽しんでいたとは、当時の人は贅沢~
しかし戦後公共浴場は他の施設として利用され、界隈もなんとか賑わっていたものの
一時温泉街が衰退した時期には廃屋となり、取り壊される危機にあったとか。
そんな残念な状況を見たある女性教師の一言から保全活動が始まり、
やがてそれがきっかけで北投町全体で町興しが始まり、今の活気を取り戻したのです。
↑まだ手をつけられていない家屋も残っている
詳しくは館内で上映される北投温泉歴史のビデオ(日本語訳もあり)が
わかりやすくてとてもおすすめ。
以前は単なる温泉のあるところ、としか認識したいませんでしたが
詳しい歴史まで知るとこの地域への関心がより一層深まりました。
歴史案内によると
スペインやポルトガル、清の時代には
火薬の原料としての硫黄が産出&輸出されていたそうです。
日本時代には建材用の石、畳用のい草も産出され、豊富な資源で潤う土地でした。
忘れてはならない肝心の温泉の種類は3種類で、
(酸性)硫黄泉、(酸性)ラジウム泉、(中性)冷泉 だそうです。
私は温泉のことはわからないのですが、
温泉好きの人には違いを比べる楽しみがあるかもしれません。
又、北投と言えば「北投石」が有名で、
世界では北投と、日本の秋田県玉川温泉にしか産出されないそうです。
何故その石が有名なのか・・
自然放射線を低線量放射するラジウム鉱石でマイナスイオンも出しているからです。
別名「医者いらず鉱石」!
日本では1952年から特別天然記念物として採掘が禁止されています。
だから希少価値が高いのですね。
詳しい石の成り立ち等は博物館の資料で解りやすく説明されています。
動画
少し長いですが、後半部分は現地での紹介ビデオの抜粋です。
北投の歴史や当時の様子がわかりやすく描かれているので
参考になさってくださいね。
アクセス
MRT新北投駅下車、徒歩5分。MRT北投駅からでも徒歩10分くらい。
(博物館には靴を脱いで入ります)
隣には市立図書館の分館があります。外観が素敵です。
蓮池があり、そこにはとっても小さなトンボ、
透き通る身体に青く光る線が入った綺麗なトンボが沢山いました。
硫黄谷
今も蒸気が吹き上げている所があるというので行ってみました!
「硫黄谷」は~
近くに寄っただけで硫黄の匂いがすごい!Σ(・ω・ノ)ノ!
伊豆ほど規模は大きくないですが
ブクブク湧き上がる液体と次から次へと立ち上る蒸気が迫力ありでした!
ここまで来ると台湾は火山の島なんだと実感できますね。
公園内には足湯ができる場所があり、私も早速お試し♨️
白濁したお湯で、とても気持ちいいです❣️
近所の人もバイクやバスでわざわざ訪れてるみたいです。
お弁当持参でワイワイ楽しそうにしていました。平日のお昼なんですけどね。
そんなに大きな場所ではありません。30分もあれば1周できます。
入場無料です。
そして近くには「恋人の滝」(情人瀑布)というところがあります。
ふらり立ち寄ってみるのもいいですよ。
アクセス
MRT北投駅から 小7から小9(ミニバスで)「弥陀寺」下車。12駅、約20分。
乗車時に「往上」と書いてあるバスに乗ってください。
(ここのバス停は、上りも下りも同じバス停に停まる為まぎらわしいです)
できれば小7がおすすめ。
小9は竹子湖に行くのでいつも混んでいるからです。
因みに陽名山を目指して小9に乗るときは並んででも座ってくださいね。
険しい山道、揺れます。そしてミニバスで狭いです。
座れないと結構大変なので。
動画
地熱谷
その後お気に入りスポット、地熱谷へ。
地熱谷は大屯火山群、温泉の源泉の一つで、
湧き出るお湯の温度は80~100℃と言われています。
その高温と泉の様から別名:地獄谷とも称されるほど。
ここは水面から立ち上がる蒸気の動きが神秘的で好きな場所!
あいにくのお天気でベストな景観でなかったのが少し残念(涙)。
陽が出ていると水面がキラキラして
水の色がよりグリーンに輝きとっても素敵なんですが・・
おすすめの時間帯は朝一番、人が少なくてゆっくりできます。
できればお日様が出ている時に!
9:00~17:00 (月休)入場無料
小さな場所なので15分もあれば大丈夫。小さな土産物屋があります。
動画
アクセス
温泉博物館から徒歩7分500m 、MRT新北投駅から約13分900m
次に地熱谷で温泉卵を齧った後は露天温泉へ‼️♨️
露天温泉
私はホステルに泊まっているので高級ホテルの個室温泉で豪華に、
という訳には参りませーん。
(*ホテルでは宿泊しなくても温泉だけ利用できるプランもあるみたいです)
私が行ったのは前回門前払いを食らった公共露天温泉です♨️
場所は温泉博物館の隣にあり、北投のど真ん中!
この前来た時は「足湯だけはお断り!」で、
しかも水着がないと見学でさえ入れてもらえず、諦めました。
多分殆どの観光客は行き当たりバッタリで行くと、
(ここの規定に合う)水着を持っていないとのことで
入場を断念することになると思います。
色々規則があるちょっと面倒な所。今回はちゃんと水着を用意してきました!
40元(150円程)を払って中に入ると
ほとんどが地元のオッチャン、オバチャンでした。やっぱりね。
質素なシャワー室で着替え、壊れかけのロッカーに荷物をつっこんで湯船へ。
温度は3種類に分かれていて40度くらいの「中」に浸かりました。
ここはプールの様に監視人がいて、撮影はダメなのは勿論、
髪の毛も括ってるのにポニーテールはダメで上で束ねろとか、
休憩のつもりで足だけつけて座っていたら足湯はダメだとか言われめんどくさーい。
(ま、これくらい管理しないと好き勝手にする台湾人が多いから仕方ないか)
お湯の色は少し茶色を帯びたもの。
ドタバタ旅の途中、つかの間のひと時、ぼっ〜とでき身体も温まり良かったです。
水着、タオル持参のこと。
冷水シャワーあり。温水は時間制限有りで有料。
ドライヤー有料、脱水機も有料。無休。
5:30~7:30、8:00~10:00、10:30~13:00、13:30~16:00、16:30~19:00、19:30~22:00
銭湯にも!
夜は夜でホステルの人が薦めてくれた銭湯へ!
この浴場は日本のお風呂屋さんとほぼ同じでした。
男女に分かれていて中では素っ裸!
日本のスーパー銭湯ほどではないです。
ここのお湯も少し濁った茶色。(温泉には間違いないです~)
更衣室(脱衣所)が無くて、浴室の隅で着替えるものだから不便!
オバチャン達に揉みくちゃにされながら場所取りが大変でした。
ドライヤーは有料。タオル持参で。
入場料は130元くらい(私は宿で割引券利用で100元でした)
24時間営業。
原住民文化館 凱達格蘭(Ketagalan)文化館
私は原住民にも興味があり、温泉博物館向かいのKetagalan文化館に寄るのを
楽しみにしていたのですが、残念!
2019年5月現在、改修工事のため休館をなっていました。
秋にリニューアルオープンされるみたいなので
行こうと考えてる方は事前に確認してくださいね。