この夏休みにリゾート地へ出かける方も多いのではないでしょうか?
鉄筋コンクリートのホテルなら完全屋内でエアコンも完備していますからあまりジメジメした環境でなく快適です。
しかしビーチのヴィラやコテージ型ホテルではちょっとした注意が必要です。
なぜなら蒸し蒸しした環境はダニちゃんと遭遇する機会が増えるからです。
目次
南京虫はとにかく痒い!
ビーチヴィラのような部屋は毎日掃除はされていても
外気が入りやすくてジメジメしています。
又、素敵な籐のベッドや木製のベッドはシーツは交換されていても
ベッドスプリングは何年も同じものだったして以外と不清潔なことがあります。
いろんな人が寝泊まりしていてその人の汗が染みついてることだってありうる…Σ(・□・;)
ホテルの部屋はもともとすごい埃だらけです。お掃除の人も毎日細かいところまで掃除しません。
せいぜい床に掃除機をかけるくらいでしょう。
そんな南国の埃だらけのベッドまわり。実は南京虫にとってはウヒヒの環境なのです。
私はかつてインドネシアのビンタン島というリゾートでホテルのヴィラに宿泊しました。
海が目の前のヴィラは必要なものは全て揃っていて、一見とても快適にみえました。
しかし夜明け頃に悲劇は起きました!
体中が痒くて目が覚め、痛みで寝ていられないのです。
蚊にさされた痒みとはちょっと違う、全身がチクチクしたような痒さ。
身体を確認したらちゃんと服を着て寝ていたにもかかわらず(←冷え性なのでクーラー対策)
あちこち虫に刺されています。下着の中も。
赤い斑点があちこちにあり、特に背中がひどかったです。
布団をまくってよく見ると小さな小さな虫がウロウロしている?
あまりの痒さでそのまま寝付けず、それ以上ベッドに横になるのも怖かったのでそのまま朝を迎えました。
レセプションに行って部屋を変えてもらうことも考えましたが
この環境では他所のヴィラに変えてもらっても同じ状況かもしれないと、
あともう1泊なので我慢することにしました。
もちろん2泊目は掛け布団の上に寝て長袖長ズボンの完全防備で就寝。
その日噛まれることはなかったですが、既にかまれたところはそれから1週間は痒かったと思います。
吸血犯人は南京虫(床ジラミ)
南京虫は絨毯や布団等湿気や熱のこもりやすい場所を好みます。
特にマットレスの隅や家具の隙間などの狭くて暗い場所に隠れているとか。
カメムシ目の仲間だということで触ると臭いを発生させることもあるそうです。
成虫は5~7mmで目視できます。成虫は1日に5,6個の卵を産むので繁殖力は強いそう。
南京虫は夜行性で、人間の吐く二酸化炭素に反応して出没、人間の血を吸います。
南京虫に刺されると・・
前述したように眠れないくらい強烈な痒みに襲われます。
痒みは刺されてから数時間から数日経過して感じ、痒みは1~2週間も続くことがあるとか。
私はビンタン島以外でもスペイン巡礼旅をしている時に公共宿泊所の簡易ベッドで南京虫を引っ付けて帰ったことがあります。
その日はすぐに反応はでなかったのですが
翌日ホステルを出て別の街に移ってから耳やお腹に強烈な痒みを覚えました。
ですから刺された場所がその日宿泊していたホテルとは限りません。
南京虫かどうかの判断は?
1)刺し傷が複数(一つなら蚊や蜂)
2)刺された場所が身体全体に及ぶ(足元だけならノミの可能性がある)
3)痒みが強烈(複数の差し傷があっても痒くない時はツツガムシ)
4)水泡やしこりはない(水泡やしこりがあるときはイエダニの可能性)
刺されたらどうする?
まずはかかないこと!
そうとはわかっていても寝ているときに襲われたら無意識にひっかいてしまった後、ということにもなります。
耐えられないくらい痒い場合はホテルならレセプションに相談して
皮膚科に受診できるようにしてもらいましょう。
抗ヒスタミン剤はアレルギー性痒みを緩和させるそうです。
ステロイド系の軟膏も炎症を抑える効果があるとか。
言葉が通じなくて医者にかかるのが不安な場合のためにあらかじめ
日本から虫刺されの薬も用意しておくのがベター。
予防策は?
普通のホテルなら心配は無用でしょうが、上記のようなヴィラやコテージ、安めのホステル、古いホテルで「いるかも??」と思ったら
到着時にチェックしましょう。
1)シーツをめくってマットレスに血液の跡がないかチェック
2)カビのような黒い斑点(糞の跡)がないかチェック
寝るときは長袖の服を着る、虫よけを塗って寝ることも多少予防策にはなるでしょう。
ついてしまったかもしれない衣類やカバンはどうする?
南京虫は熱に弱いので熱を加えて除去できます。
60℃以上なら数分間、100℃なら数秒間だそうです。
さすがにベッド全体は無理ですが、刺された時に着ていた衣服などは熱めのお湯で洗濯。
例えば私は寝袋に入り込んでしまった南京虫を
洗濯→乾燥機にかけて退治しました。
熱退治が難しい時の為にこんな液体を別ボトル(100㎖)に入れて持って行く手もあります。
ついてしまった場合は布団やカバンにさっとスプレー。
粉末殺虫剤(350g)も見かけましたが、そちらはパッケージごと持っていけるならおすすめですが
別容器にいれると白い粉だから麻薬に間違われることもあるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
南京虫の痒みはなかなか収まらないので観光時もちょっとイライラ。
また下着の中に入ってまで吸血するのでお腹周りもやられます。
女性は水着など肌を出す衣服を着ている時は刺し傷が気になってしまいます。(涙)
できるだけ予防をして旅の質を低下させないようになさってくださいね。