「世界の果て」と聞けばロマンを掻き立てられる旅人は多いのではないでしょうか?
その昔、ヨーロッパの人がアフリカ大陸やアメリカ大陸を発見する前、
大西洋の先は何もないと信じられていたことでしょう。
ですからヨーロッパ大陸の西海岸が「世界の果て」だったわけです。
中でもポルトガルの”ロカ岬 cabo da Roca”はその名のイメージにふさわしく
断崖絶壁、突風の荒れ狂う眺めの良い場所でした!
今回はそのロカ岬についてレポートします。
ロカ岬の場所
リスボンの中心地からほぼ真西に位置しています。
ポルトガルでも一番大西洋に突き出した部分ですね。
車でなら約45分。タクシーアプリを使うと55ユーロから行けるみたいです。
ロカ岬へのアクセス
他のブログでは有名観光地シントラ経由がよく紹介されています。
なぜならシントラ周遊バス券の範囲内に入っているので
そのチケットを利用して行くと交通費が節約できるからです。(約1時間)
*2015年秋では12ユーロでしたが2019年は15.5ユーロに値上がりしているみたいなので事前に要確認
しかし私は半日かけてロカ岬だけを訪れ、シントラは別の日に行きました。
その理由はシントラは見どころが多く、シントラだけでも観光に時間がかかります。
バスの便が少なくて不便なロカ岬を一緒の日に回ろうとすると時間的に余裕がなくなり
全体的に足早に観光せざるを得なくなるからです。
もし日程に余裕が無いのであれば現地オプショナルツアーを利用すると効率的に回れていいかもしれません。
大抵はシントラ観光とロカ岬はセットになっています。
カスカイス経由
リスボン中心地から地下鉄Vdラインで Cais do Sodre 駅まで行き
そこ(始発駅)から 都市近郊線 Linha de Cascais に乗車します。
16駅(約40分)で終点 Cascais駅に到着。
駅を出たら北側に大きなショッピングモールがあります。
その横が「Scotturb Bus Terminal」なのでそこから403番のバスに乗車。
約20分で到着です。
1時間に1,2本しかないので不便ですが、
このルートはシントラのように観光客がいっぱいということもなく
乗客はほとんどいないのでゆっくり風景を楽しみながら岬までいけるので
一人旅にはおすすめです!(住宅地や松林を抜けていきます)
カスカイスは海岸に面する街なので街を散策するのもいいですよ。
石畳の小道の間に可愛いお店もあったりします。
「最西端の絶壁」とは
事務所前のバス停で下車したらまずは帰りのバスの時間をチェック!
それから小道に沿って崖の方に向かいます。
私が訪れたのは10月末。お天気は良かったのですが
風がすごいこと、すごいこと!!Σ(・□・;)
のんびり写真撮影なんてしている余裕はありません。
帽子やスカーフ、人間まで飛ばされそうな勢いでびっくりしました!
波は荒く、断崖に激しく打ち寄せる波を見ると、
「あーヨーロッパの端まで来たんだー」と感動しました。
この景色を見ると昔の人々が
「この先には何があるんだろう?」「船を出して確かめたい!」と考えた気持ちがわかるような気がします。
ポルトガルがいち早く大海原に出て行き、
大航海時代を迎えたのもこういう地理的な要因もあったのかもしれません。
所要時間は1時間ほど
バス停から岸壁まで往復、途中で写真を撮っても1時間もあれば足りるでしょう。
他に証明書を発行してもらったり、ちょっとした土産物屋があるので
そこに立ち寄るのならもう少し時間が必要かもしれません。
バスの時間もあるのでそのあたりはご自身で判断してください。
売店や食事をゆっくり楽しむような場所はないように見えたので
スナックや軽食を持参して景色を眺めながらピクニックするか
カスカイスの街で食事をするのもいいでしょう。
(食堂やショッピングセンターにフードコートもあり)
行くタイミングを考える
お天気が良い日であれば夕陽、日の入りの絶景を期待できるのでその時間を狙うのもいいかもしれません。
ですが皆の考えることは同じで、特にシントラ観光とセットになっているツアーは夕方に訪れることが予想されるので
一人静かにこの眺めを楽しみたいなら午前中の人が少ない時もおすすめです。
真夏は日差しを遮る所が全くないので日焼け対策を、
そして涼しい季節には風が強いので羽織るものを、冬場は防寒対策をしっかりして訪れてください。
次回はポルトガルの国営宿泊施設ポザーダについてレポートします。お楽しみに!