アラフィフ女ポルトガル一人旅2 ポザーダに泊って街歩き その1エストレモス(ポザーダ・ダ・ライーニャ・サンタ・イザベル)

エストレモス 全景

ポザーダとは古城や修道院等を改装したポルトガルの国営ホテルのこと。

ポルトガル全土に約45軒ほどあります。辺鄙な場所にあることもありますが

それ故に団体ツアー旅では経験することができない、

ちょっとリッチで穏やかな自分だけの時間を堪能することができます。

ミドル世代女性の一人旅に是非おすすめしたいポザーダ宿泊!

今回はリスボンからバスで行けるエストレモスのポザーダをご紹介します。

(所要時間2時間弱)

エストレモスとは

エストレモスはリスボンから真東の方向にあるエヴォラ県にある城塞都市です。

ポルトガルはイタリアに次いで大理石世界第2位の輸出国なのですが

その85%がこの地域で産出されていると言わます。

国内では有名な「ベレンの塔」や「ジェロニモス修道院」にもこの地方の大理石が使用されているそうですよ。

そんな有名産業で栄えた街を見下ろす小高い丘の上には

ディニス王妃イサベルのために建築されたエストレモス城があります。

エストレモスへ リスボンからのアクセス

Sete Rios 鉄道駅の近くにある「Rede Expressos」社のバスターミナルから

バスが出ています。

(あらかじめアプリをダウンロードしておくと時刻表、運賃がわかって便利です!)

myRNE

例えば8時半に出発の便ですと10時25分着。15.5ユーロ(2019年現在)1日9便ほど。

sete チケット売り場

ネットでも購入できますが私はターミナルの窓口で購入しました。

Viatura (車両番号)を電光掲示板で確認し、何番の発着所から出発するか見ておきます。

私の座席は83番バスの座席1番でした。

Sete Rios掲示板 リスボン バスターミナル発着所 リスボン バスターミナル トイレ Seteにて 朝食

ターミナルには売店や清潔なトイレ(有料)、近くにも軽食が取れる場所があります。

ポルトガルのバスは一般的に清潔で快適で長距離移動におすすめです。


エストレモス バス営業所 エストレモス バス時刻表

 

 

 

 

 

 

エストレモスの長距離バス発着所に到着したら一応帰りのバス(エヴォラ行き)の時刻もチェックし、

お目当てのポザーダまでタクシーで向かいました。

お城(ポザーダ)はすぐ近くに見えているのですが石畳の坂道なので

スーツケースや大き目のリュック等ある時はタクシーがおすすめです。

約3.6km 徒歩16分 タクシー7分

タクシーアプリは使えないと思います。

ターミナル事務所の女性に呼んでもらいました。

翌日早朝のバスに乗車予定をしていたのでこの時乗ったタクシーの運転手さんに

翌朝ホテルに迎えに来てくれる約束もしておきました。

エストレモス城ポザーダ・ダ・ライーニャ・サンタ・イザベル) 

エストレモス城は13世紀にイサベル女王のために建造されたお城で、

当時の建物は主塔を残して倒壊してしまいました。

現在客室に使用されている建物は当時のものではないと思われますが、

それでも歴史ある上品な家具、絵画、調度品や建物は一見の価値があります。

ホテルへの入り口は間口が狭くて意外でした。

中に入ると中庭を囲むような形で建物が建っています。

ポザーダ イサベル 入り口ポザーダ イサベル1 エストレモス 中庭

アズレージョと呼ばれるポルトガル特有の青タイル装飾の階段を昇ると2階広間には様々な絵画などが展示されています。

王妃が立ち寄った時に使用するための城だったのでしょうか、

戦闘用の城という趣ではありません。

ポザーダの中を見学するだけでも十分楽しめますよ。

私が訪れた11月はほとんど宿泊客がいなかったので

まるで古城を独り占めしたかのような感じで過ごせました。

ポザーダ イサベル2ポザーダ イサベル3 ポザーダ イサベル6 ポザーダ イサベル5

1階には大きなソファが並ぶカフェや食堂があります。

アレンテージョ地方の田舎風景を眺めながらのんびりTeaタイムなんて最高ですね!

塔へ登る

塔の上へ登ることもできます。

階段はかなり急ですが、上から街や周囲の田園風景も絶景ですよ。

エストレモス 塔 エストレモス 塔への階段 エストレモス 塔からの眺め

客室

エストレモス 城 廊下 イサベル女王肖像画イサベル女王

重厚な赤絨毯の廊下に客室が並んでいます。

部屋に入ると簡素ながらもアンティークの家具や温かみのあるカーペットに心ワクワク!

何百年も前に高貴な人々が使っていた部屋かと思うと感動!

ツインの部屋でしたが、こういうお部屋はカップルで来るより

一人旅か女子二人旅の方がテンションが上がっていいかも(*^^*)

ポザーダ イサベル客室1 ポザーダ イサベル客室2

建物や家具は古いですが、有難いことに水回りは現代風に改築してあり使い心地はとても良かったです。

ポザーダ イサベル浴室

城の周辺

エストレモス 城周辺 エストレモス城周辺 道 イサベル女王教会

城塞内部は石畳の小道が走っていて散歩するには最適。

ポザーダの隣はイサベル教会と博物館もあります。

博物館はミニチュアの人形や郷土品が沢山展示されていてこの地方の

民俗の歴史を知ることができます。

エストレモス 博物館 エストレモス 博物館2 エストレモス 博物館3 

そして是非訪れて欲しいのはイサベル王妃の巨像。

凛々しく堂々とした姿が印象的です!

イサベル女王 巨像

*イサベル・デ・アラゴン・イ・シシリア王妃 (1271-1336年)

現在のスペイン サラゴサ生まれ。カトリック教会では聖人とされている女性。

コインブラの守護聖人でもある。

ここエストレモスで没後、現在はコインブラのサンタ・クララ修道院で眠っている。

関連記事:

王妃の村 オビドス

コインブラに所縁のある女性二人

ポザーダ・ダ・ライーニャ・サンタ・イザベル の予約

Booking.com 等の予約サイトから自分で予約することができます。

ポザーダ・ダ・ライーニャ・サンタ・イザベル

料金は季節によって変動しますがオフシーズンで1泊1万円強から。

日本のビジネスホテルでも1泊1万円くらいするのに、

古城ホテルにこんなお得な価格で宿泊できるとはコスパ高しです!!

日本人に人気なのと部屋数が限られているので早めの予約をおすすめします。

ホテルの対応は丁寧、親切でした。

翌朝朝早くチェックアウトで朝食を食べられないとわかったら

朝ランチボックスを用意してくれていました。

食べきれないくらいのフルーツやパン、ヨーグルト・・嬉しかったです^^

エストレモスの街中

エストレモスの街は大きくはありません。エストレモス公園辺りを中心に

レストランや小さなお店が並ぶくらいで小さな工芸博物館以外これと言った観光スポットはなかったと思います。

ただ街路樹がオレンジの木で、たわわに実ったオレンジが道路にゴロゴロ落ちていて

勝手に拾って食べても何も言われないそんな日本では見られない光景に嬉しくなったのを覚えています。

エストレモスの街2 エストレモスの街1

ぶらり立ち寄ってランチしたお店。少し油濃い料理でした。

エストレモス 食事 エストレモス レストラン

おばあちゃんが出迎えてくれた小さなお菓子やさん

エストレモス お菓子屋さん

エストレモス お菓子屋さん2

いかがでしたか?

リスボンから日帰りも可能なエストレモスですが

是非ポザーダに1泊して古い趣きある街を散策してみて下さい。

ポザーダ内も楽しんで!

こじんまりした静かな街なので治安も悪くなく女性一人旅には

とても向いている旅先です。

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ポザーダ イサベル 入り口