前回はリスボンから約2時間で行けるエストレモスのポザーダを紹介しました。
今回はポルトガル中部、コインブラからバスで行ける森の中の離宮を改修したホテルをご紹介します!(ポザーダと似ていますが国が管理しきれず厳密には国営ホテル=ポザーダではありません)
ブサコとは
ブサコはポルトガル中部に近い山岳地帯に位置し、標高約600mからの眺めが素晴らしい国立公園もあります。
そのブサコの中心に建つパレス・ホテル・ド・ブサコは
元々は修道士達が暮らしていた場所を国王フェルナンド2世が改修して夏の離宮として使用、
その後近代になってホテルとして一般客にも開放されるようになりました。
ブサコへのアクセス
コインブラから約30km、車で約42分。
配車アプリUberが使えるのでアクセスはいい方かもしれません。(23~31ユーロ)
私はバスでブサコまで行きました。ホテルの前で降ろしてくれるので便利です。
コインブラ鉄道駅横の広い道に沿って北向きに約1km(13分)歩くと
左側にバス会社「Rede expressos」のターミナルがあります。
その窓口でチケットを買ってブサコに向かいます。
バスはViseu行き 約45分の旅(時刻表は2015年秋のもの)1泊だけなのに大きなリュックを持って高級ホテルに泊まるのは気が引けたのでコインブラの宿にリュックは預け、
ブサコには1泊分だけの荷物を持参しました。
ブサコ パレス ホテル
ホテルは国立公園の森の中にあります。
かつての離宮&庭園と近くに小さな教会があるだけでとても静かな環境です。
そんな場所では他に観光するところがなくて退屈するかと思われそうですが、
いやいやなかなか、離宮だったホテル建物内部を鑑賞するだけでも時間を要しますし、
裏山に登って絶景を観ようとすると時間はあっという間に過ぎ去ります。
レセプションでチェックインをして部屋にたどり着くまでの間でさえ
その豪華な装飾や調度品に目を奪われ感動のしっぱなしでした。
ですから退屈する暇はなかったです^^
どうですか?この重厚な佇まい。
現代の豪華ホテルでもなかなか味わえない歴史ある贅沢な空間です。
一般に公開されている観光スポットではないのでほとんど人がいません。
静かな環境でゆっくり存分に雰囲気を味わえるのがポザーダの良いところ…
かつては王侯貴族しか立ち入れなかった空間に日本からの小市民が立ち入れる時代、
本当に有難く、貴重な体験をさせてもらっていると実感しました。
客室
私の宿泊した部屋の空間はそれほど広くはありませんでした。
浴室も現代用に改修されていませんでしたが、何も困ることはなく
必要なものは全て揃っていたので快適に過ごせました。
そして何よりも一番感動したのはベランダが超広かったこと!!
ベッドに寝転がりながら大空を見上げることはできるし、
夕方には日の入りを、夜には満天の星空を部屋を一歩出るだけで見られたので大満足でした!!
ホテル館外
まず注目したいのはホテルの外観。
建物そのものの彫刻がユニークでとても凝っています。
そしてその壁にはポルトガル特有の青タイルや色彩鮮やかなタイル画装飾があちこちに見られて
それら作品一つ一つを鑑賞するだけでもここに来た甲斐があったと思えました。
季節的に庭に花は咲いていませんでしたが、手入れの行き届いた庭があります。
そしてそこを通り抜けると山道に入っていき、
ちょっと足場の悪い急な道を登りきると絶景が待っています!
森の中にポツンと佇むホテルの眺めはとても印象的でした。
食事(ディナーと朝食)
ホテル周辺に食事ができそうなレストラン等はありません。
せっかくなのでホテル内でディナーを楽しんではいかがでしょうか?
私はキチンとしたホテルなので一応ディナー用にワンピースとパンプスを持って行きましたが
ヨーロッパ系団体観光客たちはとてもラフな格好でディナーに来ていたので
そこまで気にしなくてもいいみたいです。
到着してからその晩のディナーを予約しました。(別料金)
Bussaco palace hotel Restaurant
丁寧に作られた美味しい料理と親切なサービス、一流のおもてなしでした(*^^*)
翌朝は早くに建物近くの泉に散歩に出かけ
その後朝食をゆったりした気分で美味しくいただきました。
1泊では物足りない、もっと滞在したくなる
優雅な気分になれる場所です。
ホテルの予約
Booking.com等の予約サイトから個人で予約できます。
https://www.booking.com/s/44_6/5a3b8ee9
初回1回のみ 詳しくはリンク先からどうぞ。
いかがでしたか?
自然の中を散歩したりアズレージョ(青タイル)壁画が好きな人にはたまらない場所です。
ミドル世代女子の一人旅に絶対おすすめ。