コインブラで4泊してのんびり過ごしました。
今日はコインブラ情報の3回目、ぶらり街歩きに役立つ食や宿に関するレポートです^^
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目次
コインブラの街並み 昼と夜
リスボンもポルトも坂のある都市ですが、観光スポットのある中心地の坂は比較的なだらかで道幅もそれなりにあります。
それに対してコインブラの歴史地区は急な坂道&細い通路が多く、
その両脇に商店が並んでいるという印象です。
治安に関しては問題はなさそうでした。
観光スポットを夜歩きましたが表通りは街灯があり、人通りもあるので女性の一人歩きは基本大丈夫だと思います。(もちろん住宅地の裏道は要注意)
ライトアップされた修道院や高台からモンテゴ川の夜景を眺めるのもいいですよ。
夕方や夜になるとところどころで楽器を手にした学生さんに出会ったり
Fado(ポルトガル民謡)を聞かせてくれるお店もオープンするので
ついつい耳を傾けたくなります。
コインブラのファド(Fado)
ファド(ポルトガル語で運命と言う意味)とは
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、1820年代に生まれた民族歌謡です。
主にポルトガルギター(ギターラ)とクラシックギター(ヴィオラ)の伴奏が入る大衆歌謡で
恋愛を歌った物悲しいものから
わが町の賛歌、街の噂を題材にした陽気なファドもあります。
ポルトガルに行くまでは女性だけが歌うものかと思っていましたが
男性ソロ歌手もいました。
リスボンでは男女各々のソロと混成合唱のファドを聞き、
ここコインブラでは賑やかではありませんが
黒マント姿で歌う男性の渋いファドを聴くことができました。
歌詞の内容がわからないので何とも言えませんが、イメージ的に
リスボンは大衆酒場で歌われるような感じ(日本の演歌っぽい)、
コインブラでは黒マントを着た男性たちが畏まった場所で歌う、
そんな違いがあるように思いました。
http://www.fadoaocentro.com/en
Fado ao Centroは観光客向けのファドを聴かせるお店で、入場料にワンドリンク含まれています。
夕方18時から開演(50分)ですが先に予約したほうがベターと言われ、当日お昼に予約しておきました。
観光客向けですがコインブラのいろんなタイプの歌をセレクトしてプロミュージシャンが演奏&歌唱してくれるので満足度は高かったです。
時間を作って是非参加してみてください。
女性の歌うコインブラ ファド。コインブラの風景もある動画↓ 英語訳あり。
男性歌手の歌うコインブラファド↓ サウダージ(郷愁)漂う歌い方
間奏のポルトガルギターの音色が素敵です。
コインブラの食
郷土料理
コインブラでご当地グルメ(郷土料理)と言われているものに
シャンファナという
子山羊肉をスパイスとワインで煮込んだシチューがあります。
せっかくなので宿のすぐ近くの食堂に行って食べてみました。
ありました!肉料理(CARNES)7番にシャンファナ 7ユーロ
気になるお味は・・・
お肉が好きな人は美味しいはずです!
私は夕食までにコインブラのお菓子屋さんをはしごしてお腹がいっぱいだったので
このお肉の山盛りが出てきた時は食欲が減退・・・
お一人様には量が多いです。
味見するがために注文しましたが感動するメニューではありませんでした。><”
このお店では他にも沢山お肉料理のメニューがあるので
お腹を空かせてから行くことをお勧めします。
グーグルマップから他の美味しそうなメニューの写真を見ることができますよ。
他にはレイタオンという子豚の丸焼きがあります。
コインブラ近郊メアリャーダの名物です。
スペインのセゴビアにも子豚の丸焼きコチニージョという郷土料理がありますが
その焼き姿はオーブンで焼かれるので可哀想とは言えどもまあまあのお姿。
でもこちらポルトガルの子豚ちゃんは串刺しです!
お店に並でんいる姿も心なしか顔が怖い~(-_-メ)
一人で丸焼きを注文するのは難しいので一人でも食べられるサンドイッチもあるそうです。
参考:https://ca-voir.com/leitao-jp/ NOBUYOさんの記事から
郷土菓子
コインブラのご当地スイーツと言えばまずはこれ!
★金平糖の元祖 「コンフェイト」
日本の金平糖と比べると見た目は透明でなく凹凸がはっきりしていません。
食べてみると金平糖は砂糖の塊?シャリシャリした感じですが、
コンフェイトはキャンディーのような感じで食べやすい。
いくらでも食べられます。私好み❤
おすすめは大き目サイズのほうですね。
見た目が可愛いのでお土産に最適です。
受賞しているだけあって老舗の風格あり。
★パスティシュ・デ・サンタ・クララ
サンタ・クララ修道院と関係があると思われる名前の郷土菓子。
見た目はボリュームのありそうな粉砂糖が降りかかったお菓子です。
中身はシナモン風味の小粒のリンゴとアーモンドクリーム。
薄いパンのような生地でした!
★パスティシュ・デ・テントゥガル
薄く伸ばした記事を何枚も重ねて卵黄クリーム=オヴォシュクリームを包んで焼き上げたパイのようなお菓子。
サクサクパリパリ!色は凄いオレンジ色ですが卵黄クリームも甘さ控えめで、美味しいかったです^^
お店によって若干見た目や味も微妙に違うので食べ比べも楽しみがあります。
↑その他コインブラで食べた各種各様のお菓子たち❤
ランドマークの像からコインブラ大学に続く商店が並ぶ目抜き通り:
フェレイラ・ボルジェス通り沿いには何軒もお菓子屋さんがあり
どこでも郷土お菓子が手に入ります。
お店で食べることもできますが、ちょっと洒落たカフェ(パステレリア)でゆっくりしながら食するのもいいですよ。
こちらのお店(カフェ・ブラジレイラ)のサンタ・クララはペースト状の餡がしっかり入っていて
このタイプも美味しかったです!
cafeだけでなく食事もできます。 https://abrasileira-coimbra.com/pt/
★番外:ホットチョコレート
日本のココアやホットチョコレートはどちらかと言えば水分多めのドリンクです。
スペインのホットチョコレートはチュロスを浸すので甘さは見た目ほどではないですが
トロリとしているので「飲む」という感じではありません。
コインブラで身体を温めようと何気なしに頼んだら、このお店のホットチョコレートは
濃厚なのにドロドロでもない丁度いい塩梅の濃さで、本来のチョコレートの風味がよくわかって
本当に美味しかったです。多分ここのお店でなくてもポルトガルのホットチョコレートは
どこも美味しい気がします^^
コインブラA駅横のホテルブラガンサ隣のEstacao Doce。
どこにでもあるカフェなんですけど・・・
コインブラならではのお土産 コニンブリガ陶器
コインブラの南にローマ時代のコニンブリガ遺跡があります。
そこのコンディシャという町で15~18世紀頃の焼き物を復刻した陶器が製造されています。
いわゆるコニンブリガ焼き。
町には15ほどの窯があるそうで全ての作業が手作業のため大きな作品は高額になっています。
特徴は絵柄が草花・鳥・鹿・兎などの動物。
モデルとなる焼き物が創られた時代で色調やタッチが異なるそうです。
同じデザインでも手作業なので微妙に異なります。
ポルトガルの他地方の焼き物とは違う細かい絵柄、淡い色彩が素敵。
是非コインブラでお気に入りを見つけて下さいね。
リスボンでも手に入りますが割高。
私はコインブラのお店をいくつか見回りましたが、
↑の写真手前、小さな兎ちゃんは他のお店のどこにもいなかったのでここで購入しました。
小さなものなら割れる心配も少ないのでプレゼントにもおすすめ。
高額な陶器にはTAX FREEの適用もあります^^
barbicanゲートからファドカルチャーセンターの界隈に小さな土産物屋がいくつかあり気に入った店で購入しました。
市街には他にも目抜き通りをはじめ、
陶器以外にも雑貨を売る土産物屋があるのでショッピングも存分に楽しめるコインブラです。
コイブンラの宿
コインブラは石畳の趣ある路地裏をぶらり散歩するには素敵な場所ですが、
宿選びには注意が必要だと思います。
キャスター付きのバッグやスーツケースをゴロゴロさせるには不向きです。
タクシーも入って行ける所と行けない所もありそうですから。
個人旅行でコインブラを訪れるには鉄道かバスの利用になると思うので
宿選びはコインブラA駅からランドマーク像のある辺り、
できれば川沿いに近い場所が石畳や坂道が少なくていいと思います。
観光都市なので高級ホテルから安宿まで便利なところに沢山あるので
予算に合わせていろいろ選択枠がありますよ。
私はコインブラA駅からすぐのホテル・モデルナに予約しました。
ロケーションが最高で、駅やバスターミナルにも徒歩で10分ほど、
大聖堂やコインブラ大学も数分の距離です。
近くには飲食店や土産物屋も沢山あり何かと便利でした。
建物が古く設備は最新式ではありませんが、
幸いレセプションとエレベーターは新しくなっていて
重い荷物でも大丈夫でした。家族経営のアットホームなホテルです。
ゲストハウス モデルナ 1泊4500円ほどから
レセプションには常時人がいませーん。
家族経営なので少人数で洗濯掃除食事の用意をしていて忙しそうでした!
ドアの鍵が古くて開け閉めしにくいですが
部屋や浴室はきちんと掃除されていて清潔です。(2019年現在部屋は改装されている?みたいです)
ベランダがあったのでこれは良かったです!
4泊中毎日洗濯を外に干せて助かりました。
ホテル前の路地に商店が並んでいるので夕食後も夜散歩ができます。
リボン祭 Queima das Fitas
最後に、もし5月上旬にコインブラを訪れるなら必見のお祭りがあります。
毎年この時期に1週間にわたりパレードや歌・ダンス等のイベントが開催されます。
その名もリボン祭!
名前の由来はコインブラ大学卒業生がリボンのついた学生バッジをフェイラ広場で焼く儀式から来ています。
昼は花で飾られた何十台もの山車が街をパレード、お酒を掛け合って騒ぐ学生たちは学園祭のようなノリ!
夜はうって変わって教会前で厳かなセレナーデの演奏会が催されるみたいです。
いかがでしたか?
コインブラは見どころがいっぱいの歴史ある学芸都市。
1日ではとても楽しみきれません!
近郊都市に日帰りで出かける基点にもなり便利です。
アクセス、治安、観光スポット、グルメ、ショッピング・・
どれに関しても女子一人旅にとてもおすすめの都市です!