リスボン観光に来てこれを見ずに帰る人はいないというくらいの観光スポット、ベレン地区。
リスボン中心部から西へ向かったテージョ川沿いに位置します。
ベレンの塔、ジェロニモス修道院はセットで世界遺産に登録されています。
ベレン地区へのアクセス
まずは地下鉄 緑線終点 Cais do Sodre 下車。
駅を出るとすぐ目の前にトラムの乗り場があります。
15E Alges(アルヘス)行きに乗り Lg.Princesa下車。15駅26分。
そこから徒歩で6分ほどです。
朝早めに行ったのですが、トラムに乗るときからかなりの人でした!
身動きしにくいくらい、通勤ラッシュほどの混み方で、観光客は荷物に要注意です!!
ガイドブックに注意と書いてありましたが、ここではスリに遭いそうだと納得。
カバンは体の前に持ち、貴重品は服の中にしまい込んだ方がいいと思います。
ベレンの塔
1514年に着工されたテージョ川の船の出入りを監視する要塞で
ヴァスコ・ダ・ガマの世界1周を記念して建造されました。
テージョ川は川と言っても海が近い河口なのでとても大きく広く感じられます。
青い空に広い川、そこに聳え立つベレンの塔は周りに遮るものなく
とても印象に残る姿です。到着した時の雲の模様も素敵でした。
大航海時代はこのテージョ川から世界へ船出して行ったのかと思うとちょっと感動!
しかし実際に塔へ入るのには少々時間がかかりました。
なんと言っても世界遺産!
行列ができていて半時間ほど並びました。
*こちら↓の記事に2019年最新の情報が記載されています。
混雑回避のことやリスボアカード(交通機関乗り放題+観光名所入場無料)のこと等
私は現地に到着してからチケットを購入しました。
当時は自動販売機はなかったのですが、今はあるそうです。
最新の情報(悪天候による閉鎖など)は公式サイトから
10月末、お天気は快晴でした。
10時からOPENしているので開館直後を狙っていきました。
ジェロニモス修道院は広くて入場制限もないので先に
ベレンの塔→発見のモニュメント→ジェロニモス修道院
を回るコースが個人的にはおすすめです。
発見のモニュメント
ベレンの塔から川沿いに東に向かって徒歩15分ほど、ガイドブックでよく見かける
「発見のモニュメント」に辿り着きます。
1940年国際博覧会の象徴として建造され、1960年に現在のコンクリート製に改装された高さ52mの記念碑です。
エンリケ航海王子を先頭に左右に同時代の探検家、芸術家、科学者、宣教師ら30人が彫りこまれています。
*エンリケ航海王子とは
1394年生まれの王子で自らは航海しなかったものの大航海時代の重要人物。
なぜ重要人物かと言うとテンプル騎士団に続き創設された(莫大な資産を保有する)キリスト騎士団の指導者となったためにその資金を以て探検事業を援助し、パトロン的役割を果たしたからです。
エンリケ王子の援助と指導の下で未開だったアフリカ西岸に到達、大量の金を得る等、新航路を開き大航海時代の幕が開かれました。
後方から見ると十字架が!それとも剣?
ベレンの塔は外観が素敵なだけ?でしたが、
こちらのモニュメントは是非中も見学してもらいたいです。
その時々によって展示物やワークショップが異なるようですが
私が訪れた時は大航海時代の成果、航路やどんな産物を持ち帰ったか等の
資料が展示されていて面白かったです!
そしてもう一つおすすめなのがエレベータで上る52mからの展望!
真下に「Compass Rose」という巨大羅針盤の中に世界地図を見下ろすことができます。
人がとても小さく見えます。そしてついつい日本地図の上に立ちたくなってしまいますね^^。
ジェロニモス修道院も見えます。
ベレンの塔からモニュメント、修道院へは徒歩で!
ジェロニモス修道院
1502年にマヌエル1世がヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓とエンリケ航海王子の遺業を称えて着工され、完成までに300年を要したという修道院。
中庭の回廊が大好きなモチーフだらけでテンションがあがりました!
マヌエル様式、大好きです。
*マヌエル様式とは
15~16世紀にかけて流行した建築様式で大航海時代に得た利益をもとに
豪華な装飾を施した建物が建てられた。そのモチーフの多くが船や海に関するもので
船、船の窓、地球儀、錨、鎖やロープの結び目、海藻、波、サンゴ、貝等。
ポルトガル各地の修道院には必ずと言っていいほど中庭と回廊があり、
場所によってはアズレージョのタイルで装飾しているところもありますが、
ここはそこと比べると色合い的にはシンプル。
ですが、ジェロニモス修道院のマヌエル様式の柱はデザインが凝っていて、一見遠目には同じように見えるのですが
実はひとつひとつ細かいところのモチーフが異っています。
しかし全体的には統一性がとれているという建築、素晴らしい!
普段回廊で細部まで見入ることはないのですが、ここでは
丁寧に見て回ったのでちょっと時間を要しました。
修道院の2階からは隣接するサンタ・マリア教会内を見下ろすことができます。
修道院を一旦出て隣の教会へ移りました。
こちらの教会は天井がとても高く、そのアーチのデザインも素敵です。
特に印象に残ったのはステンドグラス。
天井が高いのでステンドグラスも迫力あり~
ヴァスコ・ダ・ガマの棺。
彼のインド航路開拓のおかげでポルトガルは貴重な香辛料を自前で
確保できるようになり莫大な財産を手にしました。
営業時間(季節により変動)や入場料(組み合わせにより異なる)は公式サイトでご確認下さいね。
やっぱり行きました、ナタの店 パスティシュ・デ・ベレン
エッグタルトの老舗で常に行列ができているというお店。
お店はアズレージョタイルの装飾が可愛らしく、肝心のエッグタルトも美味しかったです。
ここのタルト皮はサクサク、クリームの部分は普通の硬さ。
ポルトガル全体には五万とタルトの店がありどこの店も個性があります。
食べ比べてみると段々その違いや自分の好みがわかってくるので
ここのタルトが「ベスト」かどうかは人それぞれかと思います。
私の中ではベスト3に入りますがナンバー1ではないかも~
噂通り込み合っていますが、相席なら待つ必要はありませんでした。
こういう場合一人旅だと空いてる席にさっと座れるからいいですね。
ツアーさんがで複数名で行くと待つことになるかもしれません。
人の出入りが激しく、皆タルトを食べ終わったらさっさと出ていくので
ここでのんびりティータイムを、というようなお店ではありません。
公式サイトで製造の様子がわかりますよ。
次回は同じリスボンとベレンの中間にある国立古美術館のレポートです。