アラフィフ女ポルトガルひとり旅24 個人美術収集家のお宝がすごい!リスボン・グルべキアン美術館

リスボン市街中心から

地下鉄青線バイシャ・シアード駅→プラサ・デ・エスパーニャ駅下車、

徒歩5分のところにグルべキアン美術館があります。

充実した膨大なコレクション グルべキアン美術館

広大な敷地に近代的な建物。

ポルトガル各地で見かける美術or博物館のような豪華さはありません。

なぜ他の美術館と異なるかと言うと

1969年、亡きアルメニア人石油王:カル―スト・グルべキアン(①869-1955)の遺言により

財団が建てた個人収蔵品を展示している美術館だからで、

世界各地から集められた6000点もの作品を所有しています!!

グルべキアン氏とポルトガルとの深い関りまではわかりませんが

彼が晩年リスボンで暮らしていた縁から遺言によってリスボンに建設されたようです。

絵画ではルーベンス、モネ、レンブラント、ターナー、ルノワール等、

世界的有名な画家の作品から古美術、現代美術のものまで幅広いコレクションがありびっくりしました。

  • 古代エジプト アート
  • 古代ギリシャ・ローマ アート
  • アッシリア・メソポタミア アート
  • アルメニア アート
  • 東イスラム圏 アート(ペルシャ、トルコ、シリア、コーカサス、インド
  • ヨーロッパ アート (絵画、彫刻、タペストリー)
  • 極東アート(中国、日本)

博物館が好きな人なら必ずどこかにお気に入りのコーナーがあるはずです!

館内も広いので興味のある所に的を絞って観覧するかゆっくり時間をとって

ここで半日過ごすくらいのつもりで訪れるといいでしょう。

日曜日は無料でお得!

美術館のHPページは充実していて

サイトから館内の様子(360度)を見ることができる上、

実際に鑑賞ルートを通って別の部屋を覗くこともできますよ。

360°ヴィジュアルツアー https://gulbenkian.pt/museu/en/collections/virtual-tour/

世界のお宝

数あるコレクションの中でも特に目を惹いたのはイスラム系のコレクションの数々でした。

それまであまり目にすることがなかったので

その色の美しさや幾何学模様が新鮮に感じられました。

イスラムの天使 イスラム系織物

中央アジアの織物でしょうか、イスラム圏にも天使さんがいるのですね!

偶像崇拝を禁止している文化でこのようなモチーフは珍しいです。

 

ポルトガルのアズレージョとの違いを見比べるのは面白いです。

イスラム 陶器 

オスマントルコ時代のキュタフヤ陶器でしょうか、赤と青も花が印象的な焼き物ですね。

同じイスラム圏でも北アフリカと中央アジアではデザインが異なります。

イスラム陶器3

ラリック好きならここも必見!

フランスのアーティスト ルネ・ラリック(1860-1945)が好きな人なら

ラリックのコーナーがあるので是非見て下さい。

アール・ヌーボーとアール・デコの時代に活躍した作家です。

私はガラス工芸家としてしか知らなかったので

ここで彼の他の作品、ジュエリーデザインにも触れることができて感動しました!

ラリック トンボの精霊 

グルべキアン氏はラリックと交友関係があったそうで145点もの作品が展示されています。

一度にこれほどの数を見られる機会は他所でほとんどないのではないでしょうか。

広々とした庭圓は散歩に最適

外観はちょっと味気ない美術館ですが、庭園が広くて散歩していたら

ほのぼのとした時間を過ごせました。

竹藪があり池があり…そしてあちこちで鴨ちゃんがウロウロしているのです!

グルベキアン庭園   

簡単な食堂はありましたが学食みたいな感じであまりおすすめはできません。

私が訪れたのは土曜日、庭園は家族連れの散歩で賑わっていたのに

館内は空いていました。

展示室スペースが広いこともあるかもしれませんが

落ち着いてゆっくり見られます。外国人観光客も少なめ。

ラリックのコーナーはほぼお一人様状態でした^^

鑑賞する場所によって入場料は異なります。

開館時間等最新の情報は公式サイトでご確認下さいね。

敷地地図の右側(東)に飲食店やカフェが集まっています。

  

美術館の様なレストラン:パラシオ・シアード

リスボンには様々なタイプの美術館や博物館があり

どこの建物も豪華だったりユニークだったりする上に

併設されているレストランやカフェもレベルが高いです。

しかし本物の美術館ではなくまるで美術館の中にいるような雰囲気、

貴族の館にいるような雰囲気の中で食事をしたりお茶を楽しめる場所が

リスボンにはあります。

1726年建造された伯爵邸で様々な当主を経て2018年改装オープンしたレストラン。

ポザーダのレストランまで足を延ばせない人は

このような場所で豪華な気分を味わうのも素敵ですね。

メニュー(料金)はこちら公式HPを参考に


見ごたあるえのグルベキアン美術館のレポートはいかがでしたでしょうか?

次回はちょっと趣を変えての観光スポット、

リスボン動物園と水族館についてお届けする予定です。

お楽しみに!!

本日もご覧いただきありがとうございました^^

 

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ラリック トンボの精霊