イギリスにあるシューマッハ・カレッジというところをご存じでしょうか?
私は最近まで全く知りませんでした。
この大学は1991年に創設された大学で、
「持続可能な暮らしのための変容を促す場」と目的として
インド人のシューマッハさんが作られたそうです。
https://www.schumachercollege.org.uk/elmhirst
ここでは自然環境の中で様々な授業があるそうなのですが
その中の一つに森の中を歩きながら地球誕生46億年の歴史をたどり
頭ではなく体感で地球のすごさを知るというウォーキングがあるそうです。
Pilgrimage to Gaia https://www.schumachercollege.org.uk/pilgrimage
2020年は4月6日から9日、3泊4日で625ポンド=約8.7万円(3月1日申し込み締め切り)
その授業に大変感銘を受けた近藤瞳さんが日本にも是非このウォーキングを広めたいと昨年秋から始められた活動、
その名も「地球を生きるワークショップ」を全国各地で開催されているので参加してきました!
ワークショップの内容とは?
まず瞳さんが開催地で事前に「良かれ」と思う道4.6キロを選んで下見しておいてくれます。
そして当日参加者は彼女の解説とともにその道を歩くのです。
地球をカレンダーに例え、1年が46億年とし(1か月約3.8憶年)、
4.6キロは100mが1億年と言うことになります^^。
私の回は琵琶湖湖畔近くで行われたのですが、
最初はコンクリートの道から始まって山沿いにある神社などをめぐり
山道と通って川沿いを下って琵琶湖湖畔にでるというコースでした。
言ってみればなんの変哲もない普通の道で、
行く前は”ジャングルのような道を歩いてその行く先々で植物などを手にしたり観察したりして地球の歴史を知るのかな”
と想像していたのですが、そういうことではありませんでした。
出発地点(46億年前地球が誕生した時)から数百m歩いた国道沿いのところでまずストップ。
「はい、ここで45億年前でーす!さて何が起きたでしょう??」
と質問されます。
皆「え??」「何やろ???」とすぐには思い浮かびません。
いろいろ案が出たところで瞳さんが解説してくれます。
答えは小天体の衝突で地球が月とわかれた!でした。
「ほぉ~」と皆から感嘆の声が上がります!
月と地球は同じ成分でできていたのですね。
次に41憶年前のところで止まり再び「何が起きたでしょう?」と質問。
答えはH2とOが引っ付いて水ができた!でした。
この頃地球では1000年も雨が降り続いたとか、水星の位置でも火星の位置でも
水は発生しなくって、太陽からのこの絶妙な場た所だったからこその出来事だったとか、
地球に重力があるから大気を抑えてくれている等、いろいろなことも教えてくれました。
この地点あたりでやっと地球の歴史をカレンダーに例えると1月が終わりです。(1.2㎞地点)
そろそろ生物が出てくる頃かと思いきや、それがなかなかでした。
そしてこんな調子で神社に参拝したり古墳の横を抜けたり住宅街を通って琵琶湖に向かっていきました。
で、いつ生物がと言うとカレンダーの5月31日でやっと微生物が出現Σ(・ω・ノ)ノ!
6月28日あたりで酸素が多くなりすぎて一度大氷河期が来て
7月10日、21億年前になってようやく細胞膜を持った真核生物が出現したそうです。
もう半分以上歩いているのにまだ私たちの思う「生物、動物」は出現しません!
「えーー、まだなん???」と言いながらどんどん歩いていきました。
途中美しい虹がずっと見守っていてくれたり、琵琶湖の穏やかなさざ波が印象的だったり・・
とうとう出発地点に戻ろうとする頃、11月20日時点で魚が出現。
あの恐竜が出てくるのはなんと11月28日で、人間に至っては12月31日大晦日の夕方まで待たなくてはなりませんでした( ゚Д゚)
ここまで来るともうスタート地点まで残り数歩!!!
大晦日23時59分58秒で産業革命が起きました。
ワークショップで得たこと
ワークショップで得たこと、ワークショップでしかわからなかったこと、
それは体感でした!
地球46億年の歴史に関する本や動画は沢山あります。
それを見たらイメージが湧きやすいのでもちろん参考になります。
しかし、この歩くワークショップに参加すると
「え~、まだずっと微生物のままなん??」
「いつになったら生物でてくるの???」という思いが出てきます。
その感覚は実際に歩いてみないとわからないと思います。
そして私的にショッキングなこと→人間が出現したのは最後のたった半日の時点も体で感じたからこそ気づくことができました。
又、産業革命なんて1年カレンダー(46憶年)が終わる数秒前に起きたのに
そんな一瞬のうちに人間はどれだけ地球を破壊してきたのか!!
奇跡の積み重ねやこんなに長い時間をかけ微生物・動物が弛まぬ努力や進化してくれたおかげで私たちの今があるのに、
人間は我が物顔で地球を好き勝手にして痛めつけている・・
と思わずにはいられませんでした。
この感覚、体感を感じ上記のような感想を持つことができたのは
ワークショップに参加し地球を心底愛している瞳さんの貴重な解説を聞いたからこそわかったのです!!
ワークショップに興味を持ったわけ
もし瞳さんがイギリスで学んでそのことを伝える活動だけしている人であれば私は参加していなかったかもしれません。
なぜ惹かれたのか?
それはプロフィールにありました。
彼女は30代なのですが、これまでにバックパッカーとして一人で約130か国以上の国を旅してきている強者だったからです!!
100か国以上旅したというだけでも凄いのですが、
実際に会ってお話を聞くともうビックリで唖然状態でした(‘ω’)ノ
かなり精神世界(スピリチュアル)なこともわかっておられるのですが
それを現実社会でしっかり活かして「毎瞬毎瞬」をしっかり生きておられることに感心しました。
素晴らしいとしか言いようがないくらい。
世界中をめぐるヒッチハイク旅では
何度も体調を壊し生命の危機も体験したり無一文になったり・・・
その度に自分の気持ちや直感に従って行動し、乗り越えてきたそうです。(過去のFB記事、面白いです!)
私も旅人ですが、彼女ほど冒険はできないし、
同じ状況に陥った時にそこまで自分の内面と向き合って
前向きに対処できるかどうかは疑問、
というくらいすごい旅の仕方をされています。
そして海外だけでなく日本にいる時も同じスタンスで生きているので
彼女の周りには彼女の生き方や考えに賛同する人が沢山いて
常にヘルプしてもらっている姿も印象的でした。
日本中をヒッチハイクしながらご縁だけで泊めてもらったり食べさせてもらって・・・
このワークショップも開催している、というより
ほぼ招致してもらっているのがすごいです!!
地球のためになることだけを考え、
その生き方で周囲に幸せの循環を作っておられる。
とても魅力的な人です(#^.^#)
半年足らずで十数回も開催しているワークショップ。
お近くである時は是非参加してみてください。
一人旅が好きな人にはワークショップ後に開催されるお話会がとても興味深いと思います。
4月から再び海外旅に出るとのことなので3月中がチャンスです。
今後また行われるかどうかは未定とのことなので是非。
彼女は本を書けるくらいネタは山とあるのに本は書かないそうです。
紙の本は地球に優しくないから、という理由で。
ですから実際に会ってお話を聞くしかないんですよ~