前回に引き続き今回も「人が海外に出る動機」についてです。
旅に出る動機は百人百様ですが、その理由を少し深堀りしています。
- 珍しいもの、見たことないものを食す、経験する=興味津々・好奇心
- 絶景を観る=五感を活かす
- 充電、傷心を癒す=パワーチャージ
- 現地の人と交流する=コミュニケーション
- 多様な価値観を知る=世界の常識
- 経験値を積む=臨機応変
- 自分探し(自分は何者かを知る)=源に還る
- やりたいことを見つける=可能性・創造性
- 知らない自分を知る=新発見
- 自信をつける=自己肯定
今回は2番目、絶景を観る=五感を活かす です。
絶景を観る=五感を活かす
海外旅行の楽しみと言えば世界遺産を訪ねたり「絶景」を見ること、
これは多くの人が旅に出る理由です。(*^^*)
私も好奇心と、この絶景を観たくて南極へ行きました。
世界の果てはどんな風になっているのだろう?
氷に覆われた大陸ってどんなのだろう?
動物園のペンギンじゃない、本当のペンギンの姿を見たい・・・
そんな想いからでした。
実際に降り立った南極半島は
それはそれは美しいところでしたが想像していたのと違うところも沢山ありました。
どれだけ寒いのかと思って覚悟していたのですが
季節が夏だということで気温は4度くらい。
北海道の人は北海道の方がずっと寒いと言っていました。^^
氷と雪だけの極寒世界かと思ってもいましたが、
火山の近くでは黒い溶岩からできた土が一面に広がり
温泉も湧き出ていて驚きました。Σ(・ω・ノ)ノ!
南極の気温や水温を肌で感じられてよかったです。
南極で温泉を楽しむ人→
そして南極は本当にペンギンだらけでした!
人間よりもペンギンの数が半端なく多い!!Σ(・ω・ノ)ノ!
無数のペンギンに少数の人間が囲まれ、
ペンギン王国にちょっとお邪魔させてもらっている感じ。
動物園の動物の気持ちがわかるような、
つまり人間が見世物になってる錯覚にも陥ります。(苦笑)
南極の規則で1m以内は近寄ってはいけないのですが
ペンギンは人間のことを恐れず、と言うか全くのお構いなし!
手の届くところにいるのには感動しました。
加えて実際行ってみないとわからなかったのは「臭い」。
画像や動画では絶対伝わらないのは臭~い二・オ・イ。
雛が一所懸命に親から餌付けをしてもらっているその横には
多数の死骸や排泄物がありました。
南極の思い出、と言われたらこの臭いを思い出すくらい強烈な印象でした。
旅に出ると非日常の世界にいるので五感をフル回転させます!
- 見たことない景色を見る=視覚
- 空気や気温を感じる=触覚
- 土地にしみ込んだ臭いをかぐ=嗅覚
- 聞いたことのない音色や言語の響き、騒音等を聞く=聴覚
- 食べたことのない味を試す=味覚
これら五感に加えて
「ここが面白そう!」とか「これは危険???」という
第6感まで旅では出動させます。
とても刺激がある旅とは全感覚を敏感に使う旅のことだと思います。
さて、今日の話題から随分それていますが、
こんな体験をし、皆が一所懸命にシャッターと切ったり動画撮影している中で
カメラを持参せず、写真を撮ってもらおうとさえしない人がいました。
まさに驚きです、この南極に来ているというのに!
その人曰く、「私はもう年老いてるし写真を残しても仕方ない、
それよりこの一瞬一瞬をしっかり心に焼き付けるからそれでいい」そう仰いました。
すごいな、と思いました。
言われてみれば本当にそうなんです。
ファインダーを覗いている間はどうしても「このアングルが・・・」とか考えたりするので、その場の景色を見ているようで見ていないこともあるのです。
後から見返せばいい、かもしれませんが、やはり水上ボートでぶっ飛ばしている時はカメラ越しに風景を見るより
風を感じ日の光を感じて
激しくアップダウンする運転を楽しんだほうが
後から振り返って思い出深いのです。体が覚えているのです。
その時の臨場感が蘇ってきます!
又、絶景を目の前にした時はあまりおしゃべり等せず
ゆっくり自分の心と対話してみることも大切。
私はナミブの砂漠やチリのアタカマ高原の大地を目にした時は
5時間近く走っている車内で居眠りもせず、ただただ荒涼の大地を眺めていました。
特に何か見る建造物等があるわけではありませんでしたが
その地に降り立った時、そこにいるだけで地球の創造力の凄さに感激し
自然と「感謝」の想いが溢れてきました。
きっと絶景を心で観て感じることができたからだと思います。
皆さんはどんな旅をしてみたいですか?
次回は3番目の理由 パワーチャージについて書きます。