先日から「人は何故海外旅にでるのか? その理由とは」と題して旅の心得も交えて書いています。
今日は6回目。6番目の経験値を積む=臨機応変について書きます!
- 珍しいもの、見たことないものを食す、経験する=興味津々・好奇心
- 絶景を観る=五感を活かす
- 充電、傷心を癒す=パワーチャージ
- 現地の人と交流する=コミュニケーション
- 多様な価値観を知る=世界の常識
- 経験値を積む=臨機応変
- 自分探し(自分は何者かを知る)=源に還る
- やりたいことを見つける=可能性・創造性
- 知らない自分を知る=新発見
- 自信をつける=自己肯定
経験値を積む
海外に行くということは
それだけでも日常と異なる物事を見、新発見があるので「新しい経験」もぐっと増えます。
見たことのない風景、食べたことのない食物を体感するのは楽しい。
でもツアーでなく「一人」で行動すると
新経験を得る機会がぐぐぐーーーんと増えるからおすすめです!
異国の人と接触する機会の少ない人は一人旅をすると
こんなことが待っていますよ!
接する経験 と 感情を伴う経験
海外旅にでると好き嫌いに関係なく
必ずその国のサービス業や公務員と「接する経験」が増え、
「感情を伴った良い経験or悪い経験」をすることになります。
ホテルの人、公共交通機関の人、タクシー運転手、空港の人、役所関係の人、土産物屋の人、飲食店の店員・・・
私の印象に残ってる思い出:
*ソウルで道に迷った時、ちょうどパトカーが通りかかったので道を尋ねたら、目的地までパトカーに乗せて送ってくれた^^。韓国の警察官、めちゃくちゃ良い印象!異国でパトカーに乗ったというあまりできない体験に満足。
*インドのタクシー運転手、Uberで呼んだから行先がわかっているはずなのにカーナビの地図が読めない上に途中でガス欠を起こして他のタクシーに乗り換えろと言う。相手の落ち度だらけなのに運賃はまともに請求してきたのであきれたし腹もたった!
*イスタンブールからリヨン空港に夜中に到着した時、水当たり症状が出始めていてしんどかったけど両替所が空いてないから空港で野宿を覚悟。そうしたら空港の職員が親切にタクシー運転手にドル払いを交渉してくれた上に予算に合った宿に連れて行ってくれるようお願いしてくれた。その後水当たりで3日寝込んだけど良い宿だったので非常に助かった。
知恵を出す経験
言葉が通じないと人は何としてでも意思を伝えようと「知恵を出す経験」をします。
私の印象に残っている思い出:
*プラハでまだ翻訳アプリなんてない時代、全く言葉が通じないレストランでどうしてもチキンが食べたかった。よく隣の人の食べているものを指させばいいというが、隣の席が離れているので見えない。仕方がないのでウェイターの前で鳥を真似るジャスチャーをしたらちゃんとチキンが出てきた。!(^^)!
*フランス人はフランス語に誇りがあるから英語を話したがらない、と聞いていたから一応挨拶の言葉は覚えた。しかし「すみません」の一言があまりにも下手くそなので向こうから「英語は話せる?」と尋ねてくれた。それがわかって以来、めちゃくちゃ下手くそのフランスあいさつ語で話しかけて英語をしゃべらすようにもっていくという技を覚えた。フランス人には「excuse moi?」しか必要ないと思っている。
*これもまだ翻訳アプリのない時代。私の英語レベルは単語がわかる程度。会話相手(台湾人)はドイツ語を使う学校に留学していたので英語が苦手だった。仕方がないので漢字を並べて筆談。もちろん日本語と中国語は同じ意味でないこともあるから、わからない単語は「こんな意味なのではないのか?」と頭を回転させて推測してやり取り。それでも何とか国の話とか政治の話までできた。
やってみようという経験
日本にいるとなかなか勇気がなくてできないことも
海外なら「やってみようという経験」ができます。
私の印象に残っている思い出:
*日本人は写真を撮ってもらう時、大体カメラ目線&笑顔で撮ってもらうが、中国人は一般人でもモデルのような「決めポーズ」「やや斜め上を見て撮る」のが普通。日本だと公衆の面前なんかでは恥ずかしくてできないポーズだったが上海の公園なら上海人を一緒にやってしまった。
*ガンジス川、上流なのでバラナシほど汚くはないがかなり濁っていて急流。それでも「せっかく来たのだから沐浴を!」ということで汚い川に浸かってしまった。しかも日本の大学生男子たちの前で。
*日本にいると遠慮の塊で、非常識と思われるのも嫌なので見知らぬ人の家にお世話になるのは気がひけるが、外国だと興味津々&厚かましくなれるので「ごはんどうぞ、泊まっていっていいよ」と言われたら有難く素直にご厚意に甘える(ただし信頼できる人のみ)。韓国、台湾、中国、香港、スウェーデン、イギリス、フランス、スペイン、オーストリア、カナダ、ウズベキスタン、インド等でお世話になった。
失敗経験
「失敗経験」からももちろん学びがあります。
私はこれまで大きな事故やトラブルに巻き込まれたことは幸いないのですが2回だけ盗難にあったことがあります。
*1度めは初めての一人旅。寝台列車(コンパートメントという個室)で一人使用だったので疲れもあり爆睡してしまったら翌朝枕元のポーチから現金だけ抜かれていた。古い車両で鍵がかかっていなかったのか車掌が勝手に入ってきたのか、とにかくそれでを肝冷やしたので以後細心の注意を払うようになった。
*2度目はリスボン到着初日。初めてのボディーバッグをポーチ部分を背中側にしてかけていた。目抜き通りは道幅が広く歩行者天国で周りに人もいなかったから油断。建物を見上げて撮影していた時に背中側のポケットから一瞬のスキにお札だけ抜かれたらしい。後で気が付いて冷や汗。見事なスリ!以後気を引き締めて2日目からはどんな状況でも必ず胸の前で持つようにした。
旅に必須能力:臨機応変
海外で一人旅をしていると楽しくてすべてが順調というわけにはなかなかいきません。
小さなことで言うと列車やバスは時間通りに来ない。それが当たり前。
お客さんは神様という扱いもしないし、アジア人だからと差別されることもあります。
大きなことではフライトがキャンセルになったり空港の閉鎖、盗難、ケガ、事故などがあります。
思いがけないハプニングが起きた時にどう対処するか?
- そのまま何とか他のルートを探して旅を続けるか?
- ここは潮時と判断して旅を中断するか?
- 体調を優先して予定のいくつかを諦めるか? etc.
そこで「臨機応変さ」が求められ、その経験は後の旅にも絶対役に立ちます。
これまでの経験から:
*記憶に新しい関空の閉鎖。あの日飛行機に乗る予定だったのが前日突然フライトがキャンセルに。自分だけなら日にちをずらしたり変更もできたが現地集合の日時が決まっていたから、「絶対何とかする!」とすぐに短時間であれこれ探して別の便を押さえ羽田から搭乗。なんとか間に合った。悲観的にならずにいろいろなケース、ルートを検討しての決定。おかげで天災の際の航空会社や旅行会社の対応も勉強できた。
*スペイン巡礼の時、当初は全て一人で歩ききる!と決心していたが、初日がいきなり霙や雪で視界と足元が悪かったので同宿のスペイン人にその日だけ同行を依頼。そうしたら気があってしまい結局全ての行程(1か月間)を彼女たちと一緒に過ごすことになった。そこで何ものにも代えがたい友情を手にしたのであの時意地を張らずにお願いして良かったと思っている。
*マドリードの宮殿前でドイツ人旅行者と名乗る若者から「お金を盗まれてしまったので助けてほしい、ドイツの家族に連絡を取りたいからお金を貸してほしい」と言われたが、旅行者にしては荷物も持ってないし、なんとなく怪しい・・・「それじゃドイツ大使館にお願いすれば?私はお金は貸せない」と言ったら態度が急変して去っていった。間違いなく詐欺。この場合は「機転」を効かせ対応できたと思う。
*カザフスタンで予約していた宿に夜到着したらその場で初めてベッドがないと告げられた。公共スペースのソファーで寝てもいいと言われたがあり得ない!他所を紹介するとも言われたが気にいらない。即自分でネットを利用して民泊を見つけ出した。がオーナーと言葉が通じない、ロシア語ができない人はお断り。そこでそのドタキャンした宿のレセプション嬢に頼んで細かいことを代理でやってもらったので自分の気に入ったところに何とか宿泊することができた。
何か起きた時に慌てず、焦らず、怒らずに機転を利かせて対応すると大体は乗り越えられると思います。
なんでも経験値にしてしまう
いかがでしたか?
上記の私の経験はどれも日本ではなかなか経験できないことばかりです。
日本でなら言葉も通じますし、相手の出方も読めますが、海外ではそうはいきません。
いつもと違った環境でいかに対処するかは一見大変ですが
後から思い出すとどれも印象的に頭に残っている貴重な思い出。
その時に体験、対処したことはその後の旅でも日常生活でも役に立ちます。
是非こんな「経験」をいっぱいするために海外に行ってみてくださいね!
次回は7番目の「自分探し」について書きます。