出国&入国が厳しい状況が続いていますね。
旅人には残念な時期ではありますが
必ずまた旅立てる日は来るので
それまでは家でできることをしています。
そのうちの一つが読書。
今日は私がこれまでに読んできた「旅に深みを増す」の本だったり
役に立った本を紹介したいと思います!
女性目線で選んだ本が多いです^^
目次
歴史を知るのにおすすめの本
旅立つ前に行先の歴史を知ることは大切かと思います。
特に近隣諸国はその歴史を知っているのと知らないのとでは
旅の充実度が大きく異なってくるのでので
特に日本と関係した近代史は押さえておきたいところ。
下記中・韓に関する本の主人公は一女性ですが、その人が生きた背景の時代を見れば国の歴史も見えてきます。
韓国
「閔妃(ミンビ)暗殺ー挑戦王朝末期の国母(新潮文庫) 角田房子」
*日本軍に暗殺された王妃の話
閔妃のTVドラマ「明成皇后」がDVDとなっています
「李 方子妃ー日韓皇室秘話(中公文庫) 渡辺みどり」
*宮家から韓国の皇子に嫁いで韓国人として生きた女性の話
中国
「流転の王妃の昭和史(新潮文庫)愛新覚羅 浩」
「李香蘭 私の半生(新潮文庫) 山口淑子」
「男装の麗人・川島芳子伝 (文春文庫) 上坂冬子」
ベトナム
「ベトナム戦記 (朝日文庫)開高健」
台湾
DVD「悲情城市 候 孝賢 監督」
*戦後に起きた2.28事件が題材、内省人=台湾人と外省人を理解する上で参考になる
DVD「セデック・バレ 魏 徳聖 監督」
*台湾原住民が蜂起した抗日戦を題材にした日本人には是非見てもらいたい作品
シンガポール
「リー・クアンユー回顧録上下 (日本経済新聞社)」
*シンガポールの基礎を築いた首相の回顧録
ロシア
「オリガ・モリヴソウナの反語法 米原 万里」
*旧ソ連時代、スターリンの大粛清を経験した著者の恩師の経験をもとにした話
「おろしや国酔夢譚 (文春文庫) 井上 靖」
*日本の廻船問屋の船がロシアに漂着した当時本当にあった話
映画 緒形拳主演のDVDもあり
「女帝 エカテリーナ 上下(中公文庫) アンリ・トロワイヤ」
オーストリア
「皇妃 エリザベート(講談社文庫)藤本 ひとみ」
「マリア・テレジア:ハプスブルグ唯一の女帝(河出文庫)江村 洋」
イタリア
「ルネサンスの女たち (新潮文庫)塩野 七生」
「王妃 カトリーヌ・ド・メディチ(福武文庫) 桐生 操」
フィレンツェの名門からフランスへ嫁いだ女性のお話
ブラジル
「ワイルド・ソウル (新潮文庫)板垣 涼介」
*1960年代日本政府が無責任にブラジルへ移民を送り出した結果(実際にあった)、
アマゾンで過酷な生活を送ることを余儀なくされた主人公の話だかフィクションとは思えない小説
アルゼンチン
「エビータ (新潮文庫)ジョン・バーンズ他」
元女優でアルゼンチン大統領夫人、若くして亡くなった国民的に愛された女性の話
チリ
「パウラ 水泡なすもろき命 (国書刊行会)イサベル・アジェンテ」
1970年代の南米チリやベネズエラのことについても書かれている小説
文化を知るのにおすすめの本(エッセイ等)
異文化を語るエッセイ、体験記はとても面白いです。
「え??」っと思うような習慣やしきたりからその国への理解が深まります。
書いてあることが「本当??」と思ってその国に行きたくなり、
行ってからは「やっぱりそうなんだー」と実感できることもあります。
- 「イギリスはおいしい(文春文庫) 林 望」
- 「イギリス人はおかしい(文春文庫) 高尾 慶子)」
- 「パリのカフェを作った人々(中公文庫) 玉村豊男」
- 「極楽イタリア人になる方法(ワニ文庫) パンツェッタ・ジローラモ」
- 「ロシアにおける ニタリノフの便座について (新潮文庫) 椎名誠」
- 「誰も知らなかったインド人の頭ん中(中経の文庫)冬野 花」
- 「アフリカ ポレポレ 親と子のセレンゲティライフ(新潮文庫)岩合日出子」
- 「キューバへ行きたい (とんぼの本) 板垣 真理子」
- 「喝采がお待ちかね~ラテン的悦楽世界へのご招待~ (光文社知恵の森文庫)八木 啓代」
- 「ブラジル紀行 バイーア踊る神々のカーニバル 板垣真理子」
- 「ももこの宝石物語 (集英社文庫) さくらももこ」
- 「独裁国家に行ってきた (彩図社) MASAKI」
以下の著者は特に一つの国に対して詳しい方々
- イタリア:須賀 敦子、 塩野 七生
- イギリス:林 望、 井形 慶子
- フランス:玉村 豊男
- ロシア:米原 万里
- アフリカ、中米、南米、板垣 真理子
- 中米:八木 啓代
食文化理解におすすめの本
旅の楽しみの一つには「未知のものを食す」ことであったり
「本場の味を楽しむ」ことであったりしませんか?
事前に知識があると現地で食い逃すことはありませんよ。^^
- 「世界ぐるっと肉食紀行(新潮文庫) 西川 治」
- 「世界ぐるっと朝食紀行(新潮文庫) 西川 治」
- 「世界の野菜を旅する(講談社新書) 玉村 豊男」
- 「世界の祝祭日とお菓子 高野 麻結子」
- 「ようこそポルトガル食堂へ 馬田草織」
- 「ラテンアメリカ くいしんぼ一人旅 (光文社知恵の森文庫)八木 啓代」
- 「洗面器でヤギごはん 世界9万5000km 自転車ひとり旅III (実業之日本社)石田ゆうすけ」
一人旅 世界旅に関する本を書いてる著者たち
・沢木耕太郎(深夜特急 等)
沢木さんはかつてバックパッカーで作家業の元祖と言える人ではないでしょうか?
・下川裕治
(ちょっとディープなタイ旅 等)
・蔵前 仁一
(ゴーゴー・アジア 等)
このお二人はバックパッカー貧乏旅行をずっと続けてこられた古参。
私が若い頃はバックパッカーと言えば日本を逃げ出して世界を放浪している人も少なくなかったです。
十何年も前から旅人を続けながら本を書いて生計を建てるというスタイルをずっと続けてこられているのはすごい!
・椎名 誠
(あやしい探検隊シリーズ 等)
椎名さんは大勢でガヤガヤ楽しみながら冒険をする旅スタイルが好きなようで読んでいて楽しい~。
・たかのてるこ
(ガンジス河でバタフライ 等)
ミドル世代女子でバックパッカー女一人旅の先駆け。
波乱万丈、体当たり的旅の様子が面白い一方、精神世界に通じている奥の深いものの見方に惹かれます。
・石田ゆうすけ
(行かずに死ねるか! 等)
自転車で世界を旅するとこういうハプニングやいいことがあるのね、とできない旅スタイルだから羨ましく読んでしまいます。
・ナオト・インティライミ
(世界よ踊れ! 等)
今ここ集中、芸は身を助けるをそのまま実行している若者の姿に感動!します。
・あーす・じぷしー(EARTH GYPSY 等)
・はあちゅう(わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか? 等)
若い女子の旅紀行もとても参考になります。
ハマった海外テレビドラマ
オスマン帝国 外伝
トルコ オスマン帝国時代(1500年代)の政治、豪華な暮らしぶりがわかります。
イスラム国の昔の生活はなかなか見る機会が少ないのでとても参考になります!
ポロス
(紀元前300年ごろ)インド北西部に存在したと言われる国々、
ペルシャ、アレキサンダー大王のマケドニア(ギリシャ)等の
戦争、政治、各国の服装、生活習慣などがわかります。
イサベル 波乱のスペイン女王
中世のヨーロッパ諸国の様子、服装、生活習慣、複雑な婚姻関係、宗教弾圧の流れ等も
わかって興味深かったです。
いかがでしたか?
旅の情報はネットで簡単に手に入りますが
小説、エッセイ、紀行記にはガイドブックにはない不変な情報もあります。
情景を思い浮かべながら読み進めるのはとても楽しいですし、
自分が実際そこに行ったならどんな旅になるか想像するのは
ワクワクします。
この時期だからこそ、家にいていろんな国へ旅してみませんか?
今日もご覧くださりありがとうございました!