前回の記事から長らく間が空きましたが
先日オンライン(ZOOM)でバーチャル海外旅というものに参加したので
その時の感想を書いてみたいと思います!
目次
レアな観光地を選ぶ
例えばパリのオンラインツアーがあったとしましょう。
数多くのガイドブックやYou tube、その他DVDやテレビ番組でも
取り上げられている観光地。
情報が膨大にある旅先のオンラインツアーに
あなたは魅力を感じるでしょうか?
私の場合あまり興味は沸きません。
自分で調べれば簡単に情報が手に入るからです。
せっかくオンラインで体験するのですから
有料、無料を問わずに
- あまり情報が出回っていない観光地
- 日本人がまだまだ訪れていない観光地
- 実際に行くには交通機関等の問題でちょっとハードルの高い土地
のツアーに関心を持ちます。
旅先はトルコ かつての帝都エディルネ
今回参加したのは
ユヌス エムレ トルコ文化センターが主催するツアーで、
フェイスブックでいつもトルコ情報を投稿されています。
バーチャルツアー、トルコ語講座など定期、不定期で開催。
バーチャルツアーは2時間もあるのになんと無料!!
イスタンブール、アンカラ、カッパドキアは日本人にもよく知られていますが、
オスマン帝国がイスタンブールを陥落させるまで帝都だった
エディルネ(トルコの一番西ルーマニアとの国境付近)はあまり知られていないですよね。
イスタンブールは行ったことがあるので
この次トルコに行くならどこがいいかな、
と思っていたところにこのツアーを見つけたので参加を決めました。
ツアーの流れ
指定のメルアドに名前を送信すると当日までに
ZoomのIDとパスワードが送られてくるので
それを使って当日指定の時間に入室します。(平日の19時~)
画像は鮮明でよかったのですが
時々音声が途切れるようなこともありました。
所要時間は質疑応答を含め約2時間。顔出しなしでもOkです。
基本的に主催者さんが映像を見ながらガイドをするので
皆で会話をするという時間はないです。
質疑応答も1対1、
かなりマニアックなトルコ通の人がちらほらおられました。
ガイドはトルコ人
ガイドはYunus Emireさんというトルコの人でした。
多分日本在住がかなり長い!日本語が達者で説明もわかりやすかったです。
いつも思うのですが、
現地のツアーででも日本語が堪能な現地人のガイドさんが一番おすすめ!
日本語の下手なガイドさんだと何を言ってるかわからないし
こちらの質問も理解不能、決まったフレーズでしか話してくれないので
突っ込んだ質問や会話ができません。(チップの心配も無し!^^)
かたや日本人の現地に長年在住でないガイドとなると
現地の文化習慣に精通していないので面白い話まで聞けません。
この点、今回のエミレさんは日本人は何を知りたいのか、
をわかっていて明瞭に説明してくれるし
又彼がトルコ人として何を私たちに知ってほしいのかも
伝わってきたので良いガイドさんでした。
一つ面倒だったのは
毎回数単語、トルコ語を教えてくれるのですが
次回に参加すると前回のテストをされるみたいで
指名で当てられる。( ;∀;)
ツアーだけを期待して参加しているとちょっとその時間が……面倒。
トルコ語を勉強したい人にはラッキー!!
3D画像、空撮画像がわかりやすい
ご自分で撮影されたものかどうかはわかりませんが
どの写真も3Dだったので空間の広さ、高さを感じることができて
そこがいいな、と思いました。
モスクの巨大天井ドームの模様写真は写すとどうしても
建物の奥行がわかりにくく平面的に見えますが
彼の写真はあらゆる方角から3Dで撮影されているので
その場にいたらどんな感じになるか、
という想像がしやすかったですね。!(^^)!
画面は地図と並列
ガイド中の画面は上部に画像、下部に地図があり
矢印で今どこの建物を案内しているかをマウスを使って示してくれるのが親切。
市街地がどんな風になっているのか感覚的に掴むことができました!
納得のガイド
エミレさんはトルコの歴史、宗教、建築、文化、習慣に詳しいです。
モスクやその他歴史的建造物、の説明は特によかったです。
イスラム教に詳しくない日本人にもわかりやすい。
現地だとその物を見学したり写真撮影などで
その説明に集中できないことが多々ありますが、
PCの前ですと「学ぶ姿勢」になっているのですいすい頭に入ってきます。
(そして女性は時々モスクに入れる場所に制限があるので
このように全体を見渡せる画像を見ながらの説明は大変有難い!)
以前モスクについての本を読んだことがありますが
その時の知識がより一層落とし込めた気がしました。
こういう知識を得るためにはオンラインツアーはすごく良いと
今回思いました。
空間や奥行、空気感、匂い、感触……などは
現地に行かないと体感できないし、
いくら4K時代となってもやはり映像では得られないものが
現地にはあります。
ですが知識は別。
現地で思いっきり五感で感じる前に
ある程度の知識を日本語でしっかり持っていると
現実旅をより一層楽しめると思います!
その他 現地情報も
建造物の紹介だけでなく現地のスポーツ情報(国技)、
食べ物情報なども教えてくれました。
イスタンブールの町はごちゃごちゃしているイメージで
エディルネもそんな感じかと想像していましたが
町の目抜き通りは整然をして小ぎれい。意外な感じでした。
印象に残ったこと
いろいろあった話の中で印象に残ったのは以下のこと。
1)モスクは時代の流れの中で祈りだけの場でなく複合型施設に変化していった
(病院や学校、宿泊施設も兼ねる)。
そして医療現場では癒し治療として「音」を取り入れていた!
現代でもようやく音による癒し効果について注目されていますが
中世の時代に既に楽器や水の音による癒しの効果を認識して取り入れていたとは
オスマン帝国すごい!
2)欧州キリスト教諸国と比べオスマン帝国の素晴らしかったことは
占領下の土地の宗教や文化を無理やり変えようとしなかったこと。
このことが広大な地域を長年支配できた秘訣でもあり
今もエディルネでは多民族他宗教の人が平和的に共存できているそうです。
3)エディルネが1920年代ロシア軍によって一時占領されたため
かつての宮殿はほぼ跡かたなく破壊された。
この歴史をしることによってようやくトルコがなぜ親日なのか納得できました。
日本は日露戦争で彼らの敵:ロシアを打ち負かしてくれた国。
だから今だに日本が好きなのです!
よりイスラム圏やトルコを好きになるために
この不定期的に開催されるツアーを楽しむには
ある程度オスマン帝国の歴史が頭に入っていると
理解しやすいと思います。
「オスマン帝国外伝」はトルコ版大奥ドラマと言われますが、
人間関係のドロドロ以外にも
建造物、文化習慣、衣装など見どころがいっぱいなのでおすすめです。
コロナの影響で生活スタイルは多様になってきましたが
旅も新しい形で楽しめるようになりました。
時間があればぜひお家で海外旅行を楽しんで見てください。
そして次は実際に異国へGO!!!! !(^^)!