アルメニアという国
日本ではあまり聞くことのない国名、アルメニア。
もともとあるユーチューバーさんの話からアゼルバイジャンに興味を持った時
ナゴルノ・カラバフという地域をめぐって隣国アルメニアと
長年紛争状態にあった(2023年秋に収束)と知りました。
そのユーチューバーさんはアゼルバイジャンのことは絶賛し、
いろいろ情報をくれるのに敵国アルメニアに関しては一切、
不自然なくらい何も話さなかったのです。いいとも、悪いとも。
それに違和感を覚えたものですから、
そこからアルメニアとはいったいどんな国なのか?
と言うことを調べ始めました。
複雑な地理環境、それがゆえの歴史と今
アルメニアは
●黒海とカスピ海に挟まれた南コーカサスと言われる場所にあり
西はトルコ、北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南はイランに囲まれた内陸国。
(トルコとアゼルバイジャンとは仲悪く、国交はない!)
●歴史は古くBC10ウラルツ王国が存在していて
BC190 ~BC66まではアルメニア王国がこの一帯を支配していた。
●古くからローマ帝国とペルシャ帝国、両方から宗教・文化を含め影響を受けていた。
(AD428年まではローマ帝国とペルシャ帝国の属国)
●6200年前にはブドウの栽培がされていて世界最古のワイン生産地が発見されている。
●301年、世界で初めてキリスト教を国教とした。
カトリックでもない、ギリシャ・ロシア正教会系でもない独自のアルメニア正教会を信仰。
●3世紀頃には既に独自の文字を持っていた。
●資源がない貧しい土地の為、昔から交易に携わったり外国の傭兵になることも多く
シルクロードの時代からユダヤ人より優れた商売人として知られている。
●他国支配や強制移住の影響によりディアスポラ(離散)という人々が世界各地に散らばっている。
アルメニア本国には300万人だが外国にはその2倍の600万人が住むと言われる。
●世界各地のディアスポラはフランスやアメリカ、その他の国でも政治に影響を及ぼすくらいの力を持っている。
●世界的に著名な人が多数いる。
「剣の舞」で知られている作曲家:ハチャトリアン 「ローマの休日」で有名なアメリカ生まれの俳優:グレゴリー・ペック
フランスで活躍した画家:ジャン・ジャンセン モスクワ生まれの小説家:アンリ・トロワイヤ 等
●ソ連時代はコンピュータ関連施設が多かったこともあって、
ソ連崩壊後はIT立国として国を挙げてIT産業に力を入れている。又それを支えているのはアメリカのディアスポラの人々。
●第1時世界大戦時にオスマントルコがアルメニア人を大虐殺したことにより今もそれを認めないトルコ政府と国交断絶状態。
ソ連崩壊後の領土問題、アルメニア人が多く住んでいたナゴルノ・カラバフ地域がアゼルバイジャンの領土とされたことにより
昨年までアゼルバイジャンとは戦争状態が続いていた。
アルメニアへの入国
日本からの直行便はありません。
アルメニアに行くには中東やヨーロッパを経由する必要があり、
それらの便はなぜか夜中に到着するという不便さ!
出発1週間前にイスラエル・ガザ戦争の影響で
イラン上空を迂回したり欠航が出たりで冷や冷やしましたが
ドーハから無事にイラン上空を超え
首都エレバンに到着したのは夜中1:10。
空港は小さめ。入国審査も本国人と外国人の区別もなく
審査官もマイペースでやっているのでなかなか前に進まず・・
荷物はすぐに出てきて問題はなかったのですが
到着ロビーに出るとすぐにタクシー呼び込みのおっちゃんが群がってきました。
いやいやその前にATMで現金を引き出したいんですけど、
と思ってATM機械に近づくとその操作するのにも絡んできて
とにかくうざい!( `ー´)ノ
TAXIはいらない!と言っても何度も絡んでくるので頭にきました!
SIMは正常に稼働
日本でSIMを購入し、日本を出る前にTOP UPしてありました。
いろいろ悩んで今回はタイ発行のSIM:SIM2Fly(6GB15日)を購入。
コーカサスはヨーロッパでもアジアでもどっちでもない、どっちでもあるという
複雑な位置にあるため、ヨーロッパ周遊のお得なSIMには含まれていなかったり
通話機能を使えなかったりで、結局144か国に対応できるこちらにしました。
他の人のブログを参考に、
AIS SIM2Fly 利用方法まとめ。日本で購入から利用開始方法(使い方)。トップアップ(チャージ)から再パッケージ(プラン)購入再利用まで。 – nanatabi
万一必要が生じた際に使えるよう通話機能も使えるように設定しました。
設定は意外と簡単!でも支払いに日本のラインペイは使えずクレカを使って支払いました。
現地では越境しても基本スムーズに使えましたが、ジョージアで1回、アゼルバイジャンで1回、電波を拾わない状態が発生。
原因はわかりませんが、再起動してもダメだったのに一度宿のWi-Fiに接続したら問題は解決しました。
空港から宿へ
空港は24時間開いていますが、そこで朝まで過ごすのは大変です。
市街地まで出ると24時間OPENのカフェもあるようですが
それでも一晩そこで過ごすのは体力的につらいです。
そこでブッキングコムで深夜早朝でも対応してくれる宿を探し
タクシーで共和国広場近くのその宿へ向かいました。
タクシーアプリは Yandex Goがよく利用されていると聞いていたのでそれを利用。
Yandexは支払いにキャッシュとカードを利用できるのですが
日本でYandexは利用できないからか
カード登録ができなかった為、エレバンの空港で登録しようと思っていました。
ですがそこで気づました、カードの認証コードはSMSでおくられてくるのに
電話番号はSIMのタイの電話番号だから受信は無理( ゚Д゚)
仕方ないから現金払いと決め、タクシーを待ちました。
タクシーを待っている間も先ほどの群がってきたおじさんたちが諦めずに
しつこく声をかけてくるのでホントにうざい!
タクシーが来て乗り込み、15分位で到着しました。
下車するとき、高額紙幣しかなくそれを出したら
おつりはないとのこと。1600AMD(約650円)の料金に対し、
2000AMDを出せばさすがにおつりがあるだろうと思ったけど、それもないとのことでした。
やっぱり事前にカード払い設定にしておく方がいいですね。
結局後からわかったのですが、使用するJAL Payカードの認証コードは
メールで来ていたので空港で登録できていました。(涙)
その後はタクシーに乗車する時はカード払い。
又、いつも一番安い車で予約するのですが車は古くて汚いです。
そして、ドライバーの運転は荒いです!
これはタクシーだけでなく、アルメニアの運転手は皆乱暴な運転が多かったです~。
利用ホステル(Kantar Hostel)の感想
・事前のメールやり取りが丁寧
・深夜早朝にチェックインさせてくれる
・朝食(8時~)付きなのに価格が安い(1泊約3300円)
・立地が超便利(共和国広場のそば)
という理由から選んだのですが……
レセプションの対応、清掃、朝食に文句は何もなかったのですが
ドミトリ部屋は深夜早朝にチェックインしてくる人が毎晩いて
その人達は平気でおしゃべりしたりゴソゴソするので寝ていても起こされる
人数に対しトイレとシャワーの数が少ない、
部屋が狭くロッカーが近くにないので不便
など熟睡できない夜が続いたので
1泊だけお世話になって他所に移動すればよかった、と後悔しました。
*アルメニアは時々停電があるのですが、私の滞在中朝2時間ほどあり、その間洗面所/トイレは真っ暗で
ライトの準備のない人は何もできなかったです。
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アルメニア観光の様子は次回以降にUPいたします。
ご覧いただきありがとうございました。