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アゼルバイジャンは石油だけじゃない
アゼルバイジャンは石油産出国として有名ですが、石油だけに頼っているわけではありません。
その地形から世界12気候帯のうち9気候帯を有していて、
特にイラン国境付近は気候が温暖で農業も盛んだそうです。
日本大使館によると全就労人口487万人のうち177万人(37%)が農漁業に従事、
輸出品のベスト5はトマト、ヘーゼルナッツ、(綿)、柿、チェリー、リンゴ(2020年)
他にも有名な特産物にドライフルーツがあります。
ザクロ、イチジク、レーズン、ナッツ、アプリコット、プルーン等
ヘーゼルナッツの生産量は世界第3位だそう。
又、アゼルチャイ、と言って日頃から国民がよく飲んでいるのが紅茶。茶葉の生産地としても有名です。
もちろん南コーカサス地方はワイン発祥の地でもあるので、アゼルバイジャンワインも世界に輸出されています!
バクーの市場に潜入
バクー中心地、メトロ5月28日駅の近くにYasil Bazarという市場があります。
コーカサス3か国、アルメニアとジョージアでは市場に行く機会がなかったのでバクーで行ってみました。
駅から歩いて15分くらいでしょうか、地図で見ると近かったのですが実際歩いてみたら遠く感じました( ;∀;)
上記の写真通りに行くと近道です。
1)5月28日広場、KFCの横の道を進むと階段があります。
2)階段を上るとマンションのようなものが見え手前に車道があります。
3)そこを右折して歩いていくとアゼルバイジャン国鉄の駅や線路が見え、それに沿って歩きます。
4)6枚目の写真の建物が見えたらもうすぐ、市場は高層ではないので遠くから判別は難しいかも。
Yasil Bazarでアゼルバイジャンの豊かさを知る
さて、エリアに入ると少しびっくり。
確かに市場なんですが、これまで訪れた中央アジア(旧ソ連)の市場とは異なってとてもきれい、清潔!
伝統市場というには躊躇するくらい、日本の青果市場よりもきれい!
野菜も果物も種類が豊富で色鮮やかで新鮮!
他にも総菜やドライフルーツ、茶葉、乳製品、羊肉の店、金物店などがありました。
歩道スペースもしっかりとられているので昔ながらのごちゃごちゃした伝統市場のイメージとは
かけ離れています。きっと近年になって建て替えられたのでしょう。
新鮮な野菜果物がこれだけ並べられるのにはしっかりした輸送手段も整っているはず。
資源のある国は国力があると言われます。まさにアゼルバイジャンは石油と天然ガスがありますが
この様に食料自給率も高く、人口における若年層も多いので本当に国力があるということがわかりました!
(因みに輸入農産物で多いのが小麦、砂糖、タバコ、バター)
*詳しくは動画をご覧くださいね!
小さなスーパーから大型スーパーまで
コーカサス3か国、コンビニはないものの小規模スーパーは比較的簡単に見つけることができ、
深夜まで営業しているところが多かったように思います。
バクー市街地ではチェーン店のスーパー、個人経営のスーパー、どちらもみかけました。
近所のスーパーでは現地で必要な水やスナック等は調達できるので便利ですが
果物等は新鮮でなく萎れていることも。
もしお土産を探すならやはりショッピングモールの大型スーパーがおススメです。
割高かもしれませんが何といっても種類が豊富。セールをやってることもあります。
空港で同じ品がどれだけ高値で売られているかを見てビックリする前に是非立ち寄ってみましょう。
Paer Bulker(Bazar store)/Deniz Mall
2か所のショッピングモールに行きました。ヨーロッパや中東で見かけるような近代的でおしゃれな空間。
アルメニアやジョージアに比べると規模が大きい気がします。
そしてどちらも大型スーパーが入っていました。
お土産専用コーナーなんかもあって観光客にとっては嬉しいのです。茶葉やお菓子等。
アルコールに関してはわかりませんが、
アゼルバイジャン産は日本国内で購入するよりかなりお得に買えるのではないでしょうか?
スーパーのチラシから物価を探ってみると……
Deniz Mallショッピングセンターに入っていた
スーパー「Bravo」のチラシが面白そうだったのでもらってきました。
私が行った2024年5月は1マナト98円位でしたが
今(7月)では93円位まで下がっているようです。参考になさってください。
以下全てセール食料品 1マナト95円として
●1マナト(95円)→炭酸水500ml、洋ナシジュース1L、カクテル300ml、ノンアルコールビール450ml
●2マナト(190円)→サワークリーム300g、牛乳1L、全粒粉2㎏、Barillaパスタ500g、もち米800g、牛肉缶詰325g、
紅茶(25個入)x3p、天然水5L,Milka板チョコレート、ピルゼン瓶ビール500ml、Orionチョコパイ(6個入り)
●3マナト(285円)→ひまわり油1.5L、Red Bull飲料250ml、ハイネケン瓶ビール、
●4マナト(380円)→冷凍鶏ミンチ1㎏、ネスカフェゴールド475g、マーガリン1kg、トルコロクム菓子400g、
●5マナト(475円)→鶏モモ肉1kg、
●6マナト(570円)→スモークベーコン400g、ウォッカ500ml、チーズ1kg塊、米1.75㎏
アゼルバイジャンザクロフルーツワイン750ml(日本で買うと3300円位)、
●10マナト(950円)→羊肉ソーセージ、コーン油2L、カラバフワイン750ml(日本で買うと5~6000円の品)、
●9マナト(855円)→粉砂糖5kg ●13 マナト(1235円)→オリーブ油1L ●15マナト(1425円)→子牛肉1kg
全体の印象として食料品は日本とあまり変わらないような気がします。
反面、チラシの日用品、雑貨を見ていると日本より若干高いかも?です。
旅行者が現地で購入しそうな雑貨
● 3マナト(285円) ウェットティッシュ100枚入、シャンプー200ml、
●4マナト(380円) シャワージェル450ml
●5マナト(475円) 生理用ナプキン20個入、液体洗剤1L、
●6マナト(570円) ロレアルシャンプー&コンディショナー400ml、トイレットペーパー8ロール
●8マナト(760円) 生理用タンポン24個入
日本には「100均」のDAISOやSeriaがありますがアゼルバイジャンはないので
100均で売ってそうな雑貨が400、500円くらいしていているものもあり、割高に感じました。
Deniz Mallで感じたこと/石油産出国は国民もお金持ち??
バクーの発展ぶりを見ただけですとアゼルバイジャンの国民は大変豊かに見えました。
ハイブランドが入った近代的ショッピングモールがあちこちにあって、家族連れで賑わっています。
Daniz Mallでは2階が全て子供服とベビー用品、3階はフードコートと子供向けスペースやアミューズメント場、
4階は映画館だったのですが、低年齢層が消費を支えているように見えました。
日本の高齢化社会と異なり、子供や若者の数が多く、まだまだこれから発展する国だと感じました。
一方で、泥火山を訪ねた時に出会ったタクシー運転手さんたちは生活費が苦しいと言っていた現状があり
人口1033万人、アゼルバイジャン国民の収入が気になりました。
アゼルバイジャンの月収は、2024-05に593 米ドルを記録しました。前期2024-04の 580 米ドルと比べると上昇の結果となりました。アゼルバイジャンの月収は月次で更新され、1995-01から2024-05の353つの値で平均は 307 米ドル。CEIC DATA
平均月収が593USD(約93500円)とはちょっと意外!同じ調査機関によると日本は1922USD(約30万円)。
もっと多いかと思っていました。( ;∀;)
日本の約3分の1の収入なのに、スーパーはあの価格。
地元の人にとっては高い!と感じるのでは??
ただ旧ソ連国はソ連時代に国から住宅を与えられていたので
もしかしたら新築住宅を希望しなければ家賃の支払いはないかもしれません。
教育は初、中、高校(6~17歳)の間は公立学校の学費や教科書は無償だそう!!
又、個人所得税率はある調査によるとアゼルバイジャンは25%、
同じ調査で日本は55.9%なので税金負担は日本より少なそうです。
この様なことから単純に日本と比較はできませんが、
全ての人が楽に生活できているというわけでもなさそう(都会と田舎の差もありそう)で、
石油国と言ってもドバイやドーハのようなお金持ち国とは異なるみたいです。
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いかがでしたか?
次回は数少ないですがレストランやカフェについて書いていきますね。
ご覧下さりありがとうございました!