
*2024年12月末の情報です。
目次
旧市街(バシチャルシャ)から東バスターミナルへ

オーストリア広場。103番始発停留所。



モンテネグロの首都ポドゴリツァまで行くには
スルプスカ共和国側の東バスターミナル(Dobrinja terminal)からのバスに乗車します。
そのターミナルまで行くには
旧市街バシチャルシャからラテン橋を渡るとオーストリア広場があるので
そこから103番のバスでに乗り終点で下車。所要時間バス35分~40分です。
バスの進行方向にまっすぐ、徒歩10分ほどでターミナルが見えてきます。

トラムバス代は1.8マルカ。乗車時に運転手さんに現金で支払います。
東バスターミナル



建物に入るとチケット売り場の窓口が1か所あります。
私はネット予約を済ませていたので印刷したチケットを持参していたのですが
こちらのターミナルでは使用料(税)を支払わないといけないので2マルカを払いました。
入口横にはおばあさんが管理する有料トイレがあります。(1マルカ)
カフェもあり、そこでお茶を注文してトイレをお借りしました。



バスは中型バス。荷物を預ける場合は運転手に直接1個につき1ユーロ支払います。
(なぜかマルカでなく、ユーロ払い。モンテネグロの通貨はユーロだから??)
定刻発、ほぼ満席でした。(途中の小さな場所でも停車あり。)

チケットをネットで購入
バルカン半島の旅では主にGet by busかFLIX BUSのサイトを利用しました。
国によって運行していない場合(コソボ等)は別のサイトで手配しました。
次の行先はモンテネグロのコトル。アクセスとしては
1)首都ポドゴリツァ経由 2)モスタル経由と
3)アドリア海に出て超有名観光地クロアチアのドゥブロヴニク経由
等コースがあります。
年末年始、そして路線によっては決まった曜日しか運行してないなど
ルートには頭を悩ませました。
(毎年12月頭にダイヤ改正があるみたいで10月頃に予約したくても検索にヒットしないことも。)
結局バスの時間や日程を考慮して、首都ポドゴリツァで乗り換えて行くことにしました。
利用したのはGet by bus。支払いはユーロ決済で24€。
購入が完了するとすぐに確認メールがきて、
上の写真の様なPDFチケットとボーディングインフォメーションが添付されてきます。
アプリから確認もできますが、私は万一現地でネット接続ができないことがあったら、と
家で印刷していきました。(紙媒体チケットの提示が必須という路線もあるので注意。)
QRがついていますが、今回バルカン半島の旅では一度もQRを読みとられることはなく、
窓口や運転手の目視確認で済みました。
さて、チケットと一緒にバス乗り場の地図や注意事項も書いてあります。
例えば バスターミナル使用料、預け荷物料金、
身分証携帯など。(国境を超える場合パスポート携帯が必須ですね)

悲劇の町:フォチャ(Foča)通過
映像の最後から5分あたり
被害に遭った女性たちが身の危険を承知の上、匿名で裁判で証言し、事件から10年後フォチャに戻った時の様子。
事件の記憶が忘れられないようにと銘板を持ってきた被害者ボシュニャク人の女性に対して
セルビア人市民は激しく抗議、セルビア人の女性が「もう過ぎたことだ、帰れ!」とののしっています。
同じ女性なら毎日何度も収容所から連れ出されレイプされた女性の気持ちを
思いやることはできないのでしょうか?
(過ぎたことと言うなら自分たちこそいつまでも恨み言を言うのはどうなの??)
そして「フォチャではお前たちが訴えていることなど一切なかった!」と
酷い言葉を投げつけられるのです。
ボスニア紛争ではどの民族もそうみたいなのですが、加害者であり被害者なのに
自分達の民族はそんなひどいことはするはずがない、相手の訴えはデマだと信じていることが恐ろしい。
30年前はネットもない時代だったので情報は規制され、当局の言ったことが全てだったにしても
これだけ国際裁判で認められているのに、信用できないとは。
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この映像を観ていたので、バスで思いがけなく町を通過したとき
町の様子を凝視してしまいました。どんなに恐ろしい感じの町なのかと。

意外にもラテン文字も使用されていた。そして廃墟かもしれないがモスクの建物も残っていた。

しかし30年経ってほとんどセルビア人だけになった町は普通の、
過去にそんな酷いことがあったようにはとても思えない、田舎の小さな町でした。
虐殺事件や戦争とは縁遠いような町・・
外国人が一見してわからないところに闇深さを覚えます。
実際に町を歩いて、被害のあった場所に行ってみると違う感想になるかもしれませんが。
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フォチャにも小さなバスターミナルがあり、バスはここで一旦停車。
客が乗降車している間にカフェのトイレを借りました。有料。

国境越え

11時すぎスルプスカ共和国から出国となりました。
昔ながらにバスから全員下車してパスポートを提示します。

次にモンテネグロへの入国審査。特に問題なくスムーズに進みました。
荷物はバスに預けたままだったので意外とらくちん。
出入国手続きは合わせて35分ほどでした。
(バルカン他の国々は出入国に1時間以上、バスの中でずっと待機もあったのでここは良かったです。)

狭いバスの中で長時間いると
息苦しさを感じますが
この様に一旦下車できると
気分転換にいいですね。
11時35分出発。モンテネグロの現地国名は(Crna Gora 黒い山)なのですが
冬だったので白い山となっていました。目の前に迫りくるド迫力の山並み!
そしていくつもトンネルを抜け、
穏やかなLake Pivaの横を通ってようやく平地へ出ました。
この様に実際の地形を見ると、モンテネグロでは
オスマントルコが山脈を越えてまで影響を及ぼしにくかったことや
アドリア海側、ヴェネチア共和国からの影響がより大きかったことに納得できます。


13時45分 Mrkosnicaの町で停車。スーパーの奥にあるトイレを借りました。(無料)
(わざわざのトイレ休憩ではありませんが、運転手さんに言うと案内してくれました。)

回転バーを通過して右手奥がトイレ
15時前 ポドゴリツァのバスターミナル、ほぼ定刻で到着。
ポドゴリツァ バスターミナル

写真右端に有料トイレあり。一度ターミナル屋内に入ってしまうと使用できない。
外に出るには一旦屋内に入って反対側から出ます。
建物内にはチケット売り場、ATM,コンビニのような店、カフェ、レストランがありました。
もしここで乗り換えする、そして乗り換え時間があまりない人は屋内で過ごすことをお勧め。
何故なら一歩外へ出ると周囲になーんにも無い!からです。閑散としています(苦笑)。

このゲートの先がプラットフォーム。ゲートを通るには検札の人がいてチェックされます。
ポドゴリツァで乗り換え 時間つぶし

モンテネグロはパレスチナを支持する!のメッセージ
コトル行のバスが18時20分だったので遅い昼食を取りに外に出ました。
ここが首都???というくらい周りに何もなく、市営住宅?みたいな団地ばかりが目につきました。
商店や飲食店が見当たらず、変な感じ。
グーグルマップで近くのレストランを探して行きましたがオーダーをなかなか取りに来てくれないので
そこはやめてもう少し先のショッピングセンターまで重たい荷物持参で歩きました。
(スコピエのバスターミナルではチケット売り場で荷物を有料で預かってくれたので
もしかしたらここでもそのサービスがあるかも。今思えば、です。)
大型荷物を持ちながらで徒歩20分


モールにしては規模は小さめでしたが、よくあるタイプのモール。
お腹が空いていたので道路沿いのとりあえずの席にすわりましたが、
そこはテラス席の喫煙席でした。((+_+))
とにかくバルカン半島の人は老若男女タバコ好きなので、テラス席は個人的にNG。
そしてここで気が付いたのは、なんとなくウェイターのサービスがより西欧的な感じ???
お味もボリュームもばっちりでした。炭酸水とパニーニで7.5€(1300円くらい)。
物価は安くはないかも。
動画
次回、ポドゴリツァからコトルへのバス移動の様子をお伝えします。