
2024年12月末の情報です。
モンテネグロとは
モンテネグロはバルカン半島に位置する南東ヨーロッパの国で
アドリア海に面し、5つの国と国境を接しています。
首都はポドゴリツァですが、文化的な中心地として500年間都だったツェティニェがあります。
中世にはセルビア王国の一部でしたが、
オスマン帝国の進出後、独立を維持した数少ないバルカン地域の一つでした。
19世紀末には独立国として国際的に承認されましたが、
第一次世界大戦後にセルビアと合併し、旧ユーゴスラビアの一部となりました。
1992年にはユーゴスラビア連邦の一員としてセルビアと共に残り、
2006年に国民投票を経て独立を果たしました。
モンテネグロ人45%、セルビア人30%。DNA的、言語的にはほぼ同じかと思われますが
モンテネグロ人とセルビア人の違いは、主に歴史的・政治的な要因に基づいていて
セルビアとの統合を支持する人々(セルビア人)と、
モンテネグロ独立を重視する人々(モンテネグロ人)の間で政治的対立が存在しているそうです。
宗教は
- 東方正教会(72%) – モンテネグロ正教会とセルビア正教会の両方に信者がいる
- イスラム教(19%) – ボシュニャク人やアルバニア人を中心に信仰
- カトリック(3%) – クロアチア人と一部のアルバニア人が信仰
日本との関係で面白いのは
モンテネグロはモンテネグロにとってロシアは、
国家の独立と存続を支えてくれる「最大の後援者」であり、
その影響から日露戦争でロシア側として日本に宣戦布告しました。(戦闘はなし)
1905年のポーツマス条約時に小国モンテネグロは招待されず、形式的に戦争状態が続きました。
2006年のモンテネグロ独立後、日本と正式に外交関係を樹立し、戦争状態も解消されました。
この「長い戦争状態」は、戦闘がないまま100年以上続いた珍しいケースとして知られています。
モンテネグロのサッカーモンテネグロの人口は約60万人で福島県と同じくらいの面積だそうです。 私は全くサッカーの知識がないのですが、木村元彦氏の著書によると そんな小さな国なのに世界的に有名で優秀なプレーヤーを多く選出しているそうです。 人口比率からすると世界最強のサッカー国と言えるくらいで 2000年頃のデータでは世界プロリーグで100人以上プレーしており モンテネグロ人は生まれてすぐに男女問わずボールに興味を持つ「血」が流れていると書かれていました。(*’▽’) そして子供たち(小中学生)はクラブに所属して年間100近くの試合を消化、学校対抗戦もあり 学校体育教育の中で常にサッカーに触れる機会があるそうです。 日本の子供たちのお受験で塾に缶詰なのとは全く異なりますね。 モンテネグロだけでなくバルカン半島全ての地域でサッカーは盛んで 単なるスポーツでなく 民族(アイデンティティー)や政治と深く深く関わっているのですが、 まず体格が違います!その辺にいる若者男性の足がスラっとしていて長いこと! 背も高く、バランスの取れた体格。今までいろんな国に行きましたが 後ろ姿がピカ1カッコいいと思いました。 (これがギリシャに行くと背の低い小太りの人が増えてきます……) ↓旧ユーゴスラビアに所属していた国々の政治的問題をサッカーを通して述べられていて勉強になります。 created by Rinker ¥902 (2025/04/02 03:37:56時点 楽天市場調べ-詳細) |
ポドゴリツァ バスターミナル
前回 「サラエボ→ポドゴリツァ バス移動」 からの続きです。
ショッピングモールで昼食を済ませてバスターミナルに戻りました。
ここには1件カフェがあり、ゆっくりできるスペース。もちろんトイレもあり。


食事もできるみたいです。物価の参考にメニューも載せておきますね。



予約したのは18時20分発のバス。1時間前に窓口に行きました。
オンラインチケットと書いてあるところでTAX(ターミナル使用料)を払う為です。1€でした。
ゲートを通る時、チケット&このレシートを検札のおじさんに見せないと通行できません。


そして窓口近くの掲示板に目をやると、なんとオンライン予約では表示がなかった
コトル行きのバスが多数あるではありませんか?!
直近のバスに乗れそうなので
窓口で時間変更したいと言いましたが残念ながらダメでした。(涙)
その時コトル行きプラットフォームにはミニバスが止まっていました。個人経営のバスなのかも。

30分前にゲートを通過してバスを待ちました。
モスタル行きのバスで油断してたら席に座れないと学んだので。


(↑ゲートを通過して左折、突き当りまで行くとトイレの表示あり。地下になるので荷物があるとつらいかも。有料。)
しかしこの時のバスはポドゴリツァが始発ではなく、
ぎりぎりの時間になって大型バスが到着しました。
お客さんを全員降ろしてすぐに私たちが乗り込む形となりました。
乗り込んだ時はまだ空き席があったのですが
このバスは市街地の大きなショッピングモール前でも停車したので
そこからのお客さんで満席になりました。



ポドゴリツァはショッピングモール以外目立ったものはなくて
ほぼアパートの住宅地。高層オフィスビルはなく首都としては殺風景な感じがしました。
市街地を抜けると一路アドリア海を目指します。
途中から美しい夜景が見下ろせるところに出ました。
何度もカーブをして徐々に山手から海側に降りていきます。

現地の人も沢山利用しているバス、直行便かと思っていたら
実はコトルの手前で2か所くらい停車しました。
ブドヴァもコトルと同じくアドリア海に面するリゾート地です。
バスターミナルは大きく、下車する人も多かったです。
首都よりこちらの方が栄えているように見えました。
コトル バスターミナル

20時半ごろコトルのバスターミナルに到着。(写真は昼の様子)
宿は旧市街、要塞の中にあるのでそこまで20分くらい歩きました。
海に向かってまっすぐ歩き、右折したらすぐに旧市街なのでわかりやすいです。
バスターミナルには簡単な売店、カフェ、無料のトイレがあります。
規模は大きくはありません。荷物預けの部屋がありました。
(コトル出発の様子は別のブログに書きますね。)
私が到着したのは夜。旧市街の店は飲食店以外閉まっていますし
コンビニのようなものはありません。
食料品を買いたいのであれば、旧市街に行くまでの間に大型スーパーがあるので
先にここで買い物を済ませてから行ったほうがいいでしょう。
(グーグルマップでは23時までとなっていますが2024年12月時点では22時まででした。日曜休)
旧市街

旧市街に入るには3つの入口があります。
バスターミナルから行くとまず入口3番、そして大通り沿いに進むと入口2番があります。
私は宿が大聖堂の真裏だったので結局3番から入りましたが
一般的に1番からがわかりやすいと思います。
そこにはインフォメーションのブースがあり、
↑写真の詳しい地図ももらえます。
夜はわかりにくいです。こんな小さいところが入口と思えず入口3番まで戻りました。
昼の様子と両方載せておきます。


コトルは昼と夜では雰囲気が違うのでどちらも体験するのがおススメです!
次回はコトル旧市街の紹介です。お楽しみに!