アラフィフ女ポルトガル一人旅12 シーズンオフの漁師町ナザレへ

ナザレ海岸

リスボンからバスで2時間ほど、大西洋岸にナザレという町があります。

ポルトガルの中でも良質な砂浜があり、

夏は海水浴に訪れる観光客で賑わうリゾート地です。

ここは海鮮料理と今も伝統衣装を着る女性たちの姿を見られるということで興味を持ち

オビドスから足を延ばして行ってみることにしました。

きっかけTV番組 NHK「世界ふれあい街歩き」

ナザレの歴史

パレスチナにナザレと言う場所がありますが、

そのナザレの地から4世紀に聖職者がマリア像を持ち込んだことからナザレという地名がついたそうです。

町は主に3か所

  1. 海岸部(プライア)
  2. 標高110mの丘の上にある旧市街(シーティオ)
  3. その他丘陵地(ペデルネイラ)

に分かれています。

小高い丘に居住地が選ばれたのは19世紀ごろまで海賊や異国からの襲撃があり

それらから身を守る必要があったからだそうです。

ケーブルカーでまずは旧市街へ

リスボンの「Rade expressos]セテ・リオス高速バスターミナルからナザレ行きのバスが出ています。

9時、10時、11時、12時、14時、17時、17時半、19時。(所要時間1時間50分、12ユーロ)

関連参考記事:Sete riosターミナル

バスターミナル(ナザレ駐車場前)で下車後、海岸に向かって歩きます。

するとすぐに目抜き通りに出るので右折。

その道をまっすぐ歩いて行くとケーブルカー乗り場に到着します。

もしくは降りてすぐの道(公立図書館の横)を北に向かって歩いて行くと

ナザレ公共市場近くに観光案内所があるので

そこで地図等をゲットしてケーブルカー乗り場に行ってもいいでしょう。

ナザレ海岸通り ナザレ ケーブルカーナザレ ケーブルカー

ケーブルカーは5分ほどの乗車ですがとても急な坂道、

海岸沿いの可愛い家並みや大西洋を見下ろすとワクワクします^^

旧市街 ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会

ケーブルカーを降りると入り組んだ小道に出て、飲食店や土産物屋を見ながら

大きな道に進むと広場のようなところに到着します。

そこでひときわ目立っているのが14世紀創建ノッサ・セニョーラ教会の建物です。

12世紀に騎士の命を聖母マリアが救ったという奇跡の伝説を記念して建てられたとか。

現在見られるのは17世紀に建てられたバロック様式の豪華な建物。

黄金に輝く細工が見事な天井とアズレージョで装飾された壁、デザインの凝った柱が目を引きます。

*聖母マリア像の見学は有料。

 

柱に施された家紋のようなデザインが素敵!

奇跡の伝説をわかりやすく表した絵もあります↓

  

旧市街はとても狭い範囲、短時間で見回ることができます。

隣にあるジョアキン・マンソ博物館もよかったですよ。

漁民の村ナザレの風俗や歴史をわかりやすく説明してあります。

最新の開館時間等はこちらでご確認下さい。博物館サイト

この他、教会の向かいに小さな祠のような礼拝堂(メモリアル礼拝堂)があって

そこもアズレージョの装飾が素敵でした。地下では岩に安置された聖母子像を見ることができます。

ナザレ メモリアル礼拝堂2 ナザレ メモリアル礼拝堂3 ナザレ メモリアル礼拝堂1

私が訪れたのは11月初旬の雨の日。

肌寒い1日で残念ながら展望台からの大西洋の眺めは今一つでしたが

快晴の日だととても素晴らしい眺めだろうし、サンセットなら絶景のはず!

ナザレビーチは大西洋からの大波BIG WAVEが押し寄せるのでサーファーに人気の土地でもあるようです。

ナザレビーチ 海岸通り

この日砂浜はほとんど人がいなくて海も荒れていました。

やはりリゾート地にはハイシーズンの方が活気があっていいかもしれません。

目抜き通りには土産物屋、レストランが沢山並んでいるので食事や買い物は楽しめます。

ナザレ土産物屋2

刺繍やレースのお土産物が他所と比べて多かったです。

地引網漁の様子のタイルもナザレらしくっていいですね。

ナザレ伝統衣装

ところで噂の伝統衣装、

既婚女性は黒を着て頭部はスカーフで覆い、肩にはショート丈のケープ、

フランネル多色使いの膝上丈のスカートを穿いて刺繍を施したエプロンといういで立ちは

季節柄なのか、天候のせいなのかあまり見かけることはできませんでした。

街の「スカート」

Photo

ナザレの街を歩いていると、同じような格好の年配の女性にたくさん出会います。市場や路地、どこででも色鮮やかなシャツに、ショールを巻いて、ひざ丈スカート、足下はハイソックス。実はこれナザレ女性の伝統衣装なんです。特徴的なスカートは、かつては足首まで丈があったのだとか。でも今では、みなさん短いスカートが好みなんですって。
スカートは複数枚重ねてはき、その一枚一枚にはきれいな刺しゅうが施されています。「最大で7枚も重ねるのよ」と、何人もの女性がすそをめくって自慢のスカートを披露してくれました。
なぜ7枚なのか?その答えは、夕方、道ばたでいすに腰掛け、裁縫をしていた人たちが教えてくれました。ナザレには7枚のスカートを重ねることで、荒波が静まり、海が安全になる言い伝えがあるのだそうです。漁に出た夫や息子の無事を、こんなかたちで祈っているのですね。

 カフェで見かけたおばさん。7枚履きしてるのか気になる~

9月8日は聖母記念の宗教行事があり、

近くの闘牛場では闘牛や民族舞踊もみることができるそうです。

その他 お祭りもあるみたい。漁師の町らしい衣装と踊りがいいですね^^


いかがでしたか?

ナザレは観光する場所は多くないのでビーチでのんびりしたり景色を見ながらご飯を食べたりするのに向いている町だと思います。

それにはやはり天気の良い日を選んで行くのがベターだと感じました。

  

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