50代女一人中央アジア旅 タシケントからシムケントへ陸路国境越え!(動画有)

シムケント トイレのおばちゃん

ウズベキスタンから隣国キルギスへ陸路で国境を超えるには2つのルートがあります。

1)東部アンディジャン付近→オシュという町へ直接抜けるルート

2)カザフスタンを経由して首都ビシュケクに入るルート

2019年春現在、1)のルートは

外務省海外渡航安全情報により渡航延期勧告地域となっているため

2)のルートを選択しました。

まずはタシケントからカザフスタンのシムケントへ向かいます。

国境までのアクセス

国境付近までミニバスが出ているというので

まずはそのバス停(YUNUSABAD)を目指しました。

タシケント駅からバスがあるそうですが、

私はタシケント南駅からティムール広場近くまで出ていたので

そこまではタクシーを使いました。7km約10分で約7500スムでした。

ミニバス乗り場はUniversam Yunusabad というショッピングモール

南西角(交差点付近)にあります。

バスターミナルを想像していましたが普通の簡素なバス停。Yunusabadのバス停

そこに暫く立って市内バスを眺めていましたが何か違う感じ。

ふと気が付くと少し離れたところで黄色のミニバスが何台か停まっていて

運転手さんが大声で客集めをしていました。

「チェルニャフカ、チェルニャフカ Chernyavka」と

何度も声を張り上げているのでわかりやすいです。

589番。国境行ミニバス

人数が集まるまで15分程待ちました。

(乗車時に集金はなく、降車時にも請求されなかったので忘れていたみたい。

2000スムでした。)

9時半出発、だんだん田舎っぽい風景に変化していって

20分ほどであるところで停車。

運転手さんや、他のお客さんが皆で私に

「ここで降りなさーい」と促してきます。

「あれ?皆さん国境を超えるのではないの????」

終点で皆と一緒に降りればいいと思っていたのでびっくり。

私一人わけのわからないところで下車。

バスはあっという間に去っていきました。

で、「ここはどこ???」状態。

手に札束を握ったおばさん達が両替しないかと寄ってきました。

でもどう見てもチェルニャフカには間違いないがここは国境ゲートではない・・・

近くにいた人に「カザフスタン!シムケント!」と尋ねたら

手であっち!と教えてくれました。

その方向に向かって歩くと何となく国境ゲートっぽいものが見えてきました。

ウズベキスタン国境付近 10分ほどこんな道を歩きました。

出入国手続きはスムーズ

10時頃ウズベキスタン側で出国手続き。

ここで滞在登録証明(各宿泊先で出してもらった紙と夜行列車の切符)を

しっかりチェックされましたが、特に問題はなし。

難しいことも聞かれません。結構フレンドリーでした。

審査を終え、荷物検査が済んだら続いてカザフスタン側入国手続きへ。

入国カードに英語がないので全く解りませんが

ここでは記入説明(写真)が置いてあったのでその通りに記入。

夜にすぐカザフスタンを出国するので

旅行目的には「taransfer」と記入しました。

入国カード見本

10時15分カザフスタン入国。

ですが1時間の時差があるので時計を11時15分に訂正。


外に出ると両替を迫るおばちゃん達に詰め寄られます。

しかし両替所があることを知っていたので無視して先に進みました。

*両替所は幾つもあります。スムからテンゲに交換しました。

あまりレートが良くないので尋ねると、スム→テンゲではなくスム→ドル→テンゲ

という両替になるからレートは良くないと言われました。本当かどうかわかりません。

ドルからテンゲを買った方がいいのでしょう。

国境両替所

11時半ごろ両替を済ませ、トイレに直行。

トイレの場所は・・・

審査場を出たところから広い道を渡ると両替所などが並び、

その先が大きな駐車場となっています。

そこに有料トイレがあります。あまりきれいとは言えません。

(トイレはどこも50テンゲ)

ここでしつこい物乞いの女性につきまとわれました。

ずっとコーランを唱えていたような・・・

(アラーの神の名において喜捨しろと言ってる感じ)

国境からシムケントまで

トイレを出てからうろうろしていると

イヤでも乗合タクシーのおっちゃん達が声をかけてきます。

ここで不覚にもSIMカードを入れ替えるのを忘れていたので

行先をネットでなかなか探し出せなくて焦りました。( ;∀;)

そうしたら客引きの人がBluetoothでつないでくれてネット接続ができ

やっとシムケントのサマル・バスターミナルへ行きたいと伝えられました。

(シムケントにはもう一つダルハンバスターミナルがある)

2,3人と交渉して1500テンゲ(約465円)で交渉成立!

私が乗車した時、既に現地のおば様2人が座っていて、

後から男性もう1人が乗車しました。

乗合タクシー

タクシーと言っても普通の乗用車。

12時、満車状態で出発。

平坦で単調な道をひた走り約1時間、13時15分にサマル・バスターミナルに到着!

降ろされた場所が大通り沿いの普通のお店の前で、

ここがバスターミナル?というような感じで一瞬戸惑いました。

ウロウロした後、坂を下っていくと大きな駐車場があり、

そこに大型バスが何台か停まっていたのでバスターミナルだとわかり一安心。

ビシュケク行のチケットを買う

ビシュケク行バスチケット売り場

バスターミナル入り口、坂を下って左手突き当りに写真の建物があります。

こちらの1階がバスチケット売り場。

チケット売り場窓口

売り子さんは英語は全くダメですが、

一番左端の総合窓口?のお姉さんは英語ができました。

そこでビシュケク行のチケットが欲しい、と言うと

1日1本しかないわよ、と対応。(2019年3月)

それは事前にわかっていたので18時半発の夜行バスチケットを購入しました。

2500テンゲ(約750円)。

*夜8時頃発の夜行バスも別のバスターミナルから出ているとのことでしたが、

早朝に到着してもチェックインさせてくれると宿から返事をもらっていたので

運行時間が短いこちらのバス(朝4時頃到着予定)を選びました。

ビシュケク行チケット

13時半から18時半まで約4時間の待ち時間です。さてどうするか・・・

サマル・バスターミナルの様子

大きな荷物を持ってうろうろしたくなかったので

チケット売り場横の荷物預かり所を覗きました。荷物預け所と隣のトイレ

そうしたら閉まっていて誰もいません。休憩中というより営業していない感じ

そこで隣のトイレ番のおばちゃんにジェスチャーで尋ねると

「やってないよ」みたいな返事。でもおばちゃんは「ちょっと待ってな!」

みたいにして近くの女性を呼びに行きました。

やってきた女性は「何時まで?荷物をトイレで預かってもいいわよ」

と言ってくれてラッキー!400テンゲ(約120円)で請け負ってくれました

おばちゃん達はとても陽気で荷物を取りに行った時は

翻訳アプリを出して「名前は?」「どこから来たの?」

なんて聞いてきて、日本人を見たのは初めてなのか写真も撮ろうよ~と

楽しくコミュニケーションしてくれました。良い思い出。


バスターミナルにはきれいとは言えない有料トイレが3か所、

レストランや食堂、売店、薬局、小さな市場、美容院等がありました。

4時間くらい時間を潰すのには丁度よかったと思います。

バスターミナルで食事 食堂メニュー バスターミナル内市場

この記事は

シムケントからビシュケクへ 夜行バスで国境越え2019年(動画有)に続きます。

 

 

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国境越えサムネイル